9月, 2015年

第764話

2015-09-21

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昨晩のフジテレビ系テレビ「ヨルタモリ」最終回の番組の中で宮沢りえさんが、「昨日の私と、今日の私は違うと思うんですね。その変化して行く自分の姿が、有るがままの姿なんでしょうね。」とタモリさんに言った言葉が印象的でした。どのような世界もそうですが、その場その場を一生懸命に生きることが「有るがままの姿」だと思います。言い換えれば変化して行く自分だからこそ一所懸命になれるのだと思いますね。タモリさんのトークも軽妙洒脱で実に自然体で味わい深いものが有りますから、宮沢りえさんの言葉を受けてのリアクションも好々爺の雰囲気で大変面白いものでした。最近のテレビ番組はどれもよく似た内容ばかりで和尚も見る機会が少なくなっていましたが、「ヨルタモリ」だけは努めて見ていました。昨日が最終回という事で、残念に思います。

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和尚の幼年期から青年期に至る時代はまさに、テレビジョン放送に大きな影響を受けてきた時代。いまやパソコンアプリにその座が変わりつつある今日、テレビジョンの役割も過渡期にあるようです。そういえば、今回の安保法制案反対デモが国会議事堂前で行われた際にも、若者達がモバイルを使ってのリアルタイムでのシュプレヒコールには驚いたものでした。時代の移り変わりと共に、何もかもが大きく変わろうとしていることだけは間違いない事実のようです。さて、本日は敬老の日です。朝一番に、今は亡き両親の御霊に感謝の祈りを捧げました。有り難う、おかげさまです。友峰和尚より

第763話

2015-09-20

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23日のお中日を前に、卑山・寳勝寺の彼岸会供養を厳修致しました。檀信徒皆様よりご依頼のあった先祖代々の御供養を午前8時半より修行しましたが、爽やかな秋風の吹きこむ堂内は極楽浄土そのものでした。

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自坊の大安禅寺では23日に彼岸会、放生会が行われる予定となっています。昔から「坊主はお経!!」と言われますように、読経ほど有り難く感じるものは他に有りませんね。御釈迦様の時代以来2500年もの間、その教えを説かれた経典は幾代にも渡って脈々と読み続けられ継承されて来ました。読み込めば読み込むほどに味わい深くなっていく理由は、御釈迦様の教えが自分の中に溶け込んでいく感が有るからかもしれません。「読書百遍意おのずから通ず」なんて言葉が有りますが、「読経」に至っては百遍や千遍の比では有りませんね。「何者の おわしますかわ知らねども かたじけなさに涙こぼるる」、そんな心境になります。

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御供養後の香の香りが漂う中、寺カフェ利用の観光客の方々が沢山お参りくださいました。流石に今日だけは本堂内に設けられた御利益・特別席が人気を博していたようです。寺離れの進む今日、彼岸会を目前にして旅先のお寺で仏様にそして御先祖様に手を合わせる姿に、和尚もしばし心の和んだ一時でした。「南無観世音」 友峰和尚より

第762話

2015-09-19

「安保関連法案可決」のニュースが朝一番に報じられていましたが、東京より遠く離れた金沢市内は爽やかな秋風の吹く穏やかな朝を迎えました。NHK「花燃ゆ」では有りませんが毛利敬親が一言「ほぅーせい」と言ったかどうかは分かりませんが、安保法制(ほうせい)案が可決となった事でいよいよ世の中も物騒な時代になったことを実感させられます。「一触即発」なる言葉が有りますが「油断」は禁物です。人間の心ほど移ろいやすいものは有りませんから、法案の是非は別として「備えあれば患いなし」の格言はいつの時代にも適合できる言葉だと思いますが日々「安閑無事」を願うばかりです。

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さて、シルバーウイークに入り午後からは急に寺町にも人通りが増え、テレビの番組ではしきりに観光客へのインタビューシーンが放映されていました。卑山「寺カフェ」にも観光旅行を楽しむカップルや家族連れの方また国外からのお客様で賑わいを見せたものでした。この5日間は好いお天気が続くとの予報で、行楽日和となっています。和尚は終日色紙書きに専念しましたが、お客様の打ち鳴らす鐘が秋風に乗って心地よい音色を響かせていました。ここで一句生まれそうな雰囲気ながら、余りの心地よさに忘我の境地の一日となりました。皆様はいかがお過ごしでしたか? アロマ寺ピーの寶勝寺ですよ! お香のとても良い香りが本堂いっぱいに漂っています。摩訶テラピーのこころの安らぎを是非体験してみてくださいね。今日も一日有り難うございました・おかげさまです。友峰和尚より

第761話

2015-09-18

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明日から向こう5日間はシルバーウイークに入りますが、ニュースではこの連休の北陸新幹線チケットは完売とか。ゴールデンウイークより一層の混雑が予想されるとのことで、本日は観光客受け入れのためいろいろ準備をしました。

