4月, 2016年

第977話

2016-04-21

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寳勝寺 藤の花が咲き始めました

金沢には民放のテレビ局が4局ありますが、それぞれに地元の話題を積極的に取り上げた番組が放映されています。今日もHAB北陸朝日放送で「2時はドキドキ!」に生出演しましたが、こちらも石川県全体の面白くて為になる内容となっていて、しかもリアルタイムでの中継を取り入れるなど我々の日常生活に密着した話題ですから、きっと地元の方にとっては見逃せない番組です。

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今回で三度目の出演でしたが、スタッフ皆様のパワフルなトークには圧倒されると共に感心させられました。流石にプロの方は素晴らしいですね。番組放映中、視聴者の皆さんから色々なコメントが寄せられておりましたが、昔とは随分とテレビの有り方も変わって来たものだと実感しました。ブログをご覧の皆様も、次回出演の際には是非コメントを送信して頂きたいものです。

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放送終了後は久しぶりに寳勝寺にて休養を取りましたが、今後は時間を作って番組で放映された色々な県内の魅力的な場所に行ってみたいと思っています。最近では「動」と「静」の行動パターンを繰り返しながらの日々を過ごしていますが、どうか皆様にはくれぐれも御身お大切にお過ごしください。さて今日は冷たい雨の降る一日となりました。春が近づいたり遠ざかったりのこの頃ですが、境内の木々や草木だけは一段と緑の色を増してきたようですね。友峰和尚より

第976話

2016-04-20

暑くも無し寒くも無し、ちょうど良い気候とは今日のような一日を言うのではないかと思いました。午後からは霊苑会議が予定されていた為、いつもより早く起きて気持ちの準備に入ったわけですが、やはり和尚にとっては瞑想が一番効果が有るようです。少しの時間の坐禅で気分も晴れ晴れとなるのですからこんなに有り難いものは他に有りません。

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先日のテレビ出演の折、アドリブで言った言葉に「日々ノータッチ、ハイタッチの人生」が有りますが、まさに瞑想は自分の心にノータッチとなって「無心」の境地に入ることだと合点したものです。またハイタッチとは人との交流で幸せホルモンまたは抱擁ホルモンと言われている物質「オキシトシン」の分泌が旺盛になるという事ですから、どちらも大切な納得の行為だと思います。さて、理屈はそれくらいにして、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 最近、人の住む環境が如何にその人の日々の行動と大きく関わっているかを感じ取っています。大安禅寺にいる時は少しの時間も惜しんで身体をせっせと動かしますが、こと金沢寶勝寺にいる時は、全く身体を動かさないでじっとしている自分を不思議に感じ取っています。動物園などで飼われている多くの野生動物達もきっと和尚と同じ気持ちを味わっているのかも知れないと思ってみたものです。人間は自分の意思で外に出掛ける事も出来ますが、檻の中の動物たちはきっとストレスをため込んでいる事と自分が檻の中にいる動物になったような心境を悟った一日となりました。そこで牛さんとニワトリさんが和尚に言いました。「も~けっこう!」ってさ。友峰和尚より

第975話

2016-04-19

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寳勝寺の山門前の庭木が霊園改葬工事の為、全てが移植されて実に寂しい風景となりました。工事車両導入の為の準備工事でも有りますが、いよいよ本格的に始まろうとしています。

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地中の配管を確認中です

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今後は和尚も現場から目を離せない状況が多くなっていく事と思いますが、工事の進捗状況などは「寶勝寺日誌」で報告して行こうと思っています。

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金沢市役所・歴史建造物整備課の方による立ち合い調査

今日は地元HAB北陸朝日放送での番組「2時はドキドキ」に2回目の生出演しましたが、スタッフの皆さんとも楽しくお話しできて無事に終えることが出来ました。いつもはお茶の間で見ている生放送ですが、実際に出演してみると現場の雰囲気が直に伝わって来るので結構楽しんでいます。色々な分野の最新情報を伝える番組でも有るので、大変勉強になりますね。次回は明後日、4月21日の午後2時からですので、時間が有りましたら是非見て頂きコメントなど放送局に送信して頂ければ幸いです。実に日々新たなりで、今日の放送内容にも有りましたが「脳活」には事欠かないようです。昨日まで大安禅寺で外掃除をしていた自分とは全く別人のような感覚を覚えるものです。

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生放送収録から戻り、石垣解体の様子を確認中

工事のため昨日今日と寺カフェは臨時にお休みしていましたが、明日から再開しますので是非ご利用ください。職員の手によって鉢に移植された門庭の草花も、新しい芽を力強く吹き出していました。自然の生命の息吹を感じながら、また一歩前進して行くようです。友峰和尚より

