6月, 2017年

第1403話

2017-06-21

北陸地方の梅雨入り宣言が今日発表されました。昨日の気温が32℃の真夏日となり、本日は朝方の気温が16℃と、寒暖差の激しい気候となっています。異常気象かそれとも異常気性なのか、連日報道されるニュースの内容も不可解なものが多く、人々の心も落ち着かない昨今です。ならば思い切って電子機器の電源を切ってしまえば実に平穏そのものですが、またすぐに気になってくるのが人情か? 今日も「ふれあいパーク霊苑」では花の植栽が家内の指導と山口職員の補佐のもと、㈱中部緑地職人皆様によって手際よく植えられていきましたが、霊苑がみるみる「花の園」に変わっていく光景には興奮を覚えました。実は明後日に写真撮影が予定されており、急ピッチで作業が進められています。

雨の中、ポットの配置を決めて 調整しているところ

「花咲く霊苑」と銘打っての墓地だけに、植栽される花の数も約一千株に及びます。次々に植えられる色々な種類のお花を見ているうちに、思わず黄泉の国を想像していました。極楽浄土とはきっとお花がいっぱいなんだ! なんだかウキウキしてしまいそうでした。

午後には 太陽が差し暑くなる中での作業

皆さん! 毎日お墓にお参りしたくなる気持ちなんて想像できないと思いますが、ふれあいパーク霊苑はそんな気分にさせる墓地なんですね。いちど是非、見学に来てみてください。こんな素敵なお墓なら自分もここに眠りたい!なんて、きっと思いますよ。

木々とバラの間に 美しく配置された 小さな花々

配置に合わせて 芝生を切り 植え込みが行われているところ

花だけでなく クローバーやワイルドストロベリーも植えられました

テレビでは「没いち」とか「没ごり」(没後離婚)とか「墓じまい」とか「直葬」とか、穏やかならぬニュースが特集されています。ふれあいパーク霊苑には「生前墓」も有ります。夫婦の偕老同穴を生前に誓う「夫婦幸せ墓地」ですね。もはやあの世のことまでも心配しなければならない現代社会、まさに「備えあれば患いなし」です。未来霊苑完成まであと数日です。友峰和尚より

  

第1402話

2017-06-20

苔と白砂が清々しい 寳勝寺ふれあいパーク 奥の院

今日は久しぶりに真夏日となりました。正午頃には32℃を超える蒸し暑い一日となりましたが、皆様、お元気にお過ごしでしょうか? いまだ梅雨入り宣言がされていない北陸地方ですが、どうやら明後日あたりから雨になりそうとのこと。花木達には待ち遠しい雨ですが、最近の異常気象状況を考えると悩ましい気持ちになります。気温の急激なアップダウンは身体に負荷がかかるため、超高齢者の皆様にはなんともきつい毎日だと察します。和尚もさすがにこのところの激務と暑さで身体全体が怠い感覚だったため、午後からは臨時の休息を取りました。休息しながらも頭の中は気がかりな事がいっぱいで、脳内は活発に活動を続けているようです。

午前中には㈱ココ・プランニングの幹部の方と打ち合わせをし霊苑管理事務所設置等の確認をした後、河原市石材㈱の河原市社長と「顕彰碑」の最終確認をしました。その後、書類提出の為に県庁総務課を訪ねましたが、実に丁寧な対応をして頂き心から感謝申しあげました。

毎回申し上げるのですが、和尚は事務書類が苦手と言いますか、常に勉強不足で只管卑山事務職員に頼りきりの状況ですから、書類が無事に通るたびに大きな安堵を覚えるものです。「有り難う!おかげさま!」毎日がこの二つの心で動いていく今日この頃です。友峰和尚より

明日から 洋エリア 草花植栽が始まります

第1401話

2017-06-19

本日の楽く楽く法話にて

地元「野町女性学級」の皆様が来寺下さり午前10時から「楽く楽く法話」を行いましたが、昨日に引き続いての法話でしたので親しくお話が出来ました。和尚が金沢寳勝寺に御縁を得て6年目を迎えているわけですが、ここに来て急にご近所皆様との交流が増えてきました。寺町には「寺町台協議会」や「寺町寺院寺活」など色々な組織が活動をしており、いづれの会とも御法縁を持っていますが、今後も地元の皆様との交流が増えて行く事を只管願うところです。また現在「ふれあいパーク霊苑」の工事が最終段階に入っていますが、法話終了後には参加者の皆様にも霊苑現場を見学して頂きました。霊苑は芝生や杉苔、花樹、草花の植栽も随時行われており和洋折衷の素敵な庭園が完成に向かっています。

