9月, 2021年

第2946話

2021-09-10

豆萩 / 寳勝寺境内にて

昨年のブログを見て驚きましたが、9月に入っても連日の暑さに閉口している文章ばかりで今年の気温の低さは本当に異常気象としか思えません。“暑さ寒さも彼岸まで”という諺が有りますが、どうやら今年の9月の気候には適合しないようです。つい先日のニュースでは富士山の初冠雪も例年よりも約1ヶ月ほど早かったとか。残暑見舞いのメールを送信しようと思っていましたが、すでに季節外れのようです。とにかく世界中が同じような状況で、連日大洪水や山火事や竜巻のニュースが報道され地球温暖化による災害は今後も増えていくとの事で本当に心配です。大安禅寺でも今年は大雪と水害に見舞われたばかりですから猶更の事です。

 

2021年 の 野菜の価格推移表

さて久しぶりに夕飯の買い出しに出掛けましたが、野菜の値段の高いのには驚きました! これも長雨の影響から野菜の不作が原因だそうで、気候の変動は人々の日常生活にも大きな影響を及ぼしているようです。さて心配ばかりしていても埒が明きませんね、どのような変化にも知恵を出して対応して参りましょう。「窮して変じ、変じて通づ!」で精進努力有るのみです。友峰和尚より

「 秋風一味の涼 」 / 2006年の作品

第2945話

2021-09-09

「友峰和尚のちょっといい話」も来る11月3日<文化の日>に第3000話を迎えようとしています。今から9年前の2012年(平成24年)、4月14日からブログを開始し今日まで休まずに発信してきました。御法縁で寳勝寺に兼務住職として就任したのが2011年(平成23年)6月29日でしたから、本当に月日の過ぎゆく早さには驚くばかりです。

さくらたで / 寳勝寺 中庭

金沢に入り今年でちょうど10年になりますが、大安禅寺住職としての法務遂行と同時並行して金沢4カ寺の寺院護持に取り組んで来ました。寳勝寺の復興とともに、現在ようやく兼務寺院3カ寺の今後の運営にも目途が立ちつつあります。

「 日々是好日 」

これほど長い時間を金沢で過ごすとは夢にも思いませんでしたが、毎日のブログを以て自分の消息を発信することで自坊を守る新命和尚とも情報交換が為され、安心して金沢での法務に集中する事が出来たものです。さて、これからも「和尚のちょっといい話」を書き続けながら更に寺院の復興と布教活動に専心して参りたいと願っています。「日々新た日々是新たなり」 友峰和尚より

第2944話

2021-09-08

ほととぎす / 寳勝寺 中庭にて

和尚にとってこの時期の秋雨は大好きで、特に朝方の雨が好きです。どういうわけか子供の頃から、夏場を過ぎて9月に入る頃の雨の音には無限の安らぎを感じ取っています。勿論!土砂降りではなく雨だれの音が小気味よく聞こえる程度の雨で、本当にリズミカルに樋から落ちる音を聞いているだけで気持ちが高揚するものです。

桂岩寺住職とともに

コロナ禍の状況が依然として続いている今日ですが、皆様にはお元気にお過ごしでしょうか。政府関係者の話では11月には国民すべてのワクチン接種が完了する予定で、ワクチンパスポートを携帯すれば遠隔地への旅行も解禁になるとか。いやはやなんとも嬉しい話では有りませんか! 大いに期待したいところでは有りますが、またまた肩透かしにならねばと話し半分で聞いておきましょう。あまり期待するとその反動も大きいですからね。やはり雨だれの音を聞きながらの巣籠生活の方が安全なのかも知れません。

㈱ココ・プランニング 中本社長とともに

さて秋はおしゃべりの季節!本日も楽しい話題で会話が弾みました! 長月(ながつき)の語の由来は一説に秋の夜長を指すそうです。どうか皆様にはお健やかにお過ごしください。友峰和尚より

