和尚のちょっといい話
昨夜からの久しぶりのまとまった雨に、花菖蒲を始め境内の草木がより一層緑色を濃くしているようでした。また「アカショウビン」がその雨を喜ぶかのように「ヒュールルル」と甲高い鳴き声を谷谷に木霊させていました。
5月30日の花菖蒲園 と アカショウビン
新命副住職不在を受けて15日間に及んだ「生き生き法話」の代参も今日が千秋楽となりましたが、真に「奇なるかな!奇なるかな!」 お客様は岐阜県山県市佐野からの団体様で、今から約四百年前、大安禅寺を開山された大愚宗築禅師様の生まれ故郷の方々でした。なんとその中には禅師様の生家「高瀬家」の方がおられ、その不可思議な御縁にただただ感謝申し上げました。現在でも大愚様の御命日には村人が集まって御供養が行われていると聞き、禅師様の恩徳の高さに触れる思いが致しました。「霊魂不滅」説の実証のような出来事でした。
副住職の帰山を以て今後は和尚も再び金沢・寳勝寺に入り法務に専念して行きたいと思っています。今朝方もいつもの通り境内のお掃除から出発し園内を見回りましたが、やはり例年より随分と早い開花となっているようで、花菖蒲に至っては早三分咲きとなっています。開花が早まると気持ちもそれに呼応するかのように何となく気ぜわしくなっていくように思います。
日々のニュースは相変わらず事件や事故による色々な人間模様と心の葛藤を報道しています。一日として穏やかな日は有りませんが、人間いちど思い切って生活環境を変えてみるのも大切な事なのかも知れませんね。只ひたすら無事を祈る毎日です。友峰和尚より