山門前庭の工事が始まりました。

2016-04-18

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4月18日、早朝の寳勝寺です。今日はいよいよ、「寳勝寺霊苑改葬工事」の第一歩とも言える山門前庭の工事が始まります。庭の木々を移動し、いったん石垣を取り外し、山門へのスロープ道幅を広げるかたちで再度、石垣を復元することになっています。

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2013年 秋 住職と奥様によって植栽が施された当初のようす

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苗の頃の酔芙蓉

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酔芙蓉、こんなに大きくなって、御町内の名物にもなりました。

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今日は、造園店の方とともに庭内の木々や草花を丁寧に掘り起し、鉢に移動しました。大きな木は、造園店所有の畑で預かって頂くことになっています。

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DSC08111 (500x375)DSC08115 (500x375)DSC08120 (500x375)半日かかって、全ての植物の移動を完了しました。すっかり更地となった山門前庭ですが、墓地の改葬と共に再度新しいお庭が誕生することになっています! ひきつづき今後の工事の進捗状況をご報告させて頂きますので、こちらのページからぜひご覧になってください。

 

 

第974話

2016-04-18

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自坊・大安禅寺での二日間に渡る久しぶりの法話でしたが、五月後半には新命副住職が大本山妙心寺に出向くため、その間は和尚がすべての法話をすることになっています。皆様も時間が有りましたら是非、聞いて頂ければと思っています。今日は早朝より、一昨日からの暴風によって荒れた境内の掃除に専念しました。それにしましても近年の風の強さには驚きます。まるで台風が襲ってきたような感じで名付けて「春三番!」とでも言いましょうか? 掃除をした後の気分は最高で、その勢いで午前中に来られた大阪からの観光客の団体様に「生き生き法話」をしましたが、実に爽快にお話しすることができました。やはり掃除効果は抜群です。

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午後からは一路寶勝寺に移動して業者様はじめ来客者との対応に当たりましたが、午前中の外掃除の疲れからか敢え無くダウン! 和尚も最早不死身とは行かないようです。日々、色々な仕事が有りますが、和尚にとって一番快適な気分を味わえるのはやはり「掃除」ですね。広い広い境内の掃き掃除や草取りをしている時は実に「無心」で、自然と一体になれる時間でも有ります。和尚のテーマは常に「掃除」と改めて悟った「里帰り」でした。

DSC08125 (500x375)「寺町台地区まちおこし」について懇談中…

さて、明日は午後2時より、HAB北陸朝日放送5チャンネル「2時はドキドキ!!」に出演予定です。お時間が有りましたら是非ご覧ください。頑張りまっせ! 友峰和尚より

強風散々の一日でした。

2016-04-17

四月に入り最も暖かい一日となりました。寳勝寺の境内は霊苑側から山門へと吹く風の通り道になっているらしく、四季を通じ強風のことが多いのですが、今日は本当にやんごとなき大強風で散々な状況でした。

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オープンカフェ用のパラソルや椅子が吹き飛ぶことは想定して予め片付けてありましたが、まさかこんな大きな木塀が倒れるとは思わず、動かすことも出来ず、右往左往してしまいました。夕方ようやく風が鎮まり、寺内に吹き込んだ枯葉や土埃を掃除しました。街の中では一日中、消防車や救急車、パトカーのサイレンが鳴り響き、あたりを見回すと隣家やビルの屋上から色々なものが吹き飛んでいました。寺の建物やカフェ利用の皆様に及ばなかったことが幸いでした。明日も引き続き点検と掃除をしたいと思います。

第973話

2016-04-17

強風に見舞われた一日となりました。昨日徹底的に掃除した中庭も含め境内は杉葉の山で、足の踏み場も無いほどの物凄い風でした。今日は日曜日という事で、午前中から法務が終日続き法要三昧の一日となりました。家族をはじめ故人の縁戚の人達が大勢集まっての盛大な法要でしたが、故人の霊を偲ぶことは勿論、つくづく法要の大切さを感じ取ったものでした。近年、何もかもが簡素化される傾向にありますが、親戚や隣人との関係を深める上でも冠婚葬祭は重要な祭事だと思います。今年に入ってから次々と色々な事が起きていますが、日頃からの人との繋がりが如何に大切かを教えられているようにも思います。久しぶりに多くの檀信徒皆様と歓談できたことも今日の喜びの一つとなりました。一日一日が貴重な人生の一日ですから一所懸命にお話しして一所懸命にお付き合いしていきたいものです。自分の周りに起こること全てが、自分の心への問い掛けでも有ると思います。

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午後には、大安禅寺での「生き生き法話」をしました。

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夕刻になって漸く法務も一段落し、心の中には不思議なほどの安らぎが広がって行くのを感じます。これを御釈迦様は「法悦」という言葉で示されているように思います。平安時代の僧・西行の言葉に、「何事の おわしますかは知らねども かたじけなさに 涙こぼるる」と有りますが、そんな心境を味わったおかげさまの一日となったようです。友峰和尚より