霊苑を見学されている様子

午後からは㈱ココ・プランニング川面専務様、清野様、寺町一丁目の桂岩寺様を交えて金沢に於ける盂蘭盆会墓参供養の習慣や葬儀のしきたり等、色々な方面での聞き取りと協議をしました。「ところ変われば品替わる」ではありませんが、本当に何もかもが違っていて大変勉強になりました。地元の風習や伝統を引き継いでいくためにも入念な聞き取りと調査が必要です。

今日は一日を通して嬉しいニュースが続きました。色々な出会いがより発展的な方向に向かっている事を嬉しく思っています。感謝!感謝!感謝! 本日は御縁を頂きました全ての方々にブログを通して感謝の言葉を捧げたいと思います。本当に有り難うございました。友峰和尚より

御来寺頂き、誠にありがとうございました

 

第1400話

2017-06-18

6月も中盤を過ぎて参りましたが、北陸地方は未だ梅雨入りもなく毎日穏やかな天気が続いています。大安禅寺の花菖蒲、紫陽花、薔薇の3つのお花も昨日満開宣言が出され、日曜日の今日は朝からお花を楽しむ大勢の入場者で賑わったとか、本当に嬉しく思いました。長年、手塩にかけて育てて来たお花だけに、感慨無量の思いが有ります。今後どこまで続けられるかは、和尚の体力次第ですが、皆様に喜んで頂ける間は頑張って整備を続けて行きたいと願っています。

「楽く楽く法話」が行われました

昨晩寳勝寺に移動して、本日の「楽く楽く法話」催行に備えましたが、寳勝寺全体の復興も最終段階に入っており、歴史的建造物を後世に伝えていく事の重要性を実感しています。また復興と同時に、再び卑山での人々の輪が広がりつつあります。

リスナーの方々は高山市からの団体様並びに地元菊川町公民館の皆様でしたが、寳勝寺に人の賑わいが戻って来ることを本当に感謝しています。高山市からのお客様は、法話終了後に寺カフェでゆっくり寛がれていきました。和尚の理想とする寺院の姿は人々の賑わいと心の休息所です。「楽く楽く法話」はあくまで法縁を結んで頂く為の手段にしかすぎません。大切な事はお寺を使って頂くところに有ります。寺の歴史を感じ、本尊佛の御利益を感じ、住職との交流を図る事が、心の安心を生んでいきます。大安禅寺も寳勝寺も「出会いの寺、ふれあいの寺、和み合いの寺」として、今後も化縁〈けえん)活動を継続して行きたいと念じています。友峰和尚より

第1399話

2017-06-17

快晴で実に気持ちの良い土曜日となりました。早朝より満開となった花菖蒲を待ちかねていたかのようにお客様が来られ、久しぶりに賑わいを見せました。午前中には吉岡泰英様御家族はじめ、㈱松浦建設の吉田様、東野様が相次いで来寺され歓談しましたが、この時期はお祭り中だけにお話にも花が咲いたものでした。

今日は朝一番に園内整備に入りましたが、花菖蒲、薔薇、紫陽花とも見事な花を咲かせ安心したものでした。色々な催し物もあり、来山者には終日境内はじめ堂内でのんびり楽しまれていたようです。

福井伝統工芸作家の皆様による 工芸展「福時」が始まりました

午後からは、寳勝寺ふれあいパーク霊苑改葬工事を施工されている㈱豊蔵組社長様はじめ幹部の方々が来訪され、愈好亭での応対となりましたが、明日開催される文房流晴心会・野口翠智先生とそのお弟子さんがお茶のお手伝いをして下さり、感謝のお茶を頂きました。

この時期は和尚と長年の御縁を頂いている多くの方々が来られる為、夕刻まで親しくお話が出来ました。明日は寳勝寺で「楽く楽く法話」が予定されているため留守をしますが、満開となったお花を是非見に来て下さいね。

フラダンスショー 「レフアマモ K フラ スタジオ」

大安寺観光協会主催 大安寺地区の緑と苔を用いた手作り「苔玉」展示販売会

色々な催事を通じ多くの方々との御法縁を結んでいく「花菖蒲祭」です。皆様の御来寺を心よりお待ち申し上げております。大安禅寺のお花を観賞した後は、寳勝寺にも御足をお運びください! 友峰和尚より

