10月, 2018年

第1900話

2018-10-31

 

「金沢東アジア文化都市2018変容する家」展覧会も11月4日で閉幕と成ります。兼務住職先の野町 少林寺を会場に、中国の現代美術作家ソン・ドン氏が「出家・在家」と題して作品展示を行われており、会期もいよいよ残すところあと4日間となりました。本当にあっという間の3カ月間でしたね。先日は福井よりお檀家の大草様ご夫妻が見学に来寺下さり、誠に有り難うございました。和尚は不在でしたが大変嬉しく思いました。土日には大勢の方々で賑わいを見せているとか、新しい寺院の活用方法として今後も開放していくことを望んでいます。

本日は少林寺に出向き、先般、東京より墓参のため来寺されたお檀家様の墓前諷経を厳修しました。帰り際にソン・ドン氏の作品を改めて見学しましたが、より一層輝いて見えたものです。歴史的建造物の少林寺の建物と作品がとても馴染んでいました。

 

明日から11月! 今年もあと2カ月となりました! この1年間、皆様には如何お過ごしでしたでしょうか? 平穏無事でしたか? 無事が一番ですね。家内安全、健康安心、万民和楽。有り難し!有り難し!

寳勝寺檀信徒 髙瀬様と 御友人の皆様とともに

さて「和尚のチョットいい話」も今日で第1900話を迎えました。こちらも有り難し!有り難し! 健康に留意しながら、2000話に向かって発信していきたいと念じています。友峰和尚より

第1899話

2018-10-30

瑞光寺 緑化保存地区の裏山に隣接する民家

「痛し痒し」と言いましょうか、兼務住職先・瑞光寺の裏山の木々が大きく育ち、今や数十メートルを超える大木となっています。先般の台風で枯れ枝が折れ、民家の窓ガラスを破壊! 連絡を受け視察に行ったもののあまりの立派な大木に感心するばかり、しかしながら近隣民家の窓ガラスに被害を与えてはアウトです。裏山一帯は金沢市特別緑化保存地区にもなっており悩ましい状況ですが、放っておいては再び近隣に迷惑をかけるため、金沢市「緑と花の課」の許可を待って業者の方に枝木伐採を依頼することとなりました。

台風で折れ飛んできた枯れ枝 と 民家のガラス窓

金沢市は戦災に遭っておらず街並みも昔のままの為、今なお民家の密集地区が多く存在します。豊かな里山は残したいものの、民家に被害が及んでは伐採も視野に入れなければなりません。まったくに「痛し痒し」の状況下にあります。被害を受けられた御家の方には心からお詫び申し上げ、早速修復工事を致しましたが、人的被害が無かった事が何より幸いでした。

街中の寺院護持は本当に苦労を伴うものです。緑の地区が少なくなって行く中で、緑地の保存も今後の課題となっているようです。さて本日は火曜日で休寺日。午後からは兼務寺院 本多町・瑞光寺に出掛けたわけですが、グンと冷え込んで初冬を感じさせるほどでした。まもなく十一月「霜月(しもつき)」に入ります。最近は風邪が流行っているようですから、寒さには十分に対応していきたいものですね。友峰和尚より

第1898話

2018-10-29

今日は金沢白山市から御来寺下さった老人会方々への「生き生き法話」催行でしたが、先般、安倍総理が百歳時代を宣言した如く本当にお元気な方ばかりで、とても八十歳前後とは思えません! 「働き方改革」で就業者定年が七十歳になるくらいですから、有り難い話です。

副住職が本日の夕刻には戻ってくるというので、和尚の法話も今日までです。暫くぶりの自坊での法話の三日間は昔を思い出しました。毎日が法話・法話・法話と、緊張の連続でよく頑張ったものです。おかげさまで今では新命副住職が参詣者の方々から人気を得ており、大変有り難く、嬉しく思っています。

 

