12月, 2024年
第4144話
冬至を迎え愈々大晦日が近づいて来ました! 冬至には南瓜を入れた善哉を食べ夜には柚子湯に入って無病息災を願うのだそうですが、最近では昔からの習慣もずいぶんと減少傾向にあるようで、なぜ南瓜で柚子湯なのかと問われればこの時期は風邪が流行しますから栄養価の高い南瓜を頂き「冬至」と「湯治」をかけて健康快復の為に柚子湯のビタミンC効果で保養することの意味から「南瓜と柚子湯」とのコラボになったそうです。諸説ありますが共通点は寒さを凌ぎ冬の夜長をゆっくり過ごすことが大切ですね。
午前10時半より 竹原家 七回忌・十三回忌の年忌法要を修業いたしました
さて本日は午前中に竹原家の年忌法要を修業しましたが、本日をもって全ての法要を円成することが出来ました。午後からは墓前開眼納骨供養が修業されましたが和尚が自坊への移動日ということで桃雲寺御住職に諷経をお願い申し上げました。
午後1時半より墳墓開眼供養 桃雲寺様と 山下家御親族の皆様
午後2時半より 村上家墳墓開眼供養が修業されました
本当にこの1年間、健康管理に留意し法務を全て滞りなく修業出来たことに対し神仏にまた祖先に感謝するばかりです。まもなく大晦日を迎えますが、皆様にはくれぐれも御身体ご自愛くださいますよう御祈念申し上げます。友峰和尚より
第4143話
伝燈寺 師走大掃除
年末の大掃除が続けられています。本日は午前中に金沢兼務寺院 伝燈寺の大掃除に職員並びにアルバイトの学生さんと出向きましたが、山間に建つ伝燈寺は更に気温が低く本堂内は深々と冷え込み、暖房器具も無いため防寒具を着用しての作務となりました。
11月初旬に伝燈寺里芋収穫奉納祭が厳修されたため堂内は比較的綺麗で助かりました。最近は行事を遂行するたびごとに大掃除をしますから堂内は清々しいかぎりです。午前11時より地元猟友会の方々が参詣され、毎年恒例となっている動物霊供養が修業されたあと歴代祖師並びに先代住職恭黄和尚の御供養を申し上げました。
地元猟友会の方々が参詣され 動物霊供養を修業いたしました
法要終了後はいつもお世話になっている西川さん並びに猟友会会員の方と一緒に囲炉裏の間で和合の茶礼をしました。茶礼後にはガラス工芸作家の髙橋ナオミさんと本日の大掃除に加担してくださったアルバイト学生さんも参加されて坐禅を組みましたが、今年一年を振り返る師走坐禅となったようです。
坐禅中の髙橋さんと アルバイト学生さん
午後には(株)ココ・プランニングの中本大資社長が年末の御挨拶に来寺され、今後の霊苑運営方針や新たな墓地改葬計画などについても協議させて頂きました。
午後1時 (株)ココ・プランニング 中本社長が年末の御挨拶に来寺くださいました
さて来年の干支色紙描きがこのところ滞っており、時間の合間に学生アルバイトさんに手伝ってもらい約20枚ほど仕上げました。更に「巳(み)」の図が進化を始めたようです。
実に微妙ながら口や眼の間隔また筆使いも繊細になり面白くなって来ました。昔から「簡単に描ける動物ほど描くのは難しい」と言われていますが全くその通りだと感じます。
線の太さの加減でもずいぶんと雰囲気が違ってしまうものです。ノルマ達成までにはまだまだ先は長く頑張って描いて参りましょう!!一段と寒さも厳しさを増して参りましたが皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
干支色紙の 落款捺し
第4142話
グンと気温が下がり、早朝から時折雪がちらつく寒さ厳しい一日となりました。本日は野町少林寺の年末大掃除に出向きましたが、あまりの寒さに足の裏が冷たくなり震えが走るなか職員ならびにバイトの学生さんも加わりお堂全体の大掃除に入りました。近年は寺院を使っての法要が増えていることもあって普段から掃除が行き届いており、短時間で綺麗になりました。
野町 少林寺の 年末大掃除
それにしましても先々代住職の奥様が長年に渡って寺院の掃除を徹底して来られたことに驚きます。写真の如くに床や障子戸の桟など実に見事なまでに拭き掃除がなされており御見事です!寺院を護持していく上に於いて掃除が一番大切ですから、寺庭さん(お寺の奥様)の日々の御苦労をしみじみ思います。
すっかり綺麗になりました
