7月, 2024年

第3991話

2024-07-21

な、なんと今日の外気温度は遂に36℃を超え金沢市は猛暑日となりました。もはや暑い暑いなどと言うべき言葉もなく「心頭滅却すれば火自ずから涼し」とは山梨県甲斐武田 臨済宗妙心寺派恵林寺住職・快川紹喜禅師の辞世の言葉なれど、とてもとても和尚の心境は穏やかならず只管空調のよく効いた室内で暑さを凌ぐことにしました。

 

 

高齢者は熱中症に十分気をつけて下さいとのニュース報道でしたが、静岡県浜松市では最高気温が38.5℃となったそうですから驚きました。世の中、上には上があるものですね!本日は寺カフェを開業し観光客への避暑対策として早朝より寺内の空調機をフル回転しての対応となりました。どのお客様もいつもより長時間滞在して暑さを凌いでいたように思います。

 

宝勝寺檀信徒総代 北條様です

 

さて栃木県鹿沼市にお住まいの卑山総代・北條様御夫妻が「日中友好の朝顔」開花の画像を送信してくださいました。毎年恒例の朝顔開花を知らせる全国からのお便りですが本当に嬉しく思います。宝勝寺の日中友好の朝顔は今年も素晴らしい開花を見せており、カフェ利用のお客様を玄関でお迎えしています。勿論オープンカフェとなっている裏庭にも鉢が並べてあり、お客様の眼を和ませているようです。さて子供達の長い長い夏休みが始まりましたが、くれぐれも事故には十分に気をつけて欲しいと願っています。猛暑の砌、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

今朝の宝勝寺玄関にて

 

第3990話

2024-07-20

霊苑上空を覆う 分厚い雨雲

 

まもなく北陸地方の梅雨明けが発表されるかと思いますが、本日はいっきに気温が上がり終日約30℃を超える蒸し暑い日となりました。昨晩は雷の轟音で目が覚め、時折凄まじい雨の音とともに強風が吹き荒れ深夜に大雨警報が出る始末。心配された雨も朝方には上がり、午前午後とも墓前での年忌法要が営まれ時折心地よい風が霊苑内を吹き抜け暑さを凌ぐことが出来ました。7月の金沢お盆は明けたものの、旧盆を終えるまでは連日祖霊供養が続いていきます。

 

墓前御供養諷経を修業いたしました

 

 

 

金澤伝燈寺里芋研究会の皆様と / 伝燈寺にて

 

午後3時から伝燈寺に於いて10月20日(日)午前11時より開催予定の「伝燈寺里芋収穫奉納祭」事前打ち合わせ会合が行われ、地元・金澤伝燈寺里芋研究会の方々と懇談しました。

 

 

今年で4回目を迎える「伝燈寺里芋収穫奉納祭」ですが、少しずつ伝燈寺里芋の名前も地元に浸透しつつあります。また境内裏手洞窟の奥に祀られている弁財天諸願祈祷祭も同時に行われ、弁財天御堂の建立を目指しています。

 

福井から来寺くださった西川氏と

 

さて7月26日フランス・パリ2024オリンピック大会開幕まであと1週間を切りましたが、パリ・セーヌ川での開会式を今から楽しみにしています。友峰和尚より

第3989話

2024-07-19

今春移植した龍潭寺むくげ / つぼみが出てきました

 

今月より広報を開始した「家族動物共葬墓」について、ふれあいパーク霊苑スタッフの清野さんと午前中に現況についてヒアリングをしました。まったくに新しい展開なので広く浸透するまでに今しばらく時間を要することと思います。

 

今朝 (株)ココ・プランニングの清野さんとの打ち合わせ

 

それにしましても現代社会におけるあらゆる分野での価値観の変化には驚きを隠し得ません。約2年後には今話題の生成AIの活用が時代の主役として取って替わると言うのですから和尚などは絶体絶命の境地です。アナログ世代の和尚はギリギリのところで電子社会に食らいついている状況だけに息が切れそうになります。とは言え、ついて行かなければ置いてきぼりにされますから頑張って勉強して参りましょうか。

 

睡蓮鉢から 次々と新しい蓮のつぼみ

 

さて金沢7月盂蘭盆会も全てが終了してさぞかしゆっくりされているのかと思いきや桂岩寺様は大変お忙しそうで、本日は法務の合間を縫って来寺くださいました。まもなく8月の旧盆を迎えるわけですが、自坊の盂蘭盆会は8月15日ゆえに今しか休息出来ないのが悩ましい現実です。

 

桂岩寺御住職 が 来寺くださいました

 

残された人生の時間を思えば休息している場合では無いようで、体の動くかぎりは頑張って参りましょう! 猛暑日が続いていますがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

