2月, 2016年

第916話

2016-02-20

我が国の100歳以上の方が61,568人と、昨年遂に6万人を突破したそうです。昭和38年は153名だったそうですから驚きの数字です。現在65歳以上の方が3,000万人を超えているわけですから、これからもますます100歳を迎える方が増えていくとの事。超高齢化社会日本!少子化問題と共に日本の未来が心配されます。今、世の中に起きている事件事故が少子高齢化と深く関連している事は、誰の眼にもはっきりしています。宗教者も無関係ではなく「寺離れ、墓じまい、直葬」などの問題に直面しています。昨日、寶勝寺で「ふれあいパーク霊苑改葬工事協議会」が開催されましたが、これらの問題に対応する為に真剣な討議がなされています。高齢者にとって自分の末後は極めて深刻で、墓守や墓参り、葬儀の事など、心配の種は尽きないようです。特に墓参などは、急な階段や雪道など高齢者にとって困難な状況も多く、バリアフリーや融雪装置完備の霊苑が求められている為、そういったことも踏まえて、未来志向型の理想的霊苑を目指し㈱いせや会長・中本様のアイデアが組み込まれていきます。

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㈱いせや発刊の情報誌 「ふれあい倶楽部」

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中本隆久会長、ご子息の中本大資氏とともに

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寳勝寺の霊苑改葬についての記事が掲載されました

リニアモーターカーが登場する時代、何もかもがスピードアップしているようですから、あらゆる利便性を視野に入れての有意義な昨日の霊園改葬会議でした。地元金沢を始めとして東京、札幌そして名古屋からと、これまでに多くの経験を積んで来られた優秀な企業の幹部方々の知恵を結集しての「寶勝寺ふれあいパーク霊苑改葬工事」着工が待たれています。友峰和尚より

第915話

2016-02-19

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寳勝寺ふれあいパーク霊苑改葬工事会議が行われました

皆様お元気にお過ごしでしょうか? 和尚のブログ、少しはお役に立っていますか? 「諸行は無常なり」ですから、毎日いろいろな事件事故、災害が起きて来ます。そのような難事に遭遇した時、皆様はきっと「まさか自分の身に起きるとは!」と思うかも知れません。そうなんですね。日々、見たり聞いたりする出来事は他人事ではなく自分事として捉えていくところに、有事の際の知恵が自覚できるかと思います。

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今年に入ってからというもの、例年には感じられなかったほどの「人間の心の葛藤」から来る事件が多く起きているようですが、いかに現代人同士の意思の疎通が上手く取られていないかの表れとも言えます。最近よく耳にする言葉に「無関心社会」というのが有りますが、無関心ではなく、むしろ「君子危うきに近寄らず」の知恵なのかも知れません。この二つの言葉は似て非なるものですが、いずれにせよ、日本の古き良き時代における「村社会的人間関係」の「助け合い精神」が求められているように思います。その関係とは一口に言えば、「みんな親戚!」っていう感覚ですが、今の時代にはなかなか難しいのかも知れません。

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金沢市役所担当者の方との打ち合わせ

さて、今日は大切な「寶勝寺ふれあいパーク霊苑工事関係各社協議会」が行われました。本当に、今回の卑山霊苑改葬工事計画は実に微速前進なれど、そのことがかえって工事関係者相互間の人間関係をより一層深めつつあるように思います。より良き人間関係こそ、事業成功へのキーワードであると思っています。「あわてない、あわてない」一日一歩、三日で三歩、五日で遊歩(ゆうほ)さん! 頑張りましょうぞ! 友峰和尚より

第914話

2016-02-18

「中国に広まる日本式サービス!」という見出しの記事を目にして、一種の安堵感を覚えました。最近よく話題になる中国人観光客の爆買いですが、そのことよりも日本人の接客の仕方に強い関心を持たれたようです。観光客の中には会社経営者や商業店主の方も多く見受けられるそうで、帰国して日本式接客を学ぶべく職員研修をさせているというニュースは嬉しい限りです。

