12月, 2023年
第3788話
もうすぐ 除夜の鐘 / 大安禅寺 2022年12月31日撮影
大晦日に和尚の「ちょっといい話」が888888人目の入場者を迎え、末広がりを示す8の字が並びました! これは「大笑」を意味し、十一面観世音菩薩の裏面が大笑面でもあり大安禅寺と寳勝寺の御法縁を感じ取った今年最後のブログとなりました。寳勝寺に兼務住職として就任したのが平成23年(2011)6月20日で今年で丸12年の歳月が経ち、今年は卑山の外壁修復工事並びに茶室廊下側の引き戸工事を行い、これで全ての修復工事が竣工となり記念すべき年ともなりました。
「 一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま 」
8が並ぶということは100万回を目指せという事でしょうか? ブログの回数は今日で第3788話となり凡そ10年間続けて来たことになります。来年の干支は「辰」で法話のテーマが「龍翔万年の寿」となっていますから、「昇竜」の如くに更に上を目指してブログを書き続けていきたいと念じています。
雨の大晦日 / 寳勝寺山門
さて大晦日の本日は妻と共にゆっくりと過ごしています。夕刻には年越しそばを頂きながらお互いにこの1年間の労をねぎらいました。和尚の座右の銘でもある「無事是貴人(ぶじこれきにん)」の真意にはほど遠い心境なれど、ブログを御覧の皆様とともに一年の無事を喜びたいと思います。どうか皆様に於かれましては良いお年をお迎えください。友峰和尚より
第3787話
「日々是好日」 萬松山主大安友峰 書
さあ泣いても笑っても明日は今年最後の大晦日!! 今年1年間を振り返り、ブログをお読み頂いている皆様に於かれましては無事の1年であったことを心からお慶び申し上げます。人生山あり谷ありで、日々無事で過ごすためには本当に並々ならぬ気配りと精進努力を続けて来られたその御徳に心から敬意を表したいと思います。
須らく「艱難、汝を玉にす」の諺どおりにいつの時代に有っても「忍」の一字が無事の根源ともなりますから、「刻苦光明必ず盛大なり」の意味合いを噛みしめる今日の自分でもあります。76歳になっても「日々是新たなり」で、1日として同じ日はありません。常に心の若さを保持しまた健康管理にも心を砕き「いま何を為すべきか」を自分に問いながら過ごしていますが、老化現象を身に染みて感じながら己の限界に挑戦する毎日ともなっています。
今年も宝勝寺ふれあいパーク霊苑を通して多くの方々との御法縁を頂きました。いずれの御家族も素晴らしい御家庭を築いておられ大変嬉しく感じたものでした。また大安禅寺御詠歌講員皆様の御来寺も有難く楽しい時間を過ごす事ができました。
「 龍翔萬年寿 」 令和甲辰 渓仙 書
一年間を振り返り、祖霊を想い父母の恩に感謝する追善供養の修業と共に無事なる1年を過ごせたことを神仏に深く感謝する次第です。さて本日も色々な想いを馳せながら年賀状を書いていました。明日は最後のお掃除をして大晦日の除夜を過ごしたいと楽しみにしています。友峰和尚より
第3786話
「 無一物中無尽蔵 有花有月有楼台 」
素晴らしい天気に恵まれた金沢の年の瀬となっています。気温も12℃と過ごしやすく、新年を迎える寺内各所の設えが寺カフェを開業しながら職員によって進められ、更にいっそう正月風景が整い始めてます。
観光客を迎える玄関には縁起物の華が生けられ、本堂正面には鏡餅が供えられ、各志納所には小型の門松が置かれました。カフェのお客様も年の瀬を楽しむかのようにゆっくりと寛いでいました。
大安禅寺 枯木堂にて / 文殊菩薩像の真前に掛けられた 龍図
大安禅寺からは先般依頼を受けていた来年の干支掛軸が枯木堂と書院に鏡餅と共に飾られ、龍図も自分の居場所を得るが如く生き生きと登って行くように見え「龍翔万年の寿」の画賛どおりとなったようで嬉しく思います。
大安禅寺松雲院 松雲の間にて
枯木堂の 迎春の設え
