和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第1549話 】
2017年 11月 14日 談

いよいよ今日から約10日間に渡って新命玄峰副住職が島根県妙心寺派各寺院・秋季特別布教に出発したため和尚が暫らく留守を守る事になり、さっそく午前10時半より「生き生き法話」挙行となりました。久しぶりの故郷での法話はあいにくの雨模様でしたが、この時期の雨は実に風情が有り和尚的には大変気に入っています。

晴れていたと思ったら急に雨あられの嵐となり、かと思ったら雲間から薄日が差して来るといった風に、北陸特有のこの時期の気候が和尚にはたまらなく魅力的に感じるものです。「雨あられ雪や氷と隔つれど解くれば同じ谷川の水」なんて歌も有りました。要するに、人生は誰もが山あり谷ありの日々を過ごして行くわけですから、人生も当然の如く自然現象と同じ状況の中に有るという事でしょうか?「嵐も吹けば風も吹く、女の道はなぜ険し・・・」って歌も有りましたが、この世に生きている限り老若男女を問わず「四苦八苦」の道は避けて通れません。お互いの助け合いこそが良き人生を歩むキーワードという事になりそうです。

お互いに助け合う為には辛抱が伴いますが、近年はこの「辛抱」が出来ない風潮のようです。「辛(しん)」の字の上に横棒を引くと「幸」の字に成るとはよく聞く説明ですがなかなか面白い説明です。この横棒こそ「辛の棒」だと思います。「艱難汝を玉とす」で一喜一憂せずに辛抱の力を身に付けていきたいものですね。さてもう辛抱なんかしたくもないとおっしゃられる皆様! 忍の一字こそが幸せへの道であると御釈迦様はお諭しされていますから頑張って参りましょう!友峰和尚より

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870