和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第1206話 】
2016年 12月 06日 談
大安禅寺はすっかり初冬の景色に変わっていました。静まり返った境内の落ち葉がなんとも郷愁を誘うものです。今朝方まで京都に居ましたが、この時期の市内はどこもかしこも観光客で溢れ返り、駅などは特に騒然とした感じでしたから、自坊に戻った時のあまりの環境の違いのギャップには驚くばかりでした。人々の心は住む場所によって随分と季節の感じ方も違うのだと、真冬を目前にして思ったものです。
昨日は妙心寺での会議でしたが、各県から出席された本山役職者との歓談の時間ほど有意義なものは有りません。不思議な程に心が温まるものでした。70歳ぐらいになりますと日々、行動するにも思考するにも極めて億劫になりがちです。それはまわりに仲間が少なくなっているからなのかも知れません。その点、本山の役職に有ると仲間たちから色々な刺激を受けて結構励みになるものです。
午後からは宿題の墨蹟書きの為、久しぶりにアトリエに入りましたが、部屋は何処もかしこもカビだらけで、使わなくなった部屋の荒れ様にはこれ又驚くばかりでした。明日は年末の大掃除をしたいと思いました。「部屋さん!留守ばかりして本当にごめんなさい!」やはり掃除から出発しましょう!明日はお掃除と墨蹟三昧の一日になりそうです。友峰和尚より