第1398話

2017-06-16

木曜坐禅会が開催されました

昨晩の参加者は4名ながらしっかり坐ることが出来ました。先月は和尚の都合で随意坐となり約1か月ぶりの木曜坐禅会となりましたが、いつも参加されている精鋭の居士(こじ)の皆様で大変頼もしく感じたものでした。金沢市内に坐禅が出来る寺が何ヶ寺有るのか知りませんが、たとえ少人数でも続けていきたいものです。また和尚の兼務寺院に傳燈寺が有りますが、そちらは山中に有って坐禅をするには最適の環境です。人数が増えて来たら傳燈寺でも坐禅会を開催したいと考えています。いつも感じるのですが、坐禅ほど心の落ち着くものはほかに無いですね。少しの時間で有っても十分に充電できるものです。そうそう、金沢に居る間は欠かさず参禅されていた須貝君ですが、東京で元気に頑張ってますか! 帰郷したら是非坐禅会に参加してください。

さて、今日もふれあいパーク霊苑では宮崎デザイナーが植栽の陣頭指揮にあたっていますが、植栽関係職人の皆様も宮崎デザイナーの意向に沿って懸命に要望に応えているようです。昨日は家内が久しぶりに霊苑視察に来ましたが、今後は洋エリアの園芸種植栽指導にあたる予定となっています。

常松寺様 桂岩寺様 が 視察に来て下さいました

スロープ横に ヒメシャラの樹

日々お花や樹木が増えていく「ふれあいパーク霊苑」はまるで心の花園です。「人生、心の花を咲かせましょう」とは和尚の長年のキャッチフレーズですが、どうやら大きな花を咲かせる時が来たような、そんな気分の毎日です。友峰和尚より

第1397話

2017-06-15

ようやく気温が上がりお昼頃には27℃近くになりましたが、時折涼しい風が吹き抜ける実に気持ちの良い一日となりました。本日はふれあいパーク霊苑の最終的な植栽を検討をする為、ここに来て家内も加わり㈱ココ・プランニング宮崎デザイナーとの今後の打ち合わせとなりました。

洋の分譲エリアに植える園芸植物の打ち合わせ

工事も愈々残すところあと半月あまりで、多くの職人さんが急ピッチで仕上げの作業に入っています。女性が装飾品を身に着けるが如くに、お寺全体が艶やかさを増していくようです。今日は枝垂桜、真竹、黒竹なども新たに植えられましたが、初夏の風を受けながら早速にその役目を果たしているようでした。

式台玄関に オトメツバキ

庫裡玄関前に 大きな枝垂れ桜

本堂前に 真竹が植えられました

そもそも寳勝寺は「ガーデン&寺カフェ」と銘打ってのデビューでしたから、作庭が進むにつれ存在感がより一層強く表れていくようです。「寺カフェ」開業の目的のひとつは「ふれあいパーク霊苑」墓参休憩所としての役割を果たすことでも有りましたから、これで面目躍如といったところでしょうか。いずれにしても境内が整備されていくのは住職として心から嬉しく思うものです。祖霊供養を通して墓参される皆様方が心底から敬虔な気持ちに導かれることを願ってやまないものです。もうすぐ完成です! 日々代々祖霊の遺徳を偲びながら、さらに吟味して参りたいと思っています。友峰和尚より

第1396話

2017-06-14

六月もあっという間に中盤に入ってしまいましたが、皆様、お元気にお過ごしでしょうか? 全国的にみても本当に肌寒い日が続いていますね。和尚の周りには風邪をひかれている方が多く見受けられますので、十分に気を付けて頂きたいものです。

今日はふれあいパーク霊苑・奥の院に建立される「顕彰碑」の碑文作成にあたりましたが、永代に残る碑だけに何度も言葉を吟味しています。毎日、ちょっといい話のブログを書いているのですが、碑文作成となると話は別ですね。百年後いや二百年後も、顕彰碑が破壊されない限り後世に伝えられるものですから、何度も何度も書き直しました。