さて、法話後はアトリエに篭り、前々から依頼されていた墨蹟の宿題に取り掛かりました。夕刻にはどうやら出来上がりひと安心。時間に追われながらの作品制作には無理がありますが、しかしながら、和尚の昔からの「一夜漬け」は今でも治らず、むしろそのほうが精神を集中して良い作品が生まれる事が多くあります。今日も満足のいく作品仕上がりと成りました。さっそく落款を捺して、依頼者の元にお送りしようと思っています。

「心外無法 満目青山」 大安渓仙 書

一つの作品は、ある群馬県の神社の格天井に奉納されるとの事! 有り難し有り難し! 何百年後にお参りして作品にお目にかかりましょう! 毎日が矢の如く過ぎ去って行きます。ご用心!ご用心!お元気にお過ごしください。友峰和尚より

第1897話

2018-10-28

大安禅寺を取り巻く山々の木々もここに来て色づき始めました! 和尚のアトリエ前の樹齢約二百年の紅葉も所々真紅に染まって来たようです。「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」とは良寛和尚の辞世の一句ながら、もうまもなくそのような光景を目にすることが出来ます。

 

本日は自坊にて、愛知県・静岡県・富山県そして海外からの参詣者を迎えての「生き生き法話」と「坐禅体験」催行となりました。和尚にとっては寸暇を惜しんでの法務活動が続いているわけですが、最早体力も限界を超えつつあるようで膝関節が軋(きし)むこの頃です。妻から教わった関節マッサージの方法を全力で履行してなんとか老化現象に対応しています。

 

本日の「活き活き法話」にて / 大安禅寺 枯木堂

 

海外からの参詣者を迎えて 坐禅体験

 

山中の禅寺での 静かなひととき

 

金沢では毎年恒例のマラソン大会が開催されており、寳勝寺の総代様も走行されるということでいつもは路上に出て応援するのですが、今年は自坊での法務遂行のため残念ながら叶いませんでした。

金沢マラソン / 午前9時半頃 蛤坂交差点にて

午前中の「生き生き法話」のリスナー皆様は医療に従事されている医師、看護師、介護士の方々で、和尚にとっても日頃高齢化社会対応の最前線で活動しているだけに少々時間がオーバーをするほど熱が入りました。社会で活躍されている素晴らしい方々ばかりですから本当に感謝の心でお話ししています。有り難う!お蔭様!と、元気に頑張りましょう! 友峰和尚より

第1896話

2018-10-27

秋雨前線の北陸地方通過で小雨模様となりましたが、これからは一雨(ひとさめ)ごとに秋の様相を深めていくようです。本日は新命副住職が友人の晋山式に出頭で不在のため、「生き生き法話」を代理催行しました。午前と午後の二回法話をしましたが、久しぶりの自坊での法話で気合も入りました。また、福井市橘曙覽(たちばなのあけみ)記念館会員の史跡めぐりの団体様にもお話しを致しました。

 

枯木堂と本堂と、二会場での法話となりましたが、やはり長年慣れ親しんだ御堂でのお話しはとても楽しい時間でも有りました。明日、明後日と「生き生き法話」が催行される予定で、皆様も是非御来寺頂ければと思います。

思うに、約三十年間に渡って続けて来た「生き生き法話」も今では新命副住職が催行しており、感無量の想いが有ります。いつの時代でも、説法を通して少しでも仏法との縁を結んで頂きたいと願っています。

福井市橘曙覽記念館会員の皆様 精進料理をご堪能されました

 

さて、自坊での法務遂行となっていますが、色づき始めた山々を眺めながらゆっくりのんびり身体の静養が出来る事を有り難く感じています。やはり自然の中に身を置くのが一番いいようですね。友峰和尚より

第1895話

2018-10-26

三重教区住職研修会 御寺院様が来寺されました

臨済宗妙心寺派・三重教区住職研修会が午前9時半より寳勝寺本堂を会場に開催されました。総茶礼をした後、最初に龍源寺三重教区宗務所長の開会の挨拶が有り、第一講として「寺院復興の工夫と実践」をテーマに約1時間に渡ってお話しさせて頂きました。昨晩は宗務所長よりお招きいただき、各御寺院皆様と夕食を共にしながら懇親の場を持つことが出来た事に感謝申し上げました。そのお蔭で本日は親しみを持ってお話しすることが出来ました。