越前和紙で制作された 初春の花々
松浦建設(株)職員の中島晃氏とともに
さて午後より松浦建設(株)職員の中島晃氏が年末の御挨拶に来寺くださいましたが、中島氏は現在大安禅寺修復工事の現場監督をしておられ、工事の進捗状況や来年度の上棟式挙行のことなどについて懇談しました。現在は順調に工事が進められているとの報告を受け大変有難く嬉しく思いました。今年も残り2日間を残すのみとなりましたが、どうかくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
夕刻 金澤伝燈寺里芋研究会の千田さんが ご挨拶に来寺くださいました
大安禅寺 枯木堂玄関にて
第3785話
寳勝寺 山門の幕張り
大変厳しい零下の朝を迎え、境内に出れば通路はパリパリに凍てつき水甕には薄い氷が張っていました。素晴らしい青空を仰ぎ思わず合掌して感謝の礼拝をしましたが、先般の豪雪風景が嘘のように美しい景色を見せています。
午前中に山門の幕張りから作業を開始し、途中には霊苑参詣者の方々と年末の挨拶を交わしながらの迎春準備となったようです。鏡餅を供える頃にはすっかり大晦日気分となり、1年の終わりを意識するかのように一挙手一投足に感謝の気持ちを込めながらの縁起物の設えでした。
霊苑事務所職員の吉田さん 仕事納めの境内掃除をしています
新年の挨拶標語の墨蹟をしました
賀 春 令和甲辰
新年の挨拶標語を墨蹟しながら心は新しい年を迎える気分に変化していくのを覚えます。古えからの慣習ながら、一年の締めくくりとして神仏に感謝の真を示す供え物や縁起物の設えすることの大切さを思うものです。職員もまた志納所はじめ各所に花を生け、また寺カフェの机には新年にお客様を迎える縁起物の花飾りなど設え、室内の雰囲気が一変して迎春の景色が広がっていました。
大安禅寺では 鏡餅搗きが行われています
さて皆様は年の瀬を如何お過ごしでしょうか? 自坊の大安禅寺からはお飾り用鏡餅搗き風景の写真が送信されて来ました!年の瀬を迎え次第に気持ちが高揚してくるのを覚える今日この頃です。友峰和尚より
大安禅寺 松雲院玄関の門松
第3784話
昨日行われたボクシング・世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦で、WBC・WBO王者の井上尚弥選手がフィリピンのマーロン・タパレス選手を10回KОで下し史上二人目の2階級4団体統一を成し遂げました。和尚も学生時代にクラブ活動で格闘技をしていたこともあってタブレットでライブ観戦しましたが、実に見事な試合で勝利し、応援しながら昔の自分の姿を重ねて見ていました。明るいニュースの少ない年の瀬ゆえに、スポーツアスリート達の活躍は本当に気持ちに活気を与えてくれます。
令和5年度 癸卯の色紙 「一華開五葉」
年末豪雪に見舞われたせいか何処となく身体がおも怠く感じますが、着々と新しい年を迎える為の準備を進めています。昨年のブログを読み返しながらお正月縁起物の設えをしていますが、気持ちはすでにお正月気分に変わりつつあり何とも不思議な感覚を覚えます。今年の一年間の法話の題が「一華五葉を開く」で、来年は「龍翔万年の寿」となります。
その年ごとにテーマを選び1年間の座右の銘ともしていますが、今年は家族の絆を大切に、五葉を開くが如くにそれぞれの成長を願った1年間でした。兎も角も檀信徒皆様始め縁者家族皆が無事に過ごせたことがなによりの喜びだと感謝するものです。無事を保つには並々ならぬ努力と日々の精進が求められるだけに、油断しないように自省の念をもって大晦日を迎えたいと念じています。友峰和尚より
第3783話
昨日は内孫永峰の誕生日ということで、昨年は自坊に帰山し家族全員でお祝いしましたが今年は寳勝寺法務の関係で帰ることが出来ませんでした。さっそく妻から誕生会の写真が送信されて来ましたが、時代もずいぶんと変わったものでスパイダーマンに変身した孫の姿でした。