芝生のマットが搬入されました

霊苑工事のほうは現在植栽が進められていますが、これまで整然としていた苑内が次第に緑の木々や花で包まれ、素敵な公園が誕生していく感が有ります。新しく誕生する霊苑の名前が「ふれあいパーク」ですから、まったくにその通りの仕上がりを見せています。あと半月ほどで全ての工事が完了するとの事で、本当に不思議な気分の中にいます。完成したら皆様には是非見学に来て頂きたいと思います。

奥の院 石塔モニュメントの下に 雪柳 が植えられました

奥の院 芝生や苔 玉砂利が施されています

毎日、霊苑工事現場に立っていますが、黄泉の国の「極楽浄土」を感じさせるに十分な仕上がりと成っています。㈱ココ・プランニング宮崎デザイナーの想いが隅々にまで反映されている感じがします。皆様には黄泉の国の話などまだまだ遠い先の話だと思いますが、和尚には身近な話に感じる今日この頃です。友峰和尚より

第1395話

2017-06-13

午前9時より 打ち合わせ

なんとなく朝からぐずついたお天気の一日でしたが、心は実に爽やかで、久しぶりにワクワクするような高揚感を味わいました。㈱ココ・プランニング中本会長、社長様、川面専務様はじめ宮崎デザイナーとの打ち合わせや現場視察など、また一歩前進した感があり、「ふれあいパーク霊苑」の完成形が見えてきたからなのかも知れません。まだまだ緊張を解くわけにはいきませんが、千秋楽目前のお相撲さんの心境と同じ気持ちなのかも知れませんね。

霊苑にて 植栽 と モニュメント の 視察

黒竹 や 雪柳 擬宝珠 など 多品種

宮崎氏がデザインされた 水のモニュメント

小川のせせらぎの音色

今日はどういうわけか次々とお客様が来寺され、応対に終始した一日となりました。当然の事ながら、お寺は多くの方々との御法縁を結んでいく場所なので、当たり前と言えば当たり前なのですが、お寺が会話で賑わっているのは大変結構な事だと思いました。

坐禅会の佐藤氏、寺町の林様とお連れ様とともに

大安禅寺からも次々と情報が送られてきますが、最近の電話は発信元をデジタル音声で喋るので、自坊からの電話は「ドキッ」とします。兎に角「無事」の一言に尽きますが、「忙しい」という字は「心が滅びる」とも読めるとの言葉を実感するものです。決して自ら望んで忙しくしているわけではありませんが、流石に少し時間の余裕が欲しいと感じる今日この頃です。さて皆様! 大安禅寺の花菖蒲、アジサイ、薔薇が三つ巴で満開に近づいているとか。是非是非ご観賞ください。週末の17日(土)は大安禅寺におりますので、御来寺下さいますようお持ち申し上げております。友峰和尚より

第1394話

2017-06-12

寳勝寺ふれあいパーク 三界萬霊塔と歴世塔の 苔の植栽

「忍の一字 これ一生安寧の護符なり」という言葉が有りますが、正しくその通りだと合点します。そもそもこの「忍」の字ですが、「心」の上に「刃」があるわけですから大上段に構えられた刀を心でどう受けとめることが出来るか?と問われているようで、少しでも疑義すれば真っ二つにされてしまいそうです。このような場面に似た有名な問答が有りました。上杉謙信と武田信玄が川中島で一戦に臨んだとき、謙信が馬上より剣を大上段に構え武田信玄に向かって「如何なるかこれ剣忍上の事」と叫んだところ、信玄は軍配をかざして「紅炉上一点の雪」と答えたとか、真に真剣勝負の恐ろしい場面です。そのような意味を持つ「忍」の一字ですから、常に心の上に「刃」をイメージしながらの日々の生活という事になりましょうか。結論から言えば、「どのような意識も殺し切ってこそ安堵」という事だと承知します。実行となるとなかなか至難ではありますが、納得の言葉です。和尚の座右の銘に、「生きながら 死人と成りて 成り果てて 思いのままにするわざぞよき」という江戸時代の高僧・至道無難禅師の言葉が有ります。どうやらどれだけ辛抱できたかで人生の真価を問われるようです。

さて今日は東京より、㈱ココ・プランニングの中本社長がふれあいパーク霊苑工事視察の為に来寺下さいました。こちらは「辛抱」では無く「親交」を深める打ち合わせとなっています。霊苑工事もまもなく千秋楽を迎えようとしていますが、工事関係者の皆様も日々困難な状況に直面しながらも只管「忍の一字」で頑張っているようです。友峰和尚より

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