寳勝寺檀信徒 北條様とともに 歓談のひととき

第2943話

2021-09-07

「最近は随分涼しくなりました」と打ったつもりが「最近は随分前に涼しくなりましたが、くれぐれも・・」となっておりその文章に苦笑仕切り! 自分でも気がつかずに送信してしまい、すぐ削除しても相手には履歴が残るため、諦めの境地です。また宛先を間違えて送ってしまうこともあり、指がちょっと触れただけでも送信され、デジタル通信の送信スピードには驚きます。またこれまではラインもなかなか既読になりませんでしたが、コロナ禍が長引く中で直ぐに既読になることが増え、多くの方が常に携帯電話を所持していることが伺えるものです。「便利と不便」は表裏一体ですから十分に気を付けなければなりませんね。

ふじばかま / 寳勝寺 中庭にて

一番有難いのは妻との会話のやり取りで、昔の電話とは違い常にライン回線が通じていることには安堵感を覚えるものです。コロナ禍の今日に有って生活スタイルや生活リズムのなにもかもが変化を求められる中、電子機器の発展は少なからず人間社会に恩恵をもたらしている事には違いないように思う今日この頃です。友峰和尚より

自然に反響する 木製スピーカーで 音楽を楽しんでいます

第2942話

2021-09-06
秋晴れの良いお天気になりました。気温も25℃と清々しくとても気持ちが良く、やはり気候と精神とは比例しているように思います。思わず出掛けたくなる気分になりますが、今は緊急事態宣言発令中ゆえに我慢我慢の日々が続きます。

「 秋菊 佳色有り 」  渓仙 書

伝燈寺での外作業と日頃の疲れからか腰に違和感を感じ、さっそくに掛かりつけの病院に出向き診療して頂きました。幸いに軽症との事で痛み止めの注射と沢山のお薬をもらって帰りました。何事も手遅れにならないよう日頃から健康管理には十分気を付けていますが、なんと言っても近距離に高齢者医療の病院が有るのは本当に助かります。

「 行雲流水 」  渓仙 書

73歳にもなると体のあちこちに変調をきたすもので、少しでも違和感を感じた時はすぐ先生に診てもらう事にしています。70歳を過ぎて必要な施設は、〝B Y O〟すなわち「病院・薬局・温泉」と言われる意味がしみじみ理解できる今日この頃です。因みに、付け加えて〝JR〟=「寺院・霊苑」も不可欠な施設なのかも知れませんね。南無観世音菩薩 友峰和尚より

第2941話

2021-09-05

伝燈寺境内より望む 稲刈りの最中

和尚が兼務する伝燈寺は約六百年の歴史を有する古刹ですが、その地元に「伝燈寺芋」という名産の里芋が有ります。本日はその伝燈寺芋をご当地名産として幅広く発信しようという趣旨で、発起人の植田卓志さん(夕日寺歴史研究会代表)と関係者の方々がお寺に集まりました。日頃より伝燈寺をお守りして頂いている伝燈寺町の西川さんも出席され、10月下旬に「伝燈寺芋 収穫奉納祭」を開催する方向で話が弾みました。

本日、午前9時半 傳燈寺にて

 

伝燈寺芋

和尚も毎年、西川さん手作りの伝燈寺芋を頂いてますが、粘り気と深みのある味わいで実に美味しい里芋です。福井県大野市にも「大野芋」という有名な里芋が有りますが、伝燈寺芋は少し小ぶりの食べやすい小芋で、親芋も食べることができます。今後は伝燈寺の復興にも寄与してくれるものと期待しています。さて毎日変化の激しい生活が続いていますが、今日も大谷翔平選手が43号のでっかいホームランを放ち元気づけられました! 今や大谷さんの活躍は和尚にとって活動力の原点となっているようです。友峰和尚より

第2940話

2021-09-04

急に涼しくなりましたが今朝方などは約22℃と思わず掛け布団を厚くしたほどでした。これだけ気温が乱高下するといっぺんに体調を崩してしまいます。つい先日まで熱中症が心配されたものの、今では長袖を必要とするほどです。今はコロナ禍に有る為くれぐれも風邪には気をつけて参りましょう。今日もニュースでは自民党総裁選挙立候補者についての色々な憶測が報じられていますが、蝉すらもコロナ感染の現状を訴えるかのように、最後の力を振り絞って「誰かな?かな?かな?見ん見ん見ん?つくづく惜しい?つくづく惜しい?」と鳴いているように聞こえました。