最近は若者達の間ではコスプレして買い物に行くのが流行しているそうで、先般ハロウィンの際には外国人観光客はじめ多くの若者が仮装してイベントを楽しむ姿に世相の変化を感じたものでした。スパイダーマンと言えば約20年前にアメリカ映画に登場したスーパーヒーロー的架空の人物でしたが、今年の10月に「スパイダーマン2」が発売され再び人気キャラクターとして子供達の間でブームを起こしているそうです。
クリスマスが孫の誕生日というのは、誕生日ケーキもプレゼントも家族中で楽しむことが出来なんとも嬉しいことですが、すぐにお正月を迎えるため孫達にとっては喜びが連続する至福の日々が続いていくようです。
さて今年も残すところあと1週間となりました。本日は新年の縁起物の買い出しに出掛けましたが、先般の豪雪が影響してか年末にしては幾分人の出足は鈍いように感じたものです。年末大掃除も全て終了して気持に余裕を感じながらのお正月の設えに入っています。ブログもこの1年間1日も休むことなく書き続けて参りましたが、日々御覧頂いている皆様方のご安心を心より願いつつ、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第3782話
霊苑管理事務所スタッフの皆様と 年末慰労茶礼をいたしました
朝一番に1年の労を謝しふれあいパーク霊苑職員皆様と和合の茶礼を致しました。雨の日も風の日も霊苑に参詣される方々に丁寧親切に対応くださる姿には只管合掌し感謝する次第です。短いようでいて1年を振り返ると色々な出来事が思い出され、結構内容の濃い1年間でも有りました。お互いに健康で無事に大晦日を迎えられる事を心から感謝するものです。
(株)伝広社 吉田専務が年末のご挨拶に来寺くださいました
今年も年末豪雪に見舞われた北陸地方ですが、霊苑スタッフの皆様も毎日黙々と除雪に当たり師走月の墓参の方々にご迷惑を掛けないようにとの努力が続けられています。今は車社会! 境内での接触事故を防ぐためにもこの時期の除雪は必須課題で、第二波の寒波が来る前に残雪を排除しなければ参詣者皆様に迷惑を掛けかねません。年々身体が思うように動かなくなっていくジレンマを抱えながらの年越しのようです。
龍の掛軸を描き上げました
さて本日も年末の御挨拶に御来寺くださり心から感謝の言葉を申し上げました。「一期一会」の人との出会いだけに、大切に丁寧に応対しています。夕刻からは自坊から依頼されている龍の掛軸を仕上げました! 明日には自坊に送付したいと思います。やり残しの無いように頑張って参りましょう!! 友峰和尚より
(株)北國銀行 森田様とともに
第3781話
昨日朝の除雪作業にて / 寳勝寺
年末豪雪となった北陸地方ですが、除雪の際の人身事故のニュースが多く報道されるのを見て本当に危険が伴うことを実感します。除雪機による運転中の事故や屋根に上って転落する事故、また屋根の下での除雪中の事故など、油断をすると人命に関わるほどの大けがをします。
山のように積みあがった 屋根からの落雪
昨日も境内を機械を使っての除雪中に突然屋根雪が怒涛の如く落下し危ういところで難を逃れました。雪崩の如くいっきに滑り落ちてくる屋根雪はとても危険で首の骨を折る事もありますから要注意ですが、除雪機を運転していると頭上の危険が疎かになり、ついつい機械の操作に夢中になり注意が散漫になりかねません。
残っていた屋根雪が 雪崩のように割れて滑り落ちてきます
一瞬の出来事で 身体を避けることが出来ません
慌てて機械から離れ 落雪を避けています
ニュースなどでも各地の豪雪風景が映りますが、現実の状況は遥かに厳しくとても映像などでは図り知ることは出来ないものです。今はまだ師走、年が明けて1月2月が本格的冬将軍が襲来する時期ゆえに本当に気が重くなるものです。本日も早朝より雪割をして融雪を早める作業をしましたが、第二波寒波襲来に備え怠り無く除雪を進めて参りましょう!
