和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第1245話 】
2017年 01月 14日 談
全国ニュースでは北陸は大雪になるという予報でしたが、今のところ福井市内は小康状態となっています。大雪による雪害の恐ろしさは此れまでに嫌というほど味わってきたために一日でも予報が外れる事を願っていますが、新潟の豪雪地帯のニュースを見るたびに心が痛むものです。
昭和38年の福井豪雪の折、和尚は中学生でしたが、学校の屋根の雪掻きに生徒全員が動員されたのを思い出しました。また56年北陸豪雪の時などはお寺も村の家々もすっぽりと雪に埋まった状態で、毎日ひたすら屋根雪下ろしの作業をしたのを記憶しています。言葉で表せば2行ほどですが、それはそれは恐ろしい経験でした。お寺の大屋根の雪下ろしほど恐ろしいものは有りません。約2メートルも積もった屋根雪を、スコップひとつで一日中下ろしたものでした。持病の椎間板ヘルニアはまさしく、長年の雪との戦いの後遺症でも有ります。豪雪地帯の村々は過疎化が進み、ニュースでは90歳を超える方が雪下ろしをしていましたが、本当に心配で仕方ありませんね。本日は年頭回礼諷経に出掛けましたが、56年豪雪の時は徒歩でお檀家様の年頭回礼に行き、2階の窓から入った家もあったほどです。
さて明日は新年最初の行事「大般若祈祷会」と「檀信徒年賀会」が有ります。今日は真前お供えの鏡餅を搗きましたが、今年一年間の平安無事を檀信徒皆様と共に御祈祷したいと念じています。須らく「無事」に尽きます。「平穏無事」どうか皆様が一日一日無事である事を願っています。友峰和尚より