 

喫茶室にて 到着茶礼のようす

三重教区役職のご住職様と

 

 

開会の前に 般若心経をお唱えしているところ

 

龍源寺三重教区宗務所長様の開会挨拶

 

第一講として「寺院復興の工夫と実践」の講義

講義終了後は本堂前にて記念写真撮影をし、その後「ふれあいパーク霊苑」と野町・少林寺を会場に開催されている「東アジア2018文化都市展覧会」の視察をして頂きました。

 

講義に引き続き、ふれあいパーク霊苑を視察されました

合祀墓「 宙 (そら)」にて

奥の院 顕彰碑や檀信徒各家先祖代々の供養石板などを視察

皆様からの御質問などにお答えしているところ

記念撮影

寺町寺院群を見学しながら、少林寺まで徒歩で移動されました

少林寺にて

お参り後、「東アジア2018文化都市展覧会」 宋冬氏の作品を鑑賞されました

先般の滋賀北陸教区住職研修会に引き続いての2度目の視察研修会でしたが、和尚にとっては各御住職皆様に少しでも寺院復興の参考にして頂けたらと願っています。また西茶屋街まで足を延ばし金沢市内の歴史的建造物群を見て頂き、少々時間オーバー気味となりましたが、11時半には無事に研修を終えることが出来ました。

寺院運営の理想的有り方については日々思案していますが、徐々にその形が見え始めてきた感のある今日この頃です。為せば成る 為さねば成らぬ 何事も…、上杉鷹山の言葉を肝に命じて努力の日々が続いていきます。本当に遠くから御来寺頂き、三重教区御住職の皆様には深く感謝申し上げます。有り難うございました。友峰和尚より

御来寺賜り、厚く御礼申し上げます

第1894話

2018-10-25

今朝 石川県観光連盟 の 新井様と

気温が上がったり下がったりで高齢者の皆様には体調管理が難しいこの頃ですが、皆様如何お過ごしでしょうか? このところ、和尚の行程は福井-京都-金沢間を行ったり来たりでどうも落ち着きません。明日は臨済宗妙心寺派 三重教区住職研修会 が寳勝寺で開催されるためお迎えの準備をしましたが、今回の視察は滋賀北陸教区に続き、寳勝寺視察を兼ねた2回目の「住職研修会」となります。もはや待ったなしの「宗教に対する価値観の変化」に、各寺院がどのように布教活動を進めていくかが今後の重要な課題となっているようです。

ふれあいパーク霊苑奥の院 の お掃除をしました

今回の参加寺院は24カ寺ですが、その大半が住職ですから出来るだけ現実に添ったお話しをしようと思っています。されど大切な事はやはり寺院間の情報交換ですから、今回のような視察研修旅行を通して大いに住職同士が意見を交換することが一番だと思います。

福邦銀行金沢支店 義元支店長 と 舟橋君とともに

昨日の教区寺庭婦人会研修会の講義の中でも言われていましたが、「無常の世の中だからこそ、一瞬一瞬の御付き合いが重要なのです」と。三重教区の龍源寺宗務所長とは本山研修でよく意見を交わす仲間でも有ります。今回、遠い三重県から訪寺されることに深く感謝申し上げたいと思います。卑山代々墓始め参道脇の草引きとお掃除をして、住職皆様方を心からお迎えしたいと思います。三重教区住職研修会御寺院様!熱烈歓迎!!です。友峰和尚より

「清風 萬里の秋」 渓仙書

 