午前10時半より 本年最後となる御法要を修業いたしました
さて本日も本堂で満中陰忌法要が営まれました。この一年間、健康で法務遂行に専心出来たことに感謝したものです。「坊主はお経!!」とは今は亡き師匠の言葉ですが、全身全霊での読経三昧の日々が大晦日まで続いており常に精進努力が僧侶の要となっているようです。頑張って参りましょう!くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第3780話
午前5時ごろ、少林寺境内のようす
昨晩から降り始めた雪も止まず、昨年に引き続き金沢市内は年末豪雪となりました。午前4時半に目が覚め、あまりに静かなので外の景色を覗いたところ境内がすっぽりと雪で埋まっている状態で、すわ一大事と早速防寒の身支度をして除雪機を稼働し先ずは少林寺に向かいましたが、約60センチはあろうかと思うほど境内一帯は雪で埋まっていました。
約60センチほど降り積もった雪を 除雪しました
少林寺には92歳になる奥様が居住されており、毎年この時期の除雪は和尚の必須課題となっています。少林寺に向かう道中、松の大木が雪の重みで倒壊し業者の方が伐採作業をしていましたが、今年の雪は水を含んだ大変重い雪となっているようです。
六斗の広見近くにて 雪の重みで 松の大木が折れていました
少林寺に引き続き寳勝寺境内の除雪に当たりましたが、雪が降り止まずまた例年に無く湿った重い雪のため除雪機のノズルがしばしば詰まり悪戦苦闘の3時間に渡る雪との戦いになりました。今年は暖冬になるとの予報でしたが現実は違ったようです。午前中はその殆どを除雪作業に費やしホトホト疲れてしまいました。
少林寺に続き 寳勝寺の除雪に取り掛かりました
山積みの屋根雪を 機械と手作業で割っていきます
手作業で雪を崩し、機械で塀沿いへ飛ばしているところ
そうしている内にも 地滑りのような音を立てて屋根雪が落ちてきます
すっぽりと雪に包まれた ふれあいパーク霊苑
霊苑側駐車スペースの除雪
しんしんと降り続ける雪の中 除雪作業をしました
午後1時より 墓前年忌供養諷経を修業いたしました
さて午後からは天候も回復してどうやら大雪の峠は越えたようです。午後1時より薄日の差すなか墓前年忌供養が修業されましたが、除雪作業に追われたスタッフ皆様の努力の甲斐があって無事に供養を修することが出来ました。
冷気の中に日光の差し込む 荘厳な雰囲気の中で
ふれあいパーク霊苑には年末の墓参に来られる方が幾組かおられ、かろうじて除雪が間に合い安堵しましたが毎年のことながら北陸地方の豪雪には閉口してしまいます。明日からは気温も上がり穏やかな天気が続くとか、油断しないように次に来る寒波の前に境内の除雪を済ませておきたいと念じています。ニュースでは福井市内も70センチの大雪に見舞われたと報道されていました。どうかくれぐれもお気をつけて除雪を願っています。友峰和尚より
第3779話
今季最初の 境内除雪の朝を迎えました
昨年は年末17日より24日まで断続的に降り続き大雪となりましたが、今年も昨晩から第一級の寒波襲来で約20センチの大雪となり早朝から境内の除雪に入りました。見る見る境内一帯は雪景色に変わってしまいこの先が思いやられましたが、どうやら降雪も夕刻には一服したようで安堵しました。今年は暖冬になるという気象庁の予報で、気持ちには幾分余裕を感じています。
ジリジリと大晦日が近づいて参りましたが、現在は大掃除も完了し一年間の書類などの整理を進めています。作業は次第に細部に渡り自坊からの要請を受け年末調整の書類の提示などに応えているところです。
昨晩はココ・プランニング中本隆久会長と今後の寺院運営の在り方や新たな仕事への挑戦などについて夕食を共にしながら懇談し、大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。昨日は松浦建設(株)の松浦義一会長から91歳の気概を頂き、昨晩は団塊の世代同期の中本会長との懇談で堅忍不抜の精神を確かめ合ったものでした。
福邦銀行金沢支店の 堀口さんとともに
人生これから!これから!己に負けてたまるか! 誠実に着実に更に一歩一歩前進いたしましょう!中本会長の提案する「未来の樹木葬ピカソ」の大いなる発展を願うものです。ピカソのPは“pure”で「純粋」、Cは“cosmic”で「神秘的」、Sは“soul”で「魂」です。世界的に有名な画家そして薔薇の名前にも登場する「ピカソ」ですが、とても心を感じる名前ですね。何事も大いなる夢と希望と志をもって進めて参りましょう!! 友峰和尚より
「百尺竿頭一歩を進む」 雪竹図 / 大安 書
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