1月, 2016年

第896話

2016-01-31

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一月晦日、快晴の日曜日です

昨晩から本日深夜にかけて戦われたサッカーアジアカップU23決勝・韓国戦は、見ごたえのあるすごい戦いでした。前半戦は韓国が1点をリードして後半戦を待ったわけですが、前半を見るかぎり韓国選手のスピード感あふれる力強い戦いであった為に、後半戦はあまり期待できない状況にも思われました。和尚も応援のためにせっかく深夜まで起きていたのだから、後半も更に最後まで応援パワーを送ろうとテレビ観戦を続けましたが、終盤の逆転劇はまさに値千金の見事な勝利であったと感動しました。

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境内の白梅の木

選手の活躍もさることながら、手倉森監督の采配が勝利に導いたわけで、監督采配の力を見せつけられた試合でも有りました。監督の期待に応えた浅野、矢島、豊川選手の活躍も素晴らしかったと思います。それにしても、監督より指名を受け、その期待に応えようとしている選手は、顔つきが違いますね。浅野選手の顔がクローズアップされた時には、「浅野はやってくれる!」という気迫を映像からも感じ取ったほどです。案の定、後半の残り少ない時間の中で2点ものゴールを決めるとはまさしく「天晴れ!天晴れ!」でした。まもなく「リオデジャネイロ五輪」が開催されますが、またひとつ観戦の楽しみが増えました。日本のアジアカップ優勝は、日本全国民に大きな喜びと希望を与えてくれた「若人達の力」でした。

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大満足の中で久しぶりにぐっすりと眠ることが出来た日曜日深夜の出来事でした。皆様はどのようにお過ごしでしたでしょうか? 深夜の2時!夢の又夢の中におられましたか? さて、明日より二月を迎え、まもなく立春です。もうすぐそこまで春がやってきているようです。友峰和尚より

第895話

2016-01-30

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「 心外無法(しんげむほう)」

寒の戻りで今日から再び荒れ模様という予報でしたが、終日穏やかな良いお天気となりました。天気が良いとなんだか心まで穏やかになるもので、特に今日は重要な会議が行われた為、たまには良いほうに予報が外れるのもいいものです。いつもでしたらこの時期は猛烈な寒波に襲われるだけに、一日でも穏やかな天気に恵まれれば極楽!極楽!です。

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立春を目前にして、和尚的には今年一年の計画を今いちど吟味している毎日ながら、伝え聞くニュースのバリエーションの多さに驚くと同時に自分の気持ちを引き締めています。お寺にいると実に相談事も色々ですから、世の中の出来事となるとより難題が多発するのもうなずけます。またそれらの事象を一つ一つ吟味してみれば、やはりそこには人間の計り知れぬ煩悩が渦巻いて生じる因果の結果のようです。この事を仏教では「因果応報」と説いていますが、この世の出来事は一つとして因果の法を離れては存在しない事が良く理解できます。昔より「何にも思わぬは仏の稽古也」とは申せ、自分の心を滅するもまた難しい事ですね。このようなお話をするのも、今日の午後に行われた「寶勝寺ふれあい霊苑パーク会議」を通して思ったことです。

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「十人十色」と言われるように、人みなそれぞれに考えも意見も違いますが、唯一「仏縁」だけが皆の意見を同じ方向へと誘(いざな)っていきます。実に摩訶不思議です。心の計らいを止めて「不昧因果(ふまいいんが)」、因果をくらまさずの心境で有ることの大切さでも有ります。「心は萬境に隋って転ず 転処実によく幽なり」という禅語が有りますが、相手の心とひとつになって行くとき、すべての事柄が良き方向に向かっていくことを思うものです。一月は「睦月」です。皆んな仲睦まじく過ごして参りたいものですね。会議に参加された皆様には大変ご苦労様でした。友峰和尚より

第894話

2016-01-29

「見ざる 言わざる 聞かざる」で有名な三猿の彫り物が栃木県・日光東照宮の建物に飾られており、いま観光客の人気を呼んでいるそうです。勿論、今年が申年ということもあっての注目度だと思いますが、あの有名な彫刻師「左甚五郎」の作なれば尚更の事だと思います。それにしましても年明けより今日までの間、次から次へと大きなニュースが報道されているわけですが、どれも「見ざる 言わざる 聞かざる」で済まされない事件事故、それも政治・経済・スポーツ・芸能・一般に渡る広範囲での問題だけに、これから何が起こるか心配されます。

