和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第1115話 】
2016年 09月 06日 談
残暑厳しい毎日となっていますが、皆様にはお変わりなくお元気にお過ごしでしょうか?「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますから、今暫らくの辛抱ですね。午前中には、昨日滋賀県で開催された御詠歌講習会に参加された講員を交えて慰労の茶礼をしました。習い事の主眼は「安心(あんじん)」に有りますが、御利益は多方面にわたって現れます。礼儀作法に始まり、健康、交友関係、美貌に至るまで、何もかもが進化して行きます。人生に於いて「これで良し」という事は無いので、常に緊張感をもって自己と対面していく事が大切かと思います。禅語では「己事究明(こじきゅうめい)」と言いますが、一番身近な存在でも有る自分の心との対話が習い事の究極の目的となっていきます。
今回の御詠歌講習会での卑山講員方々の奉詠は見事なものでした。練習量もさることながら、堂内全体に響き渡った美声には感心いたしました。今後も大いに精進して更なるステージアップを目指して頂きたいと念じています。
寳勝寺では明後日より改葬工事に伴う墳墓お骨上げが始まる為、和尚はその準備に入りました。暫らくは祖先の霊との対話が続きます。寳勝寺をこれまで四百年間に渡って支えて来られた檀信徒祖霊に対して御無礼の無いように法務に邁進して行きたいと思っています。友峰和尚より