住職の役割も先ずは掃除から一日が始まり掃除で一日が終わるかと思います。坐禅も読経も法話も作務もその全てが掃除の行だと自覚するものです。さてすっかり本堂の隅々まで綺麗になりました!勿論玄関、便所、台所、書院、寝室もピカピカになりました!気分爽快です。
霊苑管理事務所スタッフの皆様と 年末の和合茶礼
掃除を終え宝勝寺に帰参したのち午後1時よりふれあいパーク霊苑スタッフ皆様と恒例の師走和合茶礼を催しましたが、本当にお疲れさまでした!心から感謝申し上げます。
北國銀行秘書課 森田様です 御挨拶に来寺くださいました
「無事是貴人」(ぶじこれきにん)の座右の銘と共に一年を過ごして参りました。今年もあと10日ばかりとなりましたが、どうか皆様が無事に良いお正月をお迎え出来ますよう心よりご祈念申し上げます。友峰和尚より
本日も 無電柱化工事中
第4141話
健康維持のため ウオーキングに出掛けました
寒くなると俄然外出が億劫になり、家に引き籠る時間が長くなりますから健康的にも良くありません。冬場の筋力の衰えは老化現象を早めますから要注意です。ここしばらく法務遂行が続いていた為、本日はウオーキングに出掛けました。これまでに色々な方との御法縁を頂いて来ましたが、縁は縁でも「関節炎」はいけません。朝方のコマーシャルでもしきりに膝関節炎治療飲み薬を宣伝していますが、和尚が思うに飲み薬も結構ですがやはり関節を動かす事の大切さを感じます。
尾山神社前を通過
ウオーキングに出る時は膝関節を傷めないように最初はゆっくりしたペースを保ち、次第に歩行速度を速めていくことがコツです。またウオーキングの途中では街なかのベンチを利用して時々休憩することも重要で、1日約6千歩ぐらいが高齢者にとっての理想的ウオーキングと言えますから張り切り過ぎないように励行すると膝関節炎も治癒に向かいます。要するに筋肉はじっとしていると委縮し硬くなって痛みが生じるのだと思います。和尚も久しぶりのウオーキングで膝関節の痛みが取れ安堵しました。運動不足は万病のもとですね!
近江町市場にて
さて卑山山門前の無電柱化工事が今日も進められ通行止めとなっており、寺カフェを臨時休業したおかげで休息をとることが出来ました。明日からは通行解除となるそうですから法務を開始したいと思います。それにしましてもウオーキングの途中で「近江町市場」に立ち寄ってみましたが、店先には旬の「加能ガニ」と「能登ガキ」が沢山並べられ観光客が買い求めている姿に今が年の瀬であることを感じたものでした。もうすぐ大晦日!くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
本日も 山門前の無電柱化工事中
第4140話
茶室からの 中庭の景色
師走の庭の景色ですが、黄色く色づいたおかめ桜の葉っぱはすっかり落ち寒々とした冬至の風景を見せています。冷たい雨がしきりに降り続く庭の様子を見ているとどこか安堵感さえ覚えます。
多忙を極めた一年でしたが、始まりがあれば必ず終わりがあることを自覚しつつも千秋楽の意味は和尚にとって言葉にならないほどの大事を円成した後の安息の瞬間でもあります。人それぞれに人生の苦労はまちまちであっても、やり切った達成感は同じかと思います。
宝勝寺山門前 の 無電柱化工事
本日は火曜日で和尚の休息日となりましたが、宝勝寺山門前では無電柱化工事が始まりました。今日と明日は通行止めとなり宝勝寺を訪れる参詣者もなくいつもより一段と静かな佇まいを見せています。
宝勝寺から妙立寺(通称:忍者寺)を通り六斗の広見までの電柱を地中に通す工事ですが、今年の夏ごろより開始され来年の春頃までに工事は終了するとの事でした。電柱が無くなれば通りの景観がいっぺんによくなることと楽しみにしています。
宝勝寺の電気配線は本堂修復工事並びにふれあいパーク霊苑改葬工事の際に既に地中化してあり、伝統的建造物としての良い景観を保っています。年々整備されていく金沢各観光地ですが、寺町界隈から電柱が無くなるのは悠久の歴史を感じさせる上でも重要な事だと思います。さて、皆様は如何お過ごしでしょうか。今年も残り少なくなって参りました。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4139話
