和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第2804話 】
2021年 04月 21日 談

約40年も花しょうぶ園の整備を続けているとどの位の時間でどの位の作業が捗るかは自然に判断出来ますから、無駄のない動きが出来ます。昨日から園内の整備に入りましたが、段取りどおりに作業が進み今日は草取りに集中しました。

毎年同じ気分を味わうのですが、和尚にとって田畑の作業ほど楽しいものは有りません。春先の土壌の匂いや雑草の匂いすら元気を与えてくれます。作業中に孫がやって来て新しく造成した池の中に泳ぐオタマジャクシを見つけはしゃいでいる姿などは、遠い遠い昔の自分の子供の頃の姿を思い出すものです。

のんびりとした田舎の風景ほど大切なものは有りません。コロナ禍の今日、感染防止に心を配りながら何故か昭和30年代のスローライフに親しんでいた頃の、ゆとりある生活リズムが戻ってきたような錯覚に陥ります。本日は終日花しょうぶ園の整備作業でしたが、毎年「今年が最後」と言いながらの充実した一日となったようです。

さて昨日に引き続き、今日も文化庁・長尾調査官の本堂を始めとする諸堂視察が文建協・高木現場主任の案内で行われました。本堂の修復工事も愈々本格的に取り掛かるだけに、視察後には今後の工事方法などの懇談が行われました。大安禅寺重文諸堂修復保存工事も現在順調に進められているようで、関係者皆様には心より感謝申し上げます。友峰和尚より

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870