第3988話

2024-07-18

大安禅寺のアトリエから見える 朝焼け

 

関東地方が梅雨明け宣言されましたが北陸地方は今少し先になるとのこと、されど今朝方の気温は30℃を超え日中気温は35℃を超える猛暑日となりました。

 

 

どんどん気温が上がる 猛暑の朝

 

 

開基堂にて 大掃除


午後より来客の予定が入ったため午前中に鎮守堂、開基堂ならびに開山堂の掃除をしました。35℃を超える猛暑の中での作業となり、全身汗まみれで背中を汗が滝のように流れ落ちていくのは実に爽快でした。どの御堂も普段より掃除はしてあるものの、和尚の掃除は大晦日の大掃除と変わらぬくらいに隅々まで念入りに行いますから掃除終了後は輝いて見えたものです。

 

 

 

開山堂では開山大愚宗築禅師並びに歴代住職の回向諷経を修業しましたが、本当に久しぶりの大掃除ですっかり綺麗になり嘸かし歴代祖師の皆様も喜ばれたことと思います。

 

昭和34年9月27日 和尚の得度式  / 大安禅寺本堂にて

 

来る8月15日の卑山盂蘭盆会大施餓鬼会の厳修後には内孫永峰の僧侶となる得度式が予定されていますが、和尚は戒師として儀式の中で孫永峰に対し僧侶となる為のお諭しがあり、和尚の得度式を懐かしく思い出しながら今から楽しみにしています。

 

午後より 酒井清章様と懇談いたしました

 

檀信徒皆様には盂蘭盆会ならびに永峰得度式に是非ご出席賜りますよう宜しくお願い申し上げます。さて厳しい暑さとなって参りましたがくれぐれもお身体ご自愛ください。友峰和尚より

第3987話

2024-07-17

重要文化財大安禅寺本堂ほか七棟修理工事会議

午前10時半より重要文化財大安禅寺本堂ほか7棟保存修理事業の会議が開催され、文化庁武内主任調査官の現地指導が関係者出席のもと実施されました。

 

 

最初に松雲の間にて本日の日程について新命和尚より説明がなされた後、住職から福井県教育庁生涯学習・文化財課並びに福井市文化財保護課始め工事関係者皆様にご挨拶を申し上げました。

 

文化庁 武内主任調査官

 

 

本日は文化庁・武内主任調査官の現場視察と今後の指導が主なる目的であったため、午前から午後に掛けて入念な工事箇所の点検が実施され、特にこれから第2期工事として開始される庫裡全面修復に関し時間をかけながら細部に至るまで調査官の指導が為されました。

 

本堂内部の視察

 

本日は和尚も久しぶりに視察に出席出来たこともあり、改めて修復工事の意義を再認識した1日となりました。

 

修理委員会 吉岡泰英委員長

 

卑山修理委員会・吉岡会長には本当に長年に渡り卑山修復事業のご指導を頂き、本日も的確な意見を述べられ本当に有り難く感謝申し上げました。

 

庫裡周辺の視察

 

重要文化財保存修理事業には建造物専門家皆様から多くのご意見ご指導のもと着実に復元されていく過程に感動すら覚えます。

 

 

ここ数年は新命和尚に修復事業進行の多くを委ねて来ましたが、本当にここまで大変な苦労があった事と察します。

 

開基堂にて

 

諸堂の全面修復工事竣工までには約10年を要するとの話ですから、今後も緊張感を持って会議に出席しながら工事の進捗状況を見守って参りたく気持ちを新たにしました。

 

 

本日は公私御多忙の中ご出席を賜り、心より厚く御礼申し上げる次第です。今後ともより一層のご指導ご厚誼を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。本当にお疲れ様でした。ありがとうございます。高橋友峰

第3986話

2024-07-16

令和6年度 伝燈寺盂蘭盆諷経

 

金沢兼務寺院最後の伝燈寺盂蘭盆諷経を修業するため午前10時に出向き先ずは堂内掃除から取り掛かりましたが、常日頃お寺のお世話をしてくださっている地元伝燈寺町の西川久行様がご挨拶に来寺くださりしばし歓談した後、盂蘭盆会諷経を厳修しました。境内は西川さんがすっかり草刈りをして下さっており綺麗になっていました。

 

地元伝燈寺町 の 西川久行氏

 

 

盂蘭盆会諷経を厳修いたしました

 

 

読経後には境内で位牌のお焚き上げをしたあと宝勝寺に帰山しました。本日は午後4時より大安禅寺で会合が予定されていた為すぐに支度をして金沢駅に向かい、なんとか予定されていた会合に間に合ったようです。

 

夕刻 大安禅寺にて

 