師走月も残すところあと半月を切りました。随分と気温の低い日々が続いていますが、昨年とは違い今のところ大雪の心配は無さそうで安堵しています。
自坊大安禅寺の諸堂保存修理工事も令和7年度末に本堂が完成予定となっており、堂内も創建当初の姿に復元されつつ有ります。工事の進捗状況の写真を見るにつけ日々見事に修復されていく姿に感動を覚えるものです。
一年を通して一般の方々への修復工事現場見学会が開催されていますが、来年はもっともっと多くの方々に見学して頂きたいと願っています。さて本日は終日自室に引き籠って恩師に諸堂修復工事進捗状況報告書作成と手紙を書きました。巻紙を使って毛筆で書いているうちにNHK大河ドラマ「光の君へ」の中で紫式部が源氏物語を毛筆で書いているシーンを思い出していました。
昨晩は最終回が放送されましたが、久しぶりに毎回の放送を楽しみにしながら最終回まで見終わることが出来ました。本当に素晴らしい映像と共にキャスト方々の見事な演技には感動すら覚え、平安時代の貴族達の生活ぶりが良く理解できたドラマでもありました。特に紫式部がひらがなを描くシーンは印象的でした。毛筆の素晴らしさと漢字の素晴らしさを再認識したドラマでした。
さて和尚も毛筆と向かい合いながら手紙を書き終えた時の気分は爽快です。来年度の干支色紙描きも引き続き頑張って続行して参りましょう!毛筆はいいですね!毛筆大好き!もう必(筆)見です! 友峰和尚より
第4138話
午前10時半より 浦山家 満中陰忌法要を修業いたしました
時々大粒のアラレが激しく地面を叩きつける荒れた天気の一日となりました。否応なくジリジリと大晦日が近づいて来ますが、本日は午前中には浦山家満中陰忌法要が営まれ午後からは墓前開眼納骨諷経が修業されました。今年の法務も次第に終わりに近づいていますが、金沢各兼務寺院の年末大掃除を週明けから始める予定となっており気持ちは一段と今年の終わりを実感しつつあります。
午後1時より 墳墓開眼納骨供養諷経が修業されました
自室に保管している一年分の書類等の整理も順次進めていますがあまりの多さに驚きます。近年は事務用紙を減らす傾向にあるようですが和尚世代ではまだまだ紙に頼る傾向があり、パソコンデータでの保存資料を閲覧するのは苦手です。更に今や生成AIパソコンが主流となっていく時代、最早お手上げ状態で和尚の頭の中ではすでに仮想(仮僧)現実的症状が出始めている気がします。資料を保存する手段としてクリアファイルなどを使って仕分けしていますが、それとても「断捨離」の段階に入っているのかも知れません。
御供養修業後、豊財院様と懇談いたしました
夕刻 桂岩寺様がご挨拶に来寺くださいました
そう言えば大安禅寺保存修理工事に伴い長年保管してきた寺院復興資料も膨大な量になり、整理整頓の為に全て廃棄処分しました。過去を振り返る余裕もなかった約50年間の闘いの歴史も夢又夢となり、タイムカプセルにして地中深く埋めればいつか日の目を見る時が来たのかも知れませんね。さて、まだまだ人生の闘いは続いています。死ぬまで修行!粉骨砕身しながら悔いのない日々を過ごして参りたく思うものです。友峰和尚より
第4137話
冷え冷えとした境内の景色
日中気温が4℃と実に冷え冷えとした土曜日の一日となりました。年末ということもあり卑山寺カフェを営業しながら合間をぬって職員の指導でアルバイト学生さんに事務の手伝いを願い、先般檀信徒の皆様はじめ卑山奉讃各社様に御寄進頂いた曲録(儀式用椅子)並びに観音帽子(かんのんもうす)購入の御礼と御寄進報告書に添えて来年度干支色紙の送付準備をしました。
御寄進御礼状並びにご報告書、干支色紙の送付作業
あまりの寒さに寺カフェ利用のお客様も疎らでしたが、おかげ様で送付作業は予定通りに順調に進めることが出来たようです。来年度の干支色紙描きは今後もまだまだ続きますが、今年中に送付予定先については凡そ完了したようで安堵しています。
元旦に発生した能登半島地震からまもなく一年を迎えようとしていますが被災地に於いては復興復旧は未だに道半ばで、家屋とともに約100カ寺を超える寺院に於いても全壊または半壊した建物はそのままで被災地皆様の苦難な状況を思うと胸が締め付けられる思いで一杯になります。ニュースでは政府の被災地復興に向けての懸命な支援が報じられていますが、どうか無事にお正月を迎える事が出来ますよう心より祈念しています。