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和尚も海外に出掛けるたびに感じるのは、おおよそ買い物をする際の店員の接客態度やマナーに日本との差を感じます。いつぞや帰国した際、関西空港でのタクシー運転手さんの丁寧な接客態度に感心したものでした。観光客ともなりますとやはり、行く先々の国での人との出会いが思い出となりますから、接客マナーは本当に大切ですね。勿論の事、国外の全ての国がマナーが悪いというわけでは無く、とりわけ日本は世界の中でも特別な存在という事でしょうか。何が故に外国人観光者に好印象を持たれるのかは、建国以来、日本人としての長い長い歴史に培われてきた自然体の礼儀作法にあったと思います。そもそも「仁義礼智信」の思想などは中国・孔子の教え「儒教」から来ているわけですから、言ってみれば、今、中国の会社経営者が日本式接客法を学ぼうとしているのは原点回帰であって、中国本来の民衆の姿であったともいえます。いずれにせよ、相手を重んじる丁寧な接客は当たり前と言えば当たり前の事です。その当たり前の接客を、極々自然な形で浸透させている日本社会を誇らしくも思います。国外に出て初めて知る日本社会の過ごしやすさは、「相手を思いやる、無私の精神」に有るのではないかと思います。さて、今日も多くの外国人観光客が金沢を訪れています。寶勝寺カフェも心を込めてお迎えしています。友峰和尚より

第913話

2016-02-17

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寒い!寒い!一日となりました。つい先日は15℃近くまで気温が上がったというのに、今日は終日2℃前後ですから寒いのなんのって! 一辺にちぢこまってしまいました。部屋の中でじっとしているとより一層寒さを感じますから、日頃の運動不足を一気に解消しようと今日は集中してストレッチ体操をやりました。

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「食べ過ぎ・飲みすぎ・太りすぎ」ってことで、冬場はついつい食べ過ぎてしまいますね。別に冬眠するわけでも無いのに、食欲だけはどうしても旺盛になりがちです。と言うより、運動不足から来るストレスのようなもので、これはいけません!「わかっちゃいるけどやめられね~!」なんて油断していたら次第に体が重くなり、脂肪がつくどころかおまけの腰痛までついて、絶対絶命寸前での自覚でした。身体も軽くなったところで気分一新!とは行かず、敢え無くダウン! どうやら和尚には大休息が必要のようです。今後、ストレッチは毎日少しずつでも励行して行こうと心に誓いました。雪が降ったお蔭で悟る事もできました。

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さて、明後日は「寶勝寺ふれあい霊苑全体会議」が予定されていますので、その会議の準備に入りたいと思っています。墓地の会議ですから「ボチボチ」ゆっくり解決の方向へと進んで行くようです。「急いては事をし損じる」ごもっともごもっともです。友峰和尚より

第912話

2016-02-16

突然の寒波に見舞われた北陸地方ですが、昨日は「妙心寺派東海地区議員所長会」が越前町厨温泉・あらきを会場に開催されました。越前海岸の海は、冬型低気圧の影響を受けて大荒れ模様でしたが、久しぶりに見るダイナミックな大波に気持ちが引き締まる思いでした。一夜明けてそれぞれに自坊に戻られましたが、本派財務部長の報恩寺様が拝塔したいという事で卑山・大安禅寺を訪ねられました。

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報恩寺ご住職・瑞岩眞泰様とともに

その後ゆっくりする間もなく、和尚は一路、富山県氷見市の宝光寺様へ「涅槃会特別法話」の為向かいました。しみじみ一つ身の大変さを感じ取りながらの行動でしたが、色々な場所での人との出会いが、自分の生き方をも変えて行くようです。氷見市の宝光寺様には、金沢・寳勝寺の盂蘭盆会やその他の行事にもご加担頂いています。そのご法縁で、此の度初めて参詣しましたが、とても落ち着いた枯淡な雰囲気の禅寺でした。法話終了後にお供えの涅槃団子を頂きましたよ。写真の如く、可愛いお団子です。まあるい、まあるい、まん丸い、お団子です。

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昔からの伝統的風習を今に伝える貴重なお供え物です。きっと大勢の檀家さんがお手伝いしてのお団子だと思います。御釈迦様の恩徳を頂くつもりで慎んで食したいと思います。今日は早朝より本当に多忙な一日でしたがおかげさまで充実した一日を過ごすことが出来ました。やはり「日々是新たなり」です。友峰和尚より