明日の午前中に文化庁より武内主任調査官が現場視察と今後の庫裡保存修復工事に関する会議で来寺されるため、修復工事を担当している文建協・高木主任並びに(株)松浦建設の中島現場監督より工事進捗状況の説明を受けました。また卑山藤田通麿総代がご挨拶に来寺くださり、一緒に和合茶礼をしながら歓談しました。

 

藤田通麿総代

 

 

枯木堂の畳替えも約半分が行われておりすっかり見違えるほどに綺麗で、また本堂屋根の銅板葺きの工事も着々と進んでおり全く驚きました。ここ数日間は盂蘭盆会修業で多忙を極めましたが、久しぶりに自坊に戻りリラックスしています。

 

枯木堂の畳替え

 

本堂屋根の銅板葺きの工事

 

それにしましても金沢伝燈寺と大安禅寺は山中に建てられた禅宗寺院としてその雰囲気がよく似ていることにも感心するものです。8月15日は大安禅寺の盂蘭盆大施餓鬼会が厳修予定となっており、和尚にとっては愈々これからが盂蘭盆会の本番を迎えているようです。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

第3985話

2024-07-15

昨日の 宝勝寺盂蘭盆会 より

 

2日間に渡り厳修された少林寺、宝勝寺盂蘭盆会の疲れからか昨晩は爆睡しましたが、朝方は元気に目覚めました。昨日の宝勝寺では終了のご挨拶と同時に和尚の座っていた椅子 < 曲録 きょくろく > が倒壊し思わず尻餅をつくというハプニングが生じた盂蘭盆会でしたが、ご参詣くださった皆様からラインを通して腰痛のご心配メッセージを頂きました。すぐに「大丈夫です。」「またのお越し(腰)をお待ちしております。」と返信したところ「よう!座布団一枚!」との言葉が返って来ました。おかげさまで金沢兼務寺院 瑞光寺・少林寺・宝勝寺の盂蘭盆大施餓鬼会を今年も無事に円成出来ましたことに感謝いたしました。

 

これから毎日開花します / 日中友好の朝顔

 

宝勝寺檀信徒 前田様御夫妻が来寺くださいました

 

午前中には昨日横浜市よりご参詣くださった前田様ご夫妻が墓参を兼ねてご挨拶に来寺くださり、お庭でゆっくり歓談することが出来ました。また本日は久しぶりに寺カフェを開業したところお盆月ということもあってカフェ利用のお客様が涼しい部屋で寛いでおられました。和尚は休息日としましたが、近日中に伝燈寺お盆諷経へ出向きたいと思っています。

 

時折涼風の吹き抜ける お庭にて

 

さて皆様に於かれましては如何お過ごしでしょうか? 北陸地方の梅雨明け宣言が待たれるところですが、もうまもなくのことと思います。梅雨明けと同時に子供達の長い長い夏休みがやって来ます。時節柄くれぐれも健康に気をつけてご自愛ください。友峰和尚より

 

第3984話

2024-07-14

令和6年度 宝勝寺盂蘭盆大施餓鬼会 厳修

 

宝勝寺盂蘭盆大施餓鬼会を無事に円成し明日は最後の兼務寺院伝燈寺の盂蘭盆会諷経に出向く予定をしていますが、本日のブログを書くのがずいぶんと遅れようやくアップすることが出来ました。ふれあいパーク霊苑にも夕刻まで参詣者が絶えることなく訪れ、終日祖霊の菩提を弔う線香の煙が漂っていました。

 

早朝、奥の院墓前にて / 新命副住職が、盂蘭盆会御供養諷経を修業いたしました

 

 

 

盂蘭盆会法要の前に 御参詣者の到着茶礼にて

 

午前9時には次々に参詣者が訪れ、本日は北條総代様のご親戚御一族が地元はじめ関東よりご参詣くださり本堂内には例年より多くの方が出席され、午前10時半より「盂蘭盆会」が氷見市・宝光寺御住職が出頭くださるなか厳修されました。

 

宝光寺御住職 ( 氷見市 臨済宗国泰寺派 )

 

 

御参詣の皆様が お一人ずつ御焼香されているところ

 

 

宝勝寺檀信徒各家先祖代々の御法名を読み 御供養申し上げているところ

 

 

霧雨の中で 宝勝寺ふれあいパーク霊苑慰霊祭を修業いたしました

 

法要終了後に引き続きふれあいパーク霊苑において慰霊祭が修業され、(株)ココ・プランニング中本大資社長、(株)エムエムシー スタッフの久保さん並びに卑山総代様が参詣者代表として焼香されました。全ての盂蘭盆会行事予定が終了した後は檀信徒皆様と応接間にてゆっくり歓談することが出来ました。

 

 

 