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ゥキーッ

そもそも申年の「申」の意味は前にも言いましたが「伸ばす」また「稲妻」を表し、樹木の果実が熟して行く状態の時期で、十二支の中でもとりわけ運気の強い干支でも有るわけですが、この一年で最も影響するのが7月、また「丙(ひのえ)の申」ということで稲妻の力も大きく、今年の7月は要注意の鬼門の月となりそうです。今年の7月と言えば国政選挙で、8月にはオリンピックが予定されており、一体何が起ころうとしているのでしょうか? 心配していても仕方ありませんね。キーワードは「金(申)」と「火(丙)」と「光(稲妻)」ですから、お互いに相克を意味し、結果「争いの年」と出ます。このような年回りを乗り切るための知恵としては、「お互いに辛抱しながら争い事を避ける」が肝要かと思います。ブログをご覧いただいている皆様!「君子、危うきに近寄らず」です。

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やれやれ・・・

さて、明日からまた北陸地方は寒くなり雪模様の毎日とか。何もかもが真っ白に覆い尽くされた雪景色の大地を見るのも心が落ち着くものですね。友峰和尚より

第893話

2016-01-28

今年の大安禅寺の節分会は2月3日(水)の午後5時半に受付が開始され、6時半からの「厄除け開運大祈祷祭」に引き続いて「福引大会」が開催される予定となっています。年々、盛大になって来たこの「節分会」ですが、40年ほど前までは寺族だけで行われていました。今年は地獄・極楽の紙芝居も登場するとか。先日、本堂で関係者のリハーサルが行われていましたが、なかなかに工夫された面白くまた怖~い演技でした。

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毎年趣向を凝らした内容で盛り上げていますが、近年演出がリアルであまりにも鬼さんが怖く、子供たちが参加を拒否するとか。副住職さんにお願いして「怖~い演出はやめて~」と言ってはみたものの聞き入れてもらえず、今年はどんな鬼さんが登場するやら。参加者の皆様!乞うご期待!です。なるほど、子供達にとって今や鬼の存在など信ずることも無いのかと思いきや、「ママゴン」なる得体のしれない怪物には恐れをなしているとか。紙芝居に登場する地獄の鬼は、果たして「ママゴン」なのでしょうか? それはさておき、最近の頻発する幼児虐待のニュースには深い憤りと悲しみと情けなさを感じます。「三つ子の魂百まで」の言葉の如く、三歳までに受けた親の愛情ほど大切なものは有りません。節分会に参加頂き、この世の鬼とはいったい何処に住んでいるのか、現場で確認頂きたいと思います。「恐ろしき 地獄の底の 鬼とても おのが噴き出す ものと知らずや」。自分の心に潜む「鬼退治」こそ、節分会の大祈祷「厄除け開運祈願修行」です。厄年を迎える方のみならず、参加者皆様の招福祈願会です。是非ご参加ください!!おお~い鬼は何処だ~、出て来~い! 友峰和尚より

第892話

2016-01-27

2011/01/18 12:03

「最近の若いもんは辛抱が足らん!」とは長老の口からよく聞く苦言ながら、何を持って若い者に辛抱が足らんと言われているのかは、長老の意見をお伺いするしかないわけですが、兎に角、最近よく耳にします。長老にとってはどうにも腹の虫が治まらないような雰囲気ですが、この事を苦言で終わらせることが出来ないのも事実で、まもなく新入社員を迎える季節、せっかく入社してもすぐに辞めてしまう方が多いとか、会社の幹部の方もあの手この手で対応しているそうです。昔なら「石の上にも三年」で、まず入社して三年ぐらいはその会社に籍を置いたものでしたが、今では三カ月が持たないそうで、その原因が何なのか頭を痛めているそうです。和尚が思いますに、「辛抱する」というのは色々な経験を経て身体で覚えていく世界ゆえに、やはり幼少期よりの「経験不足」が辛抱につながらないのだと思います。では何を「経験不足」かと聞かれれば、それは「農作業経験」だと思います。色々な分野で機械化が進み、日本の農業もまた昔と比べればずいぶんと重労働から解放されています。今、長老と呼ばれている方々は戦前のお生まれで、当然のことながら労働力は人力が多く「辛抱」の世界に育った世代! 若年層世代に辛抱の世界を体験させたいのなら「農業の復活」が一番だと思います。全国の学校に田畑を提供して農作業を必須科目に導入すれば、きっと辛抱強い精神が培われていくと思います。農業からますます遠ざかっていく現代社会、「ノ(農)ータッチ」世代の増加と共に、「辛抱」の言葉も風化して行くようです。若き人々よ!刻苦光明必ず盛大なり!苦労は買ってでもせよ! 師匠の言葉が身に染みる昨今です。友峰和尚より