高倉さんご夫妻が 年末の御挨拶に来寺くださいました
和尚自身も一年間を振り返ると本当に色々な出来事がありました。檀信徒との別れ、姉との別れ、親友との別れと長年に渡る親しい人たちとの別れが続いた一年でも有りました。気がつけば自分も随分と歳をとったものだと自覚する一年でも有りました。まずは「無事是貴人」の禅語の如くに皆様が健康で無事であることを念じて止みません。今年も残り少なくなって参りましたがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
「 無 心 」
第4136話
掃除の行き届いた 応接間
年末の大掃除が日々進められていますが、掃除と整理整頓の重要性をしみじみと感じ取っています。和尚のメインテーマは「掃除」で、皆様にお馴染みの「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」の法話フレーズは今でも歴然として通用するものです。そもそも「掃除」は「総持」と同じ意味合いを持ち、「総持」とは真言陀羅尼(しんごんだらに)の呪文であるがゆえに「掃除」の意味も「のぞきはらう」ことから「心の中に一物も無きよう精進する」の意味でも有ります。
茶室 床の間の風情
大掃除を済ませた後の部屋の景色は一変し、日本古来からの文化「侘び寂び」の趣を醸しだしています。障子戸、出書院、床の間、香炉、掛け軸、炉、畳、生け花、火鉢、座布団そして線香の香りと共に、静寂の中に生き生きとした悠久の歴史を感じ取ることが出来ます。
近年になって日本家屋建造物も洋式化傾向が進み、今では床の間がクローゼットにかわり畳にあってはフローリングに取って代わられ伝統的日本家屋の構造も変化の一途をたどっています。使い勝手は別として、寺院においては古来よりの伝統的和の様式を受け継いでいきたいと思うものです。
インバウンドの影響を受けて海外からの観光客が急増していますが、宝勝寺カフェに於いても外国人観光客にとって畳敷きの茶室の間が一番人気があります。座布団にわざわざ坐る外国人観光客そして椅子席を望む日本人観光客の姿は実に面白い光景です。時代の変遷は文化面に於いても価値観や様式も激しく移り変わっていく今日この頃となっているようです。友峰和尚より
冬の庭
第4135話
「 道 」 渓仙
朝方は小雪がちらついていたかと思いきや時折晴れ間の見えるなんとも天気の定まらない愚図ついた一日となりましたが、皆様には恙なくお過ごしのことと思います。昔から「女心と秋の空」と言われるように女性の移り気な心を秋の空模様に例えての言葉ながら江戸時代までは「男心と秋の空」だったそうで、おおよそ明治時代頃から今の言葉に変化したそうですが、男女いずれにせよこの時期の天候の移り変わりには外作業をする上でも閉口してしまいます。室内の気温もずいぶんと低く日中でも外気は5℃前後ですから、暖房なしでは掃除も儘なりませんね。
清田様と 御友人の皆様とともに
午前中には横浜市在住の清田様が久方ぶりに東京のお友達と御一緒に金沢市内観光旅行の合間にご挨拶に来寺くださり、皆様としばし歓談しました。このところ年末観光を兼ねて卑山に来寺くださる方が増えて来ていますが、金沢市がいかに観光都市であるかを改めて実感させられます。
さて午後からは引き続き職員並びにアルバイト学生さんの加担を得て大掃除が進められました。本日は応接間をはじめ客間の掃除となり隅々まで徹底して行われ、夕刻までには本日の予定個所を全て終える事が出来たようです。
「 即今 」 渓仙
和尚は2階の倉庫整理整頓に専念しましたが、長らく大切に保存されている品物一点一点を確認しながらの作業となっており懐かしさも手伝って相変わらず整理が進まないのはいつものことです。
「 温故知新 」 平成丙申 渓仙 書
「 令和 」 渓仙 書
やはり「断捨離」を行動に移すにはあまりにも歳が行き過ぎたようで、どれもこれも「おとましいざ~(福井弁で“惜しい”)」なげられんわ! やっぱとっとくわ!明日も引き続き頑張って大掃除しましょう!! 友峰和尚より
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