全行事終了後、檀信徒ならびに関係者皆様との懇親のひととき

 

今夏最初の 「日中友好の朝顔」

 

今朝方は今年初めて「日中友好の朝顔」が一輪だけ見事な大輪の花を咲かせまるで盂蘭盆会に開花のタイミングを合わせるかのようでした。「朝顔の 釣瓶とられて 貰い水」という地元、加賀の千代女の俳句が思い出され、なんとも不思議に思いました。宝勝寺に兼務住職として就任して今年で丸13年を過ぎ、現在は多くの参詣者で賑わう禅寺となっていることの御法縁に深く感謝した一日となったようです。友峰和尚より

 

第3983話

2024-07-13

令和6年度 少林寺盂蘭盆会

 

本日は良い天気に恵まれ、午前中は気温も24℃とそれほど高くなく過ごしやすい気候となりました。午前10時よりの野町・少林寺盂蘭盆会施餓鬼会の準備に朝早く出向きましたが、堂内は昨夜から空調機をかけておいたため大変涼しくなっていました。大安禅寺より新命副住職も昨日に引き続き早くから加担し、行事の始まる前までにはすっかり支度も整い檀信徒の参詣者も次々に来寺され、予定通り午前10時過ぎに大鐘五声支度を合図に「盂蘭盆会施餓鬼会」が厳修されました。

 

開式を前に 新命副住職が行事の説明をしているところ

ご挨拶を賜りました 宮﨑総代です

 

 

 

 

 

 

 

檀信徒各家先祖代々の御法名を読み 御供養申し上げているところです

 

 

少しずつでは有りますが少林寺の墓域や境内並びに建築物も整備や補修が行われ、現在整いつつあります。懸案となっていた墓域の調査も先般卑山職員によって始められ、今後は墓域全体の改葬工事が望まれています。午前11時半には行事を無事に円成し、終了後にしばし応接間にて檀信徒の方々と懇談しました。

 

サルスベリの花が咲き始めました / 宝勝寺ふれあいパーク霊苑 

 

新命副住職 初盆墓諷経を修業いたしました

 

さて明日は引き続き寺町宝勝寺の盂蘭盆会が午前10時半より厳修予定となっており、少林寺の行事を終えてすぐに宝勝寺の本堂設えに新命和尚が入りました。夕刻には卑山北條総代も栃木県より来寺くださり御挨拶申し上げました。

 

宝勝寺盂蘭盆会を明日に控え 北條総代がご挨拶に来寺くださいました

 

お盆の法要は祖霊をお迎えする行事ながら、各地からご参詣くださる檀信徒方々との懇親の場でもあり大変有意義な時間となっています。どうやら明日も天気が持ちそうで、盂蘭盆会終了後引き続き午前11時からは「ふれあいパーク霊苑慰霊祭」が修業される予定となっています。友峰和尚より

第3982話

2024-07-12

福井より朝一番に新命玄峰和尚が盂蘭盆会設えの加担に来寺し、さっそく少林寺へ出向き真前の供物などを供えました。今晩は大安禅寺で金曜坐禅会がありその指導をするというので一端帰山しましたが、明日再び少林寺、宝勝寺の盂蘭盆会に出頭する予定です。

 

宝勝寺 盂蘭盆会を前に、山門の幕を吊りました

 

午前中に山門の幕張をしましたが、幕を張ると愈々お盆が到来したという実感が湧いてきます。また玄関入り口に盂蘭盆会行事を知らせる貼り紙をするとよりいっそう気持ちが引き締まる思いになりますから不思議なものです。

 

境内の古い石鉢 睡蓮が咲きました

 

金沢兼務寺院の盂蘭盆会を毎年厳修するようになってから今年で13回目になりますが、最近では多くのお檀家様がご参詣くださり心から有難く感謝しています。単に寺院を護持することを目的とするだけでなく、年中行事は祖霊の追善供養とともに仏教の大切な布教の場でもあり、また真理に触れる場でもあり、行事を継続していくところにその意義を見出すものです。

 

宝勝寺檀信徒 上田様御夫妻が御参詣くださいました

 

約1か月を要してこれまで盂蘭盆会の準備をして参りましたが、明日・明後日が本番です。「掃除に始まり掃除に終わる」年中行事でも有りますが、おかげさまで寺院の隅々まですっかり整理整頓され実に清々しく堂内には安らかな霊気を感じます。

 

 

年末の大掃除だけでなく常に掃除を心掛ける事が陰徳を積む善の行でもあり心の安心にも直結するゆえに、頑張って掃除を励行し日々精進して参りましょう。盂蘭盆会には是非皆様のご参詣をお待ち申し上げております。くれぐれもお気をつけて御来寺ください。友峰和尚より

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