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卑山広報担当の須貝さんです。早速に仕上がったばかりの看板を持参してくれました。地元・ヨシダ宣伝株式会社に勤務されている須貝さんですが、「素晴らしい出来です!!」と自賛するだけあって、とってもおしゃれで素敵な入り口看板となりました。我々も初めての観光地などを訪れる時、一番頼りにするのは看板ですから、「見やすく・わかりやすく・親切」な看板が求められています。まずは試しにと作成したものですが大変気に入った為、更に次なる看板を即座に依頼したものでした。国選定の伝統的建造物でもある寶勝寺ですから、看板にも気を使わねばなりません。ちなみに、「看板」の「看」の字は看護師の「看」で、「手をかざしてよく見る!」の意味が有り、一見して全て飲み込めるようなデザインの工夫が必要です。

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さてさて、その看板に引き寄せられるように千客万来になったかと言えば、世の中そんな甘いもんじゃありませんよ!やはり「心からのおもてなし」が大切ですね。そのお客様への「おもてなしの心」が、徐々に広がりを見せて行くというものです。嵐の前の静けさなんでしょうか?今日はいつもより落ち着いたお客様の動きでした。その合間を縫っての法務遂行となりましたが、ブログをご覧頂いている皆様、お時間の許す方はシルバーウイークの間、是非、寺カフェに来て下さい!! 「アロマテラピー、摩訶テラピー、話そう寺ピー」の寶勝寺和尚の楽く楽く法話!!笑う門には寶勝寺!、怒る門にはホスピタル!元気いっぱい頑張ろう! 友峰和尚より

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第760話

2015-09-17

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大安禅寺からは銀木犀や萩そして彼岸花の開花の状況がホームページで伝えられていましたが、寶勝寺では酔芙蓉の花が満開となっていていよいよ秋本番を迎えようとしています。近江市場では秋の味覚が所狭しと並べられていましたが、なかでも国産の松茸が高値で販売されていました。今では圧倒的に中国産松茸が主流となって来ていますが、近年の空気汚染問題もあってか売れ行きも今一つの感が有るようです。

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この時期は果物から野菜、魚に至る本当に豊富な食材が出回り、どれもこれも食べたいものばかりで購買意欲を高めてくれるものです。なんといっても食欲の秋!です。今年は例年よりも秋の訪れが早いように思うぶん、食欲も旺盛になりがちでコントロールに困る毎日。なんだか一日じゅう食べている感が有りますね。食欲と共に元気も出て来ますから、頑張って法務に専念して行きたいものです。

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寳勝寺墓地改葬工事全体会議が行われました。

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さて、ニュースでは国会が大荒れの様相を伝えていましたが、チャンネルを替えれば大相撲秋場所4日目で将にお相撲さんが一所懸命勝負をしているシーン、どちらも一所懸命には違い有りませんが人間模様を映し出すテレビジョンも最近では見る人が激減しているとか。スイッチを切れば全くに静寂そのものの心の世界、ならば早朝での坐禅の時間も一所懸命! 世の中の生きとし生ける全てのものが一所懸命に生きているんですね。みんな頑張れ!! 友峰和尚より

第759話

2015-09-16

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笑う門には福来る!では有りませんが、午前中の地元団体様を迎えての「楽く楽く法話」は実に楽しい笑顔のひとときとなりました。「笑う」という事がどれほど健康に良いかは、多くの専門家の方が研究され実証されています。

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ニュースなど見ていますと最近は笑えるような話題も少なく、家の中に有っても会話も無いご家庭が多いとか。ならば和尚の「楽く楽く法話」でも聞いて頂いて、大いにリフレッシュして頂きたいものです。ここに来て漸く和尚の出番も増えつつありますから、近々の話題を加えて更に進化した法話を目指したいと思っています。

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午後からは、久しぶりにウォーキングに出掛けました。歩くという事は色々な情報収集の場にもなります。車社会の今日に於いては尚更、歩く必要性を強く感じます。コミュニケーションの少ない現代社会、原因のひとつに「車社会の発展」が有るとしたら問題ですね。道端で出会った人との何でもない会話が、結構ためになる貴重な情報源となるから面白いものです。昔からの「井戸端会議」こそが最強の情報収集の場であったことを、歩きながら思った一日となりました。そういえば、「聞き込み調査」なんていう言葉もありました。やはり古来より足が肝心要のようです。あしからず。おあしがよろしいようです。チヤンチャン。友峰和尚より

第758話

2015-09-15

今日は火曜日で寺カフェはお休みの日でしたが、午前中には来客が一組あり対応しました。いつもは長くても5日間ぐらいの間隔で福井と金沢を行き来していますが、今回は一週間を超える金沢滞在となっています。

