和尚のちょっといい話
大安禅寺 花園流御詠歌婦人部による 御詠歌奉詠
彼岸・放生会が10時半より爽やかなお天気の中、厳修されました。今年最後の行事でしたが、無事に円成出来ホッと致しました。卑山には家族動物納骨堂も有りますが、彼岸会に合わせて放生会も行われ、生類を代表してお魚が供養されました。供養しても供養しても、もうこれで良しという事はありません。毎日供養しても供養しつくせない程、祖先の恩、父母の恩、生類の恩に感謝したいと思います。
経済大国日本と言われて久しいわけですが、いつ何が起こるか分かりません。当たり前の今が当たり前で無くなる時が無いとは言えません。特に最近の天候不順による災害はますます拡大の傾向が予想されます。「一即仏心」の見地からすると、先ずは自分自身に、敬虔な気持ちと謙虚な姿勢が求められていると感じています。
魚供養のようす
行事終了後、お供えのお餅を参拝者に配っているところ
世話役の檀信徒皆様と、御斎を頂きました
さて3時半からは久しぶりに「仏前結婚式」が本堂で行われました。本当に久しぶりでした。近年、福井市内にも色々なニーズに対応する立派な結婚式場があちこちに出来ていますが、卑山のような四百年の歴史ある重要文化財指定の本堂で式を挙げるのもきっと新郎新婦にとって印象深い思い出になる事と思います。昔は仏前結婚式も沢山あったと聞いています。時代が変わり、結婚式も多様化の時代になっている中での本格的な仏前結婚式。お二人の永遠の幸せを願いました。「彼岸会」は中道の精神を説いています。お互いに思いやりの心をもって中道の気持ちを大切に、和合の家庭を築いて頂きたいと念じて止みません。友峰和尚より