10月, 2015年

第794話

2015-10-21

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寺カフェ お抹茶とお菓子の写真撮影

午前中に地元情報誌「FAVO」編集部・柳田和佳奈さんの取材を受けました。昨日は久しぶりに市内の本屋さんを訪ねましたが、北陸新幹線開業の影響からか、地元の有名観光地を掲載した大手各社の書籍が所狭しと置いてあり驚きました。おおよそ20冊は超えていたかと思いますが、どの本もカラフルな写真と共に面白い記事を載せていました。その中で、寶勝寺「寺カフェ」を紹介した記事も最近少しずつ増えてきたように思います。

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和尚の「楽く楽く法話」も広がりを見せ始めていますが、卑山はこぢんまりしたお寺なのでお話をするには最適な環境だと思っています。ライブハウス的感覚の身近な感じで法話を聞いて頂く事が、なにより親近感が増して、リスナーの心に伝わると思いますね。そんななか、ヨシダ宣伝㈱の須貝さんが早速に出来立てほやほやの「寺カフェ入り口用看板」を持参してくれました。写真の如く、大変おしゃれで可愛い看板となりました。

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新しい看板が出来ました

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さっそくに設置しました

心和む「ウサギさんマーク」は、寶勝寺カフェのエンブレムになりそうです。気軽に寺カフェを利用して頂くため、デザイナーの吉野さんのアイデアで卑山位牌堂の飾りに彫られている「波とウサギ」をデザイン化されたそうです。和尚も大変気に入っています。観光シーズンでも有るだけに、旅行者皆様には大いに利用して頂きたいと願っています。それにしましても看板を持参された卑山広報担当の須貝さんの素敵な笑顔が印象的だった午後のひとときとなりました。友峰和尚より

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第793話

2015-10-20

 DSC06010 (500x375)本日は秋晴れの温かい気候となりました。寶勝寺はお休みの日でしたが、お葬儀の為に一心集中した一日となりました。金沢にご縁を得て5年になりますが、ここに来てようやくご当地の風習にも慣れてスムーズに儀式を遂行できることを感謝しています。人生の大切な儀式で有ります「冠婚葬祭」ですが、近年は本当に、どの儀式も簡略化されていく傾向が有ります。儀式の簡素化は別として、人生にとって大切な祭(祀)り事ゆえにきちんと行じていきたいものですね。葬儀に際しては、故人が多くの家族や親戚、友人方々によって葬送されていく事に深い安堵感を感じるものです。「冠婚葬祭」は、人生とは何ぞや? 幸せとは何ぞや? 命とは何ぞや? を静かに自分に問いかけてみる大切な時間だと和尚は思います。

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さて、人間にとって休息も大切です。大休息は心身を整える必要不可欠の充電期間と心得て、しばしお休みしたいと思います。「果報は寝て待て!」友峰和尚より

第792話

2015-10-19

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懐かしき ニューヨークへの出発から一年

今日、10月19日は昨年、小松空港より成田経由でニューヨークに出発した記念すべき日でした。小松空港では野口社中の皆様が見送りに来て下さっており、そのサプライズには大変感動いたしました。あれからちょうど一年経ちましたが、当時の写真や動画を見ながら懐かしく振り返った一日となりました。此れまでにも東京やパリそして金沢・しいのき迎賓館などでも個展を開催しましたが、ニューヨークでの個展は和尚の人生経験の中でもインパクトの強い思い出の残るイベントとなりました。多くの方々との出会いが色々な縁を結んで行きますが、真にもって「衆生縁」ほど大切なものは有りませんね。昨年の思い出に浸っていたところに、茨城県鹿沼市にお住まいの卑山総代・北條英俊様が来山され久しく歓談しました。

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不思議な話で、北條様に用事が有りお電話したところ、今、金沢市に着いたところとの事。なんとも心が通じ合っているようなグッドタイミングでした。また午前中には、寶勝寺霊園改葬工事の件で東京在住の檀信徒方々にお電話をしましたが、どの方も大変丁寧な応対を頂き感謝したものでした。檀信徒皆様との仏縁の広がりが、遠く四百年前の御先祖の精霊と交信するかの如き感覚を受けたものでした。今日もまた、出会いの広がりを感じた一日となったようです。友峰和尚より

第791話

2015-10-18

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お寺の朝は実に爽やかです。街なかに有る寶勝寺ですが、周りが寺町・72ヶ寺の寺院群とあって、あちこちから微かに聞こえてくるお勤めする読経の声にも安らぎを感じるものです。今日は好天気の日曜日、朝早くから「お寺カフェ」利用の観光客の方で賑わいましたが、やはりお客様はお寺の中の枯淡な空気感を飲み物と一緒に味わっている雰囲気でした。そんななか、越前市より㈱長田製紙所の会長様ご夫妻はじめ御子息のご家族が卑山に来られ、久しぶりの御来山にお話しが弾みました。息子さんご夫婦が金沢市内に住んでおられることからお孫さんを訪ねて来られたそうです。