第911話

2016-02-15

寒暖を繰り返しながら春を迎えていくわけですが、最近の異常とも思える気候は、世の中の動きに合わせるかのように実に過激で極端な変動を見せています。皆様にはくれぐれも健康には気を付けて頂きたいと思います!なんて、もう他人事では有りません。和尚も身に染みて感じる今日この頃です。春先は健康を害しやすいと言われていますから要注意ですね。

DSC07094 (500x375)ふたたび雪化粧の寳勝寺中庭

さて、昨日の夜に放映された「NHKスペシャル 司馬遼太郎思索紀行 この国のかたち」の第二部では、日本人の持つ「名こそ惜しけれ」の精神こそ武士(もののふ)の魂であると同時に、日本の発展を支えた民衆の心でも有ると結論付けていました。また、現代の日本の社会には「強い精神、信念」が不足しているとの司馬遼太郎の指摘でも有りました。最近のテレビ番組は視聴率を重視するが故の娯楽的内容が増えつつある中で、大変意義深く、自己の問題として考えさせられる番組でした。時代は超スピードで変化して行く今日、新たな日本社会発展への問題提起でも有りました。確かに、戦後七十年を経過した今、日本の未来についてもっともっと論議すべき時が来たようです。それこそ林先生の「今でしょう!!」と感じたものです。「日本人とは一体何者なのか?」和尚も日本人として、この問題提起に対して日々自問自答している者の一人です。「刻苦光明必ず盛大なり!」 友峰和尚より

第910話

2016-02-14

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昨日の夜に放送された「NHKスペシャル 司馬遼太郎思索紀行 この国のかたち」の番組は大変面白かった。久しぶりに良い番組を見たという印象だった。ここ数日のモヤモヤした気分がいっぺんに解消された感じでしたが、引き続き今日も午後9時から続編が放送されるので、皆様にも是非とも見て頂きたいと思います。国外へ出かけてみるとよく分かるのですが、仕事を終えて帰国する度毎に思うのは「日本は素晴らしい国だ!」という実感です。「このような素晴らしい国は一体どういう歴史を辿って今日に至ったのであろうか?」 この気持ちは日本に帰って来た人誰もが感じると思われるのですが、その素朴な問いかけに対して司馬遼太郎が生前、日本国民への遺言として書き残したものが「この国のかたち」という著書です。

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今、多くの外国人の方が日本を訪れています。それは昨年の2倍とも3倍ともいわれていますが、しばしばニュースなどで流れる観光客へのインタビュー映像は、そのほとんどが日本文化を体験し日本人に接した時の印象に対する称賛の声です。最近は東京などの大都市よりも地方都市を訪ねる観光がブームとなっているそうですが、和尚も思いますに、山々を背景として日本家屋の立ち並ぶ田舎の景色ほど美しいものは無いと思います。それだけではなく、地元の人たちと直に触れ合ったときの会話などは素朴でしかも親切で、自然の風景そのままに人々の心の豊かさを感じさせるリアクションが嬉しいのです。「日本っていい国ですね~!」「素晴らしい国です!」和尚もそう思います。皆さん、ぜひ今夜9時からのNHKスペシャルをご覧ください!そして「真田丸」もお見逃しなく!! 友峰和尚より

第909話

2016-02-13

二月は「逃げる」と昔から言われている如く、あっという間に中盤に入ってきました。明後日から再び大型の低気圧が本土を通過し、春一番の突風が吹くという予報なのでちょっと心配されますが、実はその明後日、臨済宗妙心寺派の役職者の皆様が、名古屋方面から福井に来られる予定なので無事の通過を願っているところです。次から次へと毎日のように事件事故の報道がなされていますが、今度は天地災害のニュースとならないように祈るばかりです。今年に入ってからは火事のニュースも多く各自治体で注意喚起がなされています。気になるところではトイレの便座暖房器具から出火した事例が有るとの事、早速に卑山のトイレ点検を命じたわけですが、近年は暮らしの中のあらゆる便利器具に於いて電気が使われているので、古くなった製品には十分気を付けたいものです。

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トイレが火事!?