第891話

2016-01-26

増田アキラ病気見舞

「心 閑坐して松風を聴く」

一昨日の爆弾低気圧通過から一変して快晴の清々しいお天気となりました本日。午前6時の暁鐘を衝いた時には、満天のお星様が輝いていました。休息する間も無く、副住職とともに境内に設置してある融雪装置の点検と補修にあたりました。まだまだ油断はできません、次の寒波襲来に備えての準備です。新年も明けてまもなく一カ月が経とうとしていますが、ニュースはすでにこの一年を総括させるような、大きな出来事を伝えています。古来より「申年は荒れる」の言い伝えが本当なら、尚更の事、日々の精進が求められているように思います。世の中のざわめきは自己のこころのざわめきと捉えて、油断しないように前進して参りましょう。さて、今年は寳勝寺でも坐禅会を開催したいと思っています。申年が「見ざる、言わざる、聞かざる」と言われた所以はやはり申年は荒れるとの言い伝えからかも知れませんね。黙々と座りましょうか!皆さん坐禅にきたれ! 友峰和尚より

第890話

2016-01-25

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新命副住職  早朝より境内の除雪に追われました

今日、1月25日は和尚の誕生日で、家族や職員の皆様からお祝いをして頂きましたが、いくつになっても嬉しいものですね。また自分の誕生日は在りし日の両親を思い出す日でも有り、朝一番に御霊にお参りし、日々元気でいる事への感謝を報告しました。昨日来より全国的に厳しい寒さと大雪に見舞われましたが、それだけに身の引き締まる思いの中での誕生日となり、両親の思いが直に伝わって来るような、厳しくもまた温かい気分を味わったものでした。まもなく節分を迎えますが、お参り後は終日、常日頃お世話になっている多くの会社や個人様の節分祈祷札書きに専念しました。しんしんと雪の降り続く中で、こちらもまた一字一句、心を込めての作業となりました。

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この時季、毎年繰り返される御札書きですが、長年にわたって御縁を頂いている多くの支援者の方々ゆえに、御札を書いた後には御名前を見つめながら感謝の言葉を述べています。本当に有り難うございます。ブログをご覧の皆様も、節分会に御祈祷を希望される方は是非お申し込みください。御札は皆様と御仏との御法縁を結び、一年間の無事を祈願するものです。御釈迦様のおさとしは、「今を大切に生きよ!」の一言につきます。「今が無事であるならば感謝の心をもって事にあたるべし」と。御札(おふだ)祈願は皆様の今の無事を祈願し、その無事なる心を継続させていく事に有ります。どうぞ御札と共に一年を安寧にお過ごしいただきたいものです。さてさて、今日は初天神のお祭り日でも有ります。北陸地方では天神様の掛け軸を掛けて「学問向上」を祈願しますが、加賀の前田利家公が菅原道真公の縁者というところから来ているそうですから、受験を控えている皆様は是非菅原神社にお参りして、合格祈願をしてみては如何でしょうか?「今という 今こそ今が大事なり 大事の今が 生涯の今」友峰和尚より

第889話

2016-01-24

猛烈寒波襲来!との気象予告で、卑山大安禅寺の境内に設置された融雪装置の点検をしましたが、終日マイナス2度前後の気温で融雪装置も凍ってしまう始末、本当に久しぶりの大寒波です。今のところ降雪は例年より少なめですが、今夜あたりから大雪になるとかで雪害も心配されます。大安禅寺は大伽藍を有しているため、これまでにも幾度となく大雪による被害に見舞われました。その度に懸命な修復工事を繰り返して来たわけですが、このところの異常気象は、約四百年を経た歴史的建造物にとって致命的災害をもたらす可能性があるだけに、緊張感を持って対応しています。

