和尚のちょっといい話
皆様! 心穏やかにお過ごしでしょうか? 「悩み」とひと口に言っても、人それぞれに悩みの中身は色々で、その内容は大きく三つに分けられるかと思います。一つは物質的悩み、例えば自分の身体の事に対して、またお金や住居についての悩み。二つ目は「外境」と言って、自分以外の様々な環境に対しての悩み。もう一つは根本的な心の問題だと思います。
仏教では、それらの悩みは108の自我煩悩より引き起こされると説かれていますが、中々どうして108ぐらいでは足らないようです。何かを思った瞬間に新たな悩みが発生するといった感じですから、その解決方法としてはまず「なんにも思わない」という自己コントロール法から始める事が大切かと思います。「なんにも思わぬは仏の稽古也」という言葉や、道元禅師の「仏道を習うとは、自己を習う事なり。自己を習うとは、己を忘るる事なり」の言葉が有るように、「心の初期化」が問題解決に不可欠の要素です。
初参加の方に、坐禅指導中のようす
白隠禅師坐禅和讃 唱和
一昨日、寳勝寺で今年初めての坐禅会が開催されましたが、坐禅は「おのれ無き者に安らぎ有り」の心境を確実に自分のものとするための心の鍛錬だと思います。「無心」、たった二文字の言葉ですが、常に「無心」を自己の根本心と体得しながら次々と生じる諸問題に対応できれば幸いです。さて和尚も多くの悩みを抱えての毎日ですが、坐禅という有り難い修練方法を実践しながら問題解決に当たっています。今再び色々なジャンルに於いて「禅ブーム」が起きています。禅とは「穏やかな心」を意味しています。本当に穏やかな心で一日一日を過ごして行きたいと願っています。皆様!坐禅は素晴らしい心の自己瞑想法です!お歳は関係ありません!「静かに坐って、身体と、呼吸と、心を整えましょう」今からでも遅くはありません、坐禅会へのご参加を願っています。友峰和尚より
「 心 今日無事 」