「災害は忘れたころにやって来る!」という言葉はもう当てはまらない今日、「災害は今日にも明日にもやって来る!」という感じですから、やはり防災グッズが必要不可欠のようです。ニュースは一日一度は必ず見ることが大切かと思います。今、何が起きているのか、何に注意しなければならないのか、また何を準備すればよいのか等の情報を早く見極めておく必要を感じるからです。「備えあれば憂いなし」、この言葉だけはいつの時代に於いても大切な教訓のようです。さて、明日は御法事が有りますが、偏に今日無事であるのは御先祖様の御加護あっての事です。「先祖の恩、父母の恩」に感謝したいと思います。友峰和尚より

第908話

2016-02-12

本日は4月上旬並みのポカポカ陽気となりましたが、なぜかお天気地図では週明けは雪マークですから、まだまだ油断できません。融雪装置もすでに撤去された寺院も見かけられますが、「ちょいと和尚様! 気が早いように思いますよ」。過去には3月に大雪となった年もあるわけですから、特にスノータイヤは外さないほうが賢明かと思います。

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最近の和尚のブログには写真の登場が少ないと思われるかも知れませんが、それもそのはず、お寺の中にいる時間が多くなりつつある状況で、俄然テレビのニュースなどを見る時間が増えています。これまでは忙しくてテレビを見る時間も無かったように思うのですが、きっと、加齢とともに身体の動きが鈍くなり、炬燵番が増えて、それに加えてニュースの話題には事欠かない今日この頃ですから、ますます動きが鈍くなってしまいますね。そんな時、ふと見た番組で「長時間座っている人は寿命が短くなる」との事。「こりゃ大変だ!」というわけで、ようやく重い腰を上げてウォームアップに取り掛かりました。まったくにその通りで、じっとしていたらあっという間に時間が過ぎて行く感が有ります。まもなく陽気の春を迎えますから、大いにストレッチをしてリフレッシュしたいと思います。

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今年最初の白梅の花が咲きました。

さて、皆様はいかがお過ごしですか? お元気にお過ごしでしょうか? 元気だったら大きな声で「ハイッ。」って言ってください! いいですね~「ハイッ。」この「ハイ」の意味ですが、きっと「拝」から来ているのだと思いますよ。その意味は「拝む、有り難う」です。「ハイ~よく分かりました」 元気に頑張って参りましょう。友峰和尚より

第907話

2016-02-11

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太平洋戦争時、海軍連合艦隊総司令官・山本五十六氏の数々の名言を皆様にも是非読んで頂きたいと思います。なかでも最も今の時代に必要としている言葉に、「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば人は育たず」また「やっている姿は感謝で見守って、信頼せねば人は実らず」もう一言「人は神ではない、誤りをするというところに人間味が有る」。最近のニュースなどを拝聴するに、ややもするとコメンテーターの勧善懲悪的言葉が多く感じられるこの頃です。勿論のこと悪事に対しては毅然とした意見を述べるべきなのでしょうが、大切なのは、「悪行」するに至るまでのその人の生い立ちや生まれ育った環境に配慮する事が必要だと思います。人それぞれに、同じ人生を歩み同じ体験をするなどあり得ないわけですから、先ずはその人なりのこれまでの人生経験を理解する立場に立ってこそ、初めて適正なコメントが出来ると思うのです。

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寺カフェの手作り甘味を開発中…「焼きリンゴのポップオーバー」

今の時代、深い人生経験より自分の思考を通して人の善し悪しを図ろうとするきらいが見受けられます。所謂「上から目線」となりがちな言葉は説得力に欠けるように思います。まずは相手に成り切った立場での発言が肝要かと思います。山本五十六氏が残された多くの言葉の一つ一つが「現代社会への提言」とも思えます。禅の言葉に「煩悩即菩提」とありますように、人間は煩悩に満ち満ちた動物であることを自覚するところから一歩踏み出したいものですね。さて、快晴となった建国記念日の今日、寳勝寺の玄関入口には春風を受けて日の丸の旗が気持ちよくたなびいていました。友峰和尚より

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