和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第511話 】
2015年 01月 11日 談
「正月」と呼ぶのは”心を正す月”という事からなったそうで、本日10時より開催された「修正大般若祈祷会」の意味も同じくして心を正しく修める祈祷という事になります。大般若経全六百巻を転読するわけですが、檀信徒皆様と共に御祈祷する寺は全国広しといえども卑山のみではないかと思います。7時から行われた町内の左義長(どんどやき)の御祈祷に引き続いての行事でしたが、檀信徒皆様の気合の入った転読は、毎年のことながら有りがたく思うものです。
午前7時から行われた左義長の様子 / 福井市田ノ谷町
大般若祈祷会の様子
檀信徒皆様による大般若経転読
大安禅寺に保存されている大般若経全六百巻は創建当初(1658年)の物で極めて大切にされてきただけに、この300年間、檀信徒各家代々に渡って連綿と御祈祷を受け継いでいます。その御利益あってか、愈々本年度より、大安禅寺の諸堂大修復工事が開始されようとしています。「真理を行ずる者には必ず仏天の加護がある」との御利益の結果なのかもしれません。「石の上にも三年」という格言が有りますが、和尚的には「石の上にも300年」といった方が納得がいきます。一年や二年また十年や二十年で物事が成就できるとはとても思えません。先祖代々、長い長い歴史の中で、我々の思いも命も引き継がれていくものだと思った本日の大般若祈祷会でした。
檀信徒総会ならびに御年賀式の様子
檀信徒の皆様、本日は本当にご苦労様でした。友峰和尚より