和尚のちょっといい話
第31回「花菖蒲祭」を無事に終えて、早や三週間になろうとしています。年中行事もそうですが、お寺は多くのボランティアや協力者の支援があってこそ、無事に行事を円成できるというものです。今回も金曜坐禅会会員はじめ世話方、檀信徒、庭師方々の奉仕的サポートを以て、スムーズにお祭りを遂行することができました。昨日は、感謝と御礼の気持ちを込めてささやかながら打ち上げの小宴の席が設けられました。心を同じくして接客に終始した一か月余り、本当におつかれ様でしたの一言です。宴席は盛り上がり、慢性疲労の心身が会話とともに癒されていくのを覚えます。
第31回花菖蒲祭 打ち上げの宴席にて
多くの観光客を迎え、皆の緊張感が途切れることのなかった一か月間だけに、解放された今の気分はきっと最高なものに違いありませんね。とにかく楽しい時間を過ごすことができました。「気配り、目配り、酒配り」なんて言っていた人がいましたが、少々のお酒は実にいいものですね。「ノミニュケーション」でしょうか。
そんな楽しい時間も夢また夢と過ぎ去って、一夜明け今日は早朝からギャラリー「渓仙舎」周辺の徹底したお掃除をしました。和尚の座右の銘が「掃除」という事はすでに皆様も周知の如しですが、この掃除!!普通に清掃ぐらいに思ったら大間違いですぞ。徹底的に除き掃うのですから、真剣勝負です。掃除を終えた時、自分の心が放心するくらいにして絶妙なる心境を得て初めて「掃除」と言えます。とことん納得がいくまでやらねば「掃除」とは言えません。本当に有り難いことに、「掃除」の徹底はあらゆる御利益を受けることになります。「掃除」とは「真理を行じる行為」そのものですね。真理を行じるものには必ず仏天の加護があります。それが現世利益として人々に還元されます。日頃なにか上手くいかないことが生じたら、どうか徹底した「掃除」を実行あれ!!必ず御利益有りですね。
さて、綺麗になったギャラリー「渓仙舎」で、”荒木芳栄個展”が始まりました。早速にウグイスが、お祝いのための素敵な鳴き声を聞かせてくれています。「法々~法華経」なんと有り難いことでしょうか。素晴らしい作品が展示されています。皆様、是非ご来寺ください。お待ち申し上げております。友峰和尚より