第972話

2016-04-16

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大安禅寺は全山が新緑に包まれムンムンとする青葉若葉の匂いでいっぱいです。じっとして居れなくて思わず中庭の手入れに入りましたが、和尚の子供の頃からの習慣のせいか、雑草が生えてくるとたまらなく辛くなってしまい早朝から草引きに専念しました。今日は、アメリカからのお客様・仁さんの歓迎昼食会も予定されていたので、いつもよりスピードアップしながらの作業でした。

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勿論、昼食会を終えてからも再び草引きと庭の整備をしましたが、この時期の草は一気に伸びて行きますから「油断大敵」です。夕刻頃にはどうやら草との戦いも一段落しました。

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この度の熊本県と九州地方を襲った大地震で被災された皆様に対しましては、心からお見舞い申し上げますと共にお亡くなりになられた方々に対しましても謹んでお悔やみを申し上げます。東日本大震災に続いての大災害ですが、今後もいつどこに起きても不思議ではない為、日頃からどのような困難に遭遇しても屈しないよう心身を鍛えておかなければならないと改めて思ったものです。「働き者日本人」とよく言われますが、働く意義の中には協調性を養い心を豊かにすることも含まれると思いますが、いつでも行動できる活力を培う事が日本人には求められているのかも知れません。お庭の掃除と整備をしながらつくづく無事であることの尊さを感じ取った一日となりました。友峰和尚より

第971話

2016-04-15

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良いお天気ながら肌寒い一日となりましたが、霊苑改葬工事着工を目前に今日は墓地の草引きと徹底したお掃除を業者さんにお願いしました。霊苑の工事に伴う山門かさ上げ工事の為、和尚は今まで植えられていた門前庭の草木の移植をしましたが、これまで素敵な花を咲かせて来たものばかりなので自坊の大安禅寺の庭に植え替えたいと思っています。

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夕方、清掃が終わり綺麗になった霊苑

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境内の坪庭には大変珍しいお茶花がたくさん植えられてますが、これらは以前、卑山にお住まいになっていた方が植えられたものです。その後も妻によって色々な品種の草木が植えられてきましたが、この度の霊苑改葬工事によって山門入口の庭を始め境内の坪庭なども作り直される計画の為、職員の手によって一つ一つ丁寧に掘り起こされ植木鉢に仮植えされています。

DSC08078 (500x375)霊園内にも珍しい樹木が多くあり、これらも総べて別の場所に仮移植する予定です。寺カフェを利用されるお客様には坪庭に咲くお茶花を大変喜ばれてきました。改葬工事終了後はこれらの草花を再び植え戻したいと思っています。松尾芭蕉のこの一句が思い出されます、「よく見れば ナズナ花咲く 垣根かな」。どのような草花にも思いを寄せる芭蕉の優しい気持ちが伝わってきます。これからは花の季節です、大いに春の草花を楽しみたいものです。友峰和尚より

第970話

2016-04-14

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雨上がり後の温かい日差しを受けながら、昨日に引き続き寳勝寺檀信徒各家先祖墳墓の記録用写真撮影を行いましたが、あまりの暑さにめまいを感じるくらいで、日よけの為に網代笠を被っての終日作行となりました。

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皆様は、御先祖を祀るお墓に対して日頃どのようなお付き合いをされていますでしょうか? 先祖からの墳墓を今後も末永く継承していく事は、少子高齢化社会の進む今、本当に深刻な問題となりつつあります。卑山を例えれば、江戸初期より今日まで約四百年を経た由緒ある禅寺なれど、幾多の歴史の変遷を受けて墓参に訪れる檀信徒の方も減少の一途をたどってきたわけですが、この度の寺院再興と共に霊苑も本来の姿に戻す努力を続けています。

DSC07804 (500x375)石材店の方との打ち合わせ

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和尚にとって無縁とも思えた寳勝寺の墳墓も、お精抜き諷経を続けて行くうちに次第に檀信徒祖霊の皆様と親しく霊交信出来るようになっています。この度、株式会社いせや様との仏縁で卑山の霊苑が再興されることを祖霊と共に喜びたいと思うものです。「あなたにとって一番大切なものはなんですか?」と問われた時、皆様は何と答えますか? その答えは色々あると思いますが、もし「命です」と答えるなら、その命を授かった両親そしてその祖先をきっと思う事でしょう。祖先の墳墓を継承していく事は、自分そして子供達の命を次の世代に繋げていく事になると思います。初夏を思わせる陽気の中での読経三昧の一日となりました。明日は境内に植えられている草木の移植作業が待ち受けています。日々是好日なり。友峰和尚より

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