第1893話

2018-10-24

「滋賀北陸教区寺庭婦人会総会並びに研修会」

実に爽快な京都の朝を迎えることが出来たものです。昨晩は妻と共に一泊し、「滋賀北陸教区寺庭婦人会総会並びに研修会」会場のハトヤ瑞鳳閣ホテルまで歩いて向かいました。午前11時より、教区教化主事 無量寺住職の開会挨拶の後、教区寺庭婦人会会長で大徳寺寺庭 藤田かおり様の日程報告があり、宗務所長挨拶後は本山派遣講師、傳宗寺(愛媛県)住職 多田曹渓師による講義が約一時間に渡って行われました。

本日の参加は13名の寺庭ご婦人でしたが、熱心にメモを取りながら拝聴されていました。講義のテーマは「信心の言葉」で、講師様の御子息お二人が野球部に属しておられ、その子育て過程を通してわかり易く信心のお話をされていました。普段より子育てをしながら住職を補佐し、寺院と檀信徒との間を取り持っておられる寺庭ご婦人方々には何かと苦労が多き事と察します。心から感謝申し上げる次第です。

午後からは総会が開かれ、終了後は臨済宗東福寺派、大本山東福寺を拝観され散会となりました。和尚は金沢での法務遂行のため途中で帰寺しましたが、本日の傳宗寺講師様のお話は大変聴き易く勉強になりました。また、寺庭ご婦人方々との交流も大切であると感じました。普段はなかなかお話しする機会も無いだけに、今後は寺庭間の交流の場を増やしていきたいと願ったものです。友峰和尚より

第1892話

2018-10-23

「形見とて 何か残さん 春は花 夏ホトトギス 秋はもみじ葉」とはあの有名な良寛和尚の辞世の和歌です。この歌は永平寺開山・道元禅師の和歌「春は花 夏ホトトギス 秋は月 冬雪冴えて 涼しかりけり」を参考にしたものと思われますが、この時期の京都嵯峨野の紅葉は見事です!明日の午前11時より京都市・ハトヤ瑞鳳閣を会場に、愛媛県・傳宗寺住職 多田曹溪師を講師にお迎えして「滋賀北陸教区寺庭婦人会総会並びに研修会」が開催されます。和尚は教区宗務所長として出席する為、本日午後より妻と共に京都に向かいました。

大本山 東福寺の紅葉 (画像は大本山東福寺様の頁よりお借りしました)

研修終了後は大本山 東福寺を拝観する予定になっていますが、紅葉の名所として近年大人気となっており、特に外国人観光客の京都観光目玉スポットとして人気を博しているそうです。京都は紅葉の時期としては少々早いとのことですが、京都盆地特有の冷え込みから清水寺を始めとする有名観光地の紅葉はまさに絶景かな!絶景かな!の風景を見せてくれます。学生時代は仁和寺裏山に登り紅葉を楽しんだものでした。形見など何も残さなくても、自然の有るがままの景色ほど素晴らしいものは有りません。紅葉の季節です、大いに観賞したいものですね。友峰和尚より

紅葉 秋風に舞う 渓仙 書

第1891話

2018-10-22

ふれあいパーク霊苑一周年香語

昨日は快晴のお天気のなか「ふれあいパーク霊苑一周年記念法要」を関係者御出席のもと無事に円成出来、感謝致しました。本日も引き続き晴れ渡った好天気となり、霊苑も一段と輝いているように思えたものでした。

 

昨日の 一周年記念法要より

午後には卑山総代の北條英俊様、須貝外喜夫様ご夫妻が御来寺されしばし歓談しましたが、須貝様がお土産に持参下さった金沢漁港の新鮮なお魚をご夫妻で調理して下さり本当に有難うございました。10月もあっという間に終盤を迎え、そろそろこの一年を振り返りつつ来年の法務計画を立てる時期に来ています。来年は重要文化財・大安禅寺の諸堂修復工事が始まるため、年中行事の遂行を含め綿密な計画が求められています。全国の八百万の神様も現在出雲にお集まりになり、来年の神事計画を立てておられますが、まもなく地方へとお戻りになられます。神々の御加護のもとに、一年の無事を祈りたいと思います。友峰和尚より

松井建設㈱ 様 が 御来寺下さいました

 

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