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和尚が現在、墨蹟に使用している紙は、㈱長田製紙所で作られている越前和紙です。また、卑山本堂の襖紙も同じく、長田様に漉いて頂いた和紙です。寺カフェの喫茶室には、㈱長田製紙所・社長で越前和紙作家でも有る長田和也さんが作られた和紙行燈が展示されており、皆様から好評を頂いています。

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寳勝寺本堂内の襖

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長田和也氏が製作された 越前和紙の行燈

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和也さんは作家として幅広く活動しておられますが、なかでも、「手すき和紙のタぺストリー」は彼独自のオリジナリティー溢れる作品で、昨年、ニューヨーク州サラ・ローレンス大学内での和尚の個展開催時にも、長田和也さんのタぺストリー作品が会場にて披露されました。ぜひ彼のホームページをご覧頂きたいと思います。(こちらからどうぞ

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美しい 越前和紙のタペストリー

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サラ・ローレンス大学個展会場にて / アメリカ ニューヨーク州

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文房流晴心会野口社中による御茶会 和紙のタペストリーにより会場が美しく際立ちます

福井の伝統的工芸産業は「和紙」と「陶器」「漆器」「打ち刃物」が有名ですが、特に「越前和紙」は平安時代より、全国的にも優れた技術が受け継がれていることで有名です。多くの方々に長田様の作品を見て頂き、越前和紙の素晴らしさを知って頂きたいものですね。友峰和尚より

第790話

2015-10-17

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近年、若い世代で「御朱印帳」を持って寺院を参拝される方が増えて来ています。この「御朱印」は本来、参拝された寺院に納経した証として頂くものですが、最近ではちょっとしたブームのようで、参拝の記念として集められている方も多いようです。現在でも納経しないと頂けない寺院もあると聞いていますので前もって調べておく必要が有るかと思いますが、御朱印は参拝寺院本尊佛とのご縁と御利益を頂くものですから、お守り代わりにもなります。

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寶勝寺でも御朱印を出していますが、本尊佛は聖十一面観世音菩薩のため御朱印帳の真ん中の文字は「大悲閣」すなわち観世音菩薩をお祀りしているお堂を指し、大慈大悲の観音様の御利益を授かるご縁としての証となりますから、大切に持っていて頂きたいと思います。御朱印は、お参りされた各寺院の本尊様との仏縁を頂く事となりますので、旅行中に必ず御朱印帳を持参されてお寺を参拝されるのは旅の楽しみの一つとなりますね。また御朱印を書いて頂くときに寺院の方々とのご縁を結ぶきっかけともなりますので、皆様も今後はぜひ御朱印帳を携えて旅行をされてみては如何でしょうか! 友峰和尚より

第789話

2015-10-16

一周忌ご法要修行のため、午前中は野町・少林寺に出向きましたが、本当に法要日和の中でのお勤めとなりました。「光陰矢の如し」の語そのままに、一年の過ぎゆく速さを肌で感じています。少林寺奥様の入れてくださったお茶を頂きながら昨年の事を思い出していましたが、久しぶりにお会いした故人のご家族や親戚の皆様とお話していますと、まるで昨日のことのように思われます。時間ほど大切なものは無いと思います。待った無しの人生ですからね。

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「寶勝寺霊園改葬工事会議」

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午後からは「寶勝寺霊園改葬工事会議」が行われましたが、最近になって霊園墓地関係縁者方々とのご縁が深まっています。なんと言いましても卑山は武家寺であり四百年の歴史を有する古刹でもありますので、尊厳な故人の霊魂に対して慎重かつ丁寧な改葬をしていきたいと強く思っています。墓石の一基、一基の調査が進むにつれ、そのお人なりの在りし日の姿を偲びつつ御供養をしているわけですが、和尚とてそう遠い話ではない黄泉の国への旅立ちに思いを馳せながらの会議となりました。最近は寺離れが問題となっていますが、御先祖への報恩謝徳の念ほど大切なことは有りませんね。さて、会議も無事に終え、明日より一層ご供養に専念して参りたいと思います。「有とみて 無きこそ元の姿なれ とは言うものの ぬるる袖かな」太田道灌の妻の一句でした。皆様、お元気にお過ごしください。友峰和尚より