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明日は和尚の誕生日で、六十八歳になります。この年齢が「高齢者年齢」なのか「壮年年齢」なのかと自問自答するのですが、どうやら「肉体年齢」と「精神年齢」と「実質年齢」とに分かれるようです。誰もが口々に「心は若いぞ!」と言われるのですが、そもそも「心」など歳をとるはずも無く、肉体の老化現象だけが確実に進んでいきます。ならば如何に肉体年齢を保持するかが「心の若さ」に連動するように思います。その秘訣は、生涯を通じて「働く」ことだと和尚は思います。だれかが「働くとは、端が楽になる事だ」と言ったようですが、一理ありますね。寝たきりにならないための工夫が必要になって来た年齢、自分の身体は自分が責任をもって管理して行く、そんな年齢に突入したようです。さて、10年ぶりに日本の力士「琴奨菊」が優勝したニュースが速報で流れました。誰が勝っても「自己の肉体との戦い」である事には違いないようです。琴奨菊さん優勝おめでとう!! 友峰和尚より

第888話

2016-01-23

遂に「ホンダが飛んだ!」。22日、アメリカ・アリゾナ州フェニックスで、ホンダの創業者・本田宗一郎氏の夢とも言われたホンダジェット一番機がアメリカの空を舞ったという報道ですが、素晴らしいニュースだと思います。一機の値段が五億三千万円だそうですが、どの航空機会社よりも性能が優れているとか。世界のホンダが新たな注目を浴びているようです。その他にも「ASIMO]など、ロボット開発分野でも躍進を見せています。近未来には空飛ぶ自動車もお目見えするそうで、もはや未来の交通インフラの概念を一変させるかのようなニュースが続々届いてきます。

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寺カフェでは、新メニューの開発中

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ポップオーバーを焼いています

小型ジェット機の開発は当然のことながら空飛ぶ自動車の小型エンジン開発にもつながりますので、陸と空の乗り物の開発は一体のものだと思います。先進国の高齢化社会加速に伴う交通事故増加に対応するためにも、コンピューター管理による交通インフラの自動システム化が必須の課題となっています。これからも技術国日本の名声が益々世界を席巻する日が来る事を和尚も心待ちしています。以前、「国家の品格」という事が話題になりましたが、先人達がこれまでに成し遂げて来た「企業の品格」こそ、日本の誇れる「商道」であったと思います。ホンダの開発した小型ジェット機が「日本の品格」と共に世界の大空を舞う事に、大いに祝意を述べたいと思います。和尚も空飛ぶ自動車の乗れる日を楽しみにしています。友峰和尚より

第887話

2016-01-22

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NHK朝ドラ「あさが来た」の人気が止まらない! 今日は人気絶好調のディーン・フジオカさんが「あさイチ」のNHKスタジオ生出演となりましたが、実にクールで今までに見た事のない高貴感漂う紳士な言動は今後益々人気が上昇すると和尚もファンになりそうです。美貌、スタイルも素敵ですが、声がいいですね。MC有働由美子さんも本職を忘れてデレデレのインタビューでした。今日の朝ドラでは役柄の五代友厚氏が死去するシーンが放送されましたが、全国のファンの方々から引き続きの出演嘆願書が届いているとか、あくまでもドラマですから仕方が有りませんが、今後の活躍が楽しみな俳優さんです。「天は二物を与えず」と昔から言われていますが、ディーン・フジオカさんだけは「全知全能」を有した大スターに成長されんことを期待したいと思います。それにしましてもドラマに出演されている主役の波瑠さんを含めすべてのキャストの演技が素晴らしいと思いますし、良い演技は人々の心を魅了して止まないようです。さて皆様も引き続き「あさが来た」をお楽しみ頂きたいと思います。久しぶりに朝が来るのを楽しみにして朝ドラを見ている者の一人です。

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ニュースでは北陸地方は今日から大雪になるとか。この時期ですから当たり前の気象情報と言えばそれまでですが、和尚などは雪が降るとホッとするのも事実で、昔は農閑期としての大休息月間で、農作業を生業としておられる方にとっては貴重な静養時期ですので十分に身体を休めて頂きたいものですね。辺り一面が雪景色の寶勝寺もなかなか風情が有ります。皆様どうぞ寺カフェで法悦のひとときをお過ごしくださいますよう、お待ち申し上げております。友峰和尚より

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