和尚の提唱する「気力・体力・決断力」の三つの力を有した「三力(魅力)」溢れる首相の誕生を切望して止みません。コロナ禍を収束させるキーワードは「人と人との絆」であって、「命をつなぐは絆です」を合言葉に「命も心もひとつ」に政党争いを止めて、今いちど“ありが党”の和合精神を持った力強い行動力を有する総理の誕生を楽しみにしています。友峰和尚より

第2939話

2021-09-03
「市中見回り奉行」という言葉は聞いたことが有りますが今では「金沢臨済寺院見回り住職」として今日も伝燈寺に出向き、現在の状況を確認するとともに境内整備と掃除に当たりました。写真は決して田植えでは有りません。すっかり伸びた雑草取りで、とても一人や二人で終了出来るはずも無く今日はやれる範囲での作業となりました。「“住職”は、10の職を遂行するところから“十職(じゅうしょく)”と言う」と自慢げに言っていた頃とはずいぶんトーンダウンして、今では都合よく“自由職(じゆうしょく)”として職務に当たっています。

傳燈寺 境内にて

伝燈寺は市内から少し離れた閑静な場所に建てられており、寺の歴史の重厚さを感じる素晴らしい環境を有し今後の寺院運営における活用方法を常に模索しながらの見回りでも有ります。さて中央政府の政治状況はカオス状態ですが、「一寸先は闇」で、現在がコロナ禍に有ることを十分に承知して感染予防に更に留意して参りたいと思います。友峰和尚より

第2938話

2021-09-02

禅語に「独坐大雄峰(どくざだいゆうほう)」という中国の禅僧・百丈懐海禅師の言葉が有ります。自分の名前の“友峰”と禅語の“雄峰”を取り換えれば「独坐大友峰」となり和尚的に大変気に入っています。禅語の意味は実に簡単で、「俺が此処にどっかと坐っておるわい」というだけの事ですが、中国江西省・南昌にある百丈山の百丈寺に住持されていた百丈懐海禅師にひとりの僧が「如何なるか是れ奇特の事」と尋ねた問いに対しての禅師の返答でした。

「如何なるか是れ奇特の事」とは、「この世で一番有難いものは何か?」という問いかけに対し即座に「独坐大雄峰」と禅師が答えたわけですが、ここでいう「雄峰」とは百丈山の別名です。禅寺の玄関に「脚下照顧」と書いてあるように、なかなか人間は自分の事が疎かになりがちで、世事に心を奪われて一向に自分の心が見えないものです。

「 福 日々是好日 」

和尚も73年間、本当に健康でここまで無事に生きてこれたことに感謝するものです。人生にとって何が有難く何が尊いかと問われたら、「独坐大雄峰」と自信を持って言いたいものですね。さて本日は本当にゆっくりとした時間を過ごすことが出来ました。所謂「独坐寳勝寺」の一日となったようです。友峰和尚より

第2937話

2021-09-01

酔芙蓉(スイフヨウ) が 咲き始めました

今日から9月長月を迎え朝から小雨模様となりましたが、風景がいっぺんに秋色に変わったように思います。今朝方の気温が20℃ですから少し肌寒く、昨日の雰囲気とは随分違った感覚の中での目覚めとなりました。当然のことながら境内の草木も夏の様相から次第に秋の風情を醸し出しているようです。午前中には少林寺お檀家様の月参りに出向き、読経後にお庭を拝見しましたが、実にノスタルジックな感覚を覚え江戸時代にタイムスリップしたような素敵な気分に浸ることが出来たものです。やはり日本の四季の移り変わりの中でも、初秋の風情は一種独特で気持ちにも大きな影響を与えるように思います。

除草剤散布後の少林寺墓苑

午後からは少林寺の見回りに出掛け先日散布した除草剤の状況を確認しましたが、どうやら効果が表れて来たようで安心しました。どこまで寺院の管理責任が果たせるのかと不安を感じながらの日々の頑張りとなっています。

少林寺  初秋 の 苔庭

さて栃木県在住の北條様御夫妻よりご当地名物の餃子が届きました。本当にグッドタイミングで有難い事です。明日は休寺日なので、夕食で存分に頂き夏バテを解消したいと思います。ミンミン・ミンミン。友峰和尚より

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