第788話

2015-10-15

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中庭のツワブキ

今日も秋晴れの良いお天気となり、寺町を散策される観光客の方が多く見かけられた一日となりました。この時期は自坊の法務のほかに教区や本山関係の仕事も増え、それにつれて書類の整理もままならぬ状態で今日は終日事務整理をしましたが、溜まりに溜まった書類を仕分けするのは大変でした。書類などはその折々にきちんと整理すべきなのですが、どうも和尚には苦手意識が有りついつい後手後手になってしまいます。どうにか書類を分類して整理を終えた時は流石に気分のよいものでしたが反省しきりです。皆様はどのように整理されていますか? 今日は悪戦苦闘とまでは行きませんでしたが、今後は大事な書類はすぐにファイルして保存しなければとつくづく思ったものでした。手紙や葉書などは改めて読んでみると、実に心のこもった文章が多い事に気づくものです。そういえば父親の亡き後、保存されていた多くの遺品を整理していた時、一番多く残していたのが手紙や日記であったことを思い出しました。綺麗に整理されており、やはり大切な思い出の品だったのかも知れませんね。最近は「終活」と称して身辺整理をされる高齢者の方が増えてきているとか、そうですね。和尚もそろそろ思い出の品々を整理しておきたいと感じた今日のお仕事でした。事務整理の終わったところで、明日からは再び頑張って法務に専心しましょう。「今という 今こそ今が大事なり 大事の今が生涯の今」だって! 納得しました。友峰和尚より

第787話

2015-10-14

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寳勝寺式台玄関 いとすすきの穂

今日のような秋晴れの爽やかなお天気は今後数えるほどしかないだろうと思うような、心和む一日となりました。昨年の今頃はアメリカ、ニューヨーク州・サラローレンス大学での個展開催に際し19日出発を目前に、その準備に慌ただしい日々を過ごしていた事を思い出していました。あれからちょうど一年を経過して、当時の事をいろいろ懐かしく思います。

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本日 午前に行われた「楽く楽く法話」

先日の10日にNHKで放送された「私が愛する日本人 ドナルド・キーン 文豪との70年」は大変感動的な番組でした。和尚がドナルド・キーン博士を知ったのは平成6年の6月13日、天皇・皇后両陛下ご訪米の折、当時のクリントン大統領が歓迎スピーチの中で詠み上げられた橘曙覽(たちばなのあけみ)の歌「楽しみは 朝起きいでて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見る時」からでした。橘曙覽は卑山・大安禅寺に眠る福井幕末の歌人ですが、実はこの歌を紹介したのがドナルド・キーン博士だったわけで、本当に驚いたと同時に当時大安禅寺では「橘曙覽特別展」を開催していましたから、尚更でした。

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それ以来、ドナルド・キーン博士について色々知るにつれ、日本の素晴らしい文豪達を世界中に知らしめた立役者であったことを知りました。今から数年前に福井市でも講演が有り拝聴させて頂きましたが、その時も深く感銘を受けました。平安時代の源氏物語以来、今日に至るまで、優れた文豪を輩出した日本の文学界を大いに称賛して来られた博士に改めて敬意を表したいと思います。今日の午前中には、飛騨高山・古川町からの団体様が寶勝寺に御参拝くださり「楽く楽く法話」が行われました。「楽しみは 旅行で訪ねし禅寺で 和尚の法話 笑い聞くとき」有り難うございました! 友峰和尚より

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法話終了後、皆様の無事安寧を祈願するご祈祷をしました。

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御来山、誠にありがとうございました。

第786話

2015-10-13

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ラグビーW杯・日本代表選手が本日午後に帰国し、記者会見が行われましたが、他のスポーツの記者会見とはどこか違った、一人一人の選手のコメントが実に男らしいと言いますか、日本男児の模範のような選手達でした。五郎丸選手に至っては今回の戦いで一躍スター選手となりましたが、その謙虚な態度にはより一層、多くのファンを得たようです。ラグビー競技が日本選手の大活躍によって一躍クローズアップされ、しかも多くの国民に感動を与えたのは実に素晴らしいことでした。ノーベル賞に続いての日本国民の快挙で、誰もが誇らしく思った一カ月間となったようです。

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さて、10月も中盤に入ってきましたが、そろそろ一年を振り返る大切な時期でも有りますから、十分に反省して更なるステージアップを目指して行きたいと思っています。午後からは、地元の小学生達が秋休みを利用しての坐禅体験学習となりました。日本の未来を担う子供達の一所懸命の姿に、心温まるものを感じたチビッ子坐禅の時間でした。友峰和尚より

深秋、今年はじめて暖房です。

2015-10-12

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三連休最後の本日は、寒い寒い一日となりました。寺カフェのお客様も皆様、身を縮こめ、駆け足でお入りになっています。関東方面から旅行されている方々は北陸の情報をしっかり調べておられる様子で、コートを羽織り、セーターを着ている方もおられました。冬のようです。

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式台玄関に、吾亦紅(われもこう)です。

お客様のご要望に応じ、今年初めて暖房(エアコン)を発動しました。温かいお飲み物とともに、ホッとされている様子でした。しかし、こんなに早くから暖房を点けてしまうと、これからの長い冬をどう過ごすのか、ふと不安になります。

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山椒の紅葉

DSC06015 (500x375)DSC06017 (500x368)中庭の 竜胆 と 小菊  秋も名残のような、庭の花々

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