和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2134話 】
2019年 06月 22日 談

滋賀北陸教区 住職研修会

八日市ロイヤルホテル(滋賀県東近江市)を会場に、本日午後1時より「滋賀北陸教区住職研修会」が開催されましたが、住職であればこそ「己事究明(こじきゅうめい)」は必須の課題でもあります。「死ぬまで修行」とは祖師の言葉ながら、学問に於いても同じことで「もうこれでよい」などというわけが有りません。講座の第一講は「中国禅宗史の特徴」と題して、駒澤大学教授で花園大学国際禅学研究所顧問・小川隆先生の本格的中国語での禅公案を題材にした講義が行われました。実に初めて経験する新鮮な感覚を受けるものでした。

駒澤大学教授 花園大学国際禅学研究所顧問・小川隆先生による講義

花園大学時代は漢文を中心とした講義が多く、実際に中国語の発音を聞く事も有りませんでしたから、本日の講義は真に臨場感が溢れ、まるでそこに中国の禅僧が話しているが如き迫力のあるものでした。勿論、小川先生は中国語の先生でも有ります。第二講は岐阜県美濃加茂市、正覚寺住職・足立宜隆師による法話でした。

正覚寺住職 足立宜了師

今日の法話の中では「静」という字についてのお話しがあり、「しずか(静)」とは「青の色が争い凌ぎあい、やがて青々とした中に澄み切って穏やかにいくことを言う」のだそうです。漢字の成り立ちは本当に面白いですね! 因みに「聖人」の「聖」の字は、口が小さく耳が大きいのだそうですよ!言わじ!言わじ! 口は禍の元ということなのでしょうね。友峰和尚より

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