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昔の僧侶は点々と国を替えながら住職をして布教活動をしたわけでが有りますが、少しばかりその意味が分かってきたように思います。「ところ変われば品替わる」では有りませんが、やはり色々な意味で違いを感じることが有ります。ただ日本は島国で有る為に、違いと言っても江戸時代におけるそれぞれの「藩」の個性的違いなのかも知れません。金沢・寶勝寺に兼務住職をして5年になり、ご当地の方々と接する機会が増えて行くなかで、言葉では表現しがたいほどの素朴な人間性を感じ取っています。和尚にとっては新鮮な感覚で応対していますが、当然の事ながら新しい自己発見の場ともなっています。

DSC05847 (500x375)午後からは昨日の続きで卑山墓地の草取りとお掃除をしましたが、これとて寺に隣接している為、雑草などが目立ち始めると気が気でなくなり、なんともはや何処にいても「掃除」だけは一緒のようです。間もなくお彼岸会を迎えますが、自坊の境内のお掃除が気がかりな今日この頃です。「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡」ご用心ご用心!! 友峰和尚より

寺カフェ 秋の装い

2015-09-14

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今年名残の「日中友好の朝顔」が咲く、寳勝寺・式台玄関です。ほとんどの花が終わり充実した種を作り始めている中、いちばん最後に苗付けした鉢が今ようやく開花しました。秋の朝顔は昼過ぎまで美しく、カフェに立ち寄られたお客様にも良い姿を見て頂くことができます。

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そしてこちらが、最近の寺カフェの内装です。右側に見える行燈は越前和紙工芸師・長田和也氏が製作されたもので、春夏秋冬を問わず一年じゅう寺内に飾られていますが、夏は幽玄で涼やかに、そして秋になると、温かく穏やかな燈火へと変化しているかのように見え、とても趣があります。(「癒し」をテーマとする寺カフェの空間において、日々重要な役割を果たされています…。) また、ランチョンマットを新しくし、季節の雰囲気をより楽しんで頂けるようになっています。

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第757話

2015-09-14

 yjimage8DZ8BDTQ今日のお話ですが、皆様もきっとお気づきのことと思いますが、高齢者の御方で先日まで早朝ウォーキングをされていた姿が急に見えなくなって、まもなく整形外科通いが始まっているという事実。そうなんですね!心は若く思っていても、どっこい身体の運動能力は反比例している現実を知るべしです。ならば今流行りのサプリメントを多用すれば若返るかと言えばそれとてどこにも保証なしですから、やはり何事も「ほどほど」が肝心のようです。

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 寳勝寺霊園にて

この「ほどほど」の言葉ですが、これはあらゆる方面で言える事かと思います。食べる事も、飲むことも、運動も、話すことも、人との交流も、睡眠も、等々。そういえば長生きの方がその秘訣として、「腹八分目」をよく言われます。これこそが「ほどほど」の意味だと思いますね。食べ過ぎ!飲みすぎ!運動しすぎ!寝すぎ!しゃべりしすぎ!嗚呼! 歳をとるというのは「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という事なんでしょうね。孔子の言葉の「中庸」(ちゅうよう)が日々の高齢者の必須科目のようです。「御達者でしたか?」の問いに、「嗚呼、口だけは達者です。」これがいかん!! 和尚も、暑さのため休止していた早朝ウォーキングを再開したいと思っています。年齢に合わせた歩き方が有ると思いますね。

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お掃除をしました

さて、寺町周辺はすっかり秋の様相を濃くして来た今日この頃、観光客の方もこの時期の旅行を楽しんでいる様子がうかがえます。寶勝寺寺カフェも開業二年目を迎え、金沢観光都市を目指す中で、旅行者の憩いの場所として定着してきているようです。友峰和尚より

第756話

2015-09-13

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ほととぎす

秋の夜長を楽しむことの出来る好時節を迎えていますが、昨晩は何気なしにテレビのスイッチを入れた途端、和尚の大好きな浜田省吾さんが画面いっぱいに登場しており思わず最後まで聞き入ってしまいました。皆様もそれぞれの青春時代には、心をときめかせながら夢に向かって進むとき何らかの音楽が自分の心に大きな力と影響を与えてくれたことと思います。和尚の16歳から20歳頃は、世の中が高度成長期に有ってそれはそれは活気に満ち満ちていた時代でもありました。またその若者のエネルギーが学園紛争というイデオロギーの分野にまで及んでいった時代、当然の事ながら多くの個性派が登場したわけで、とりわけ音楽の世界では次々とスターが誕生した時期でもありました。

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秋海棠

今尚、当時のミュージシャンの多くが第一線で活躍していますが、どの方も実力派で強い個性派でも有ります。例えば井上陽水、玉置浩二、小田和正、稲垣潤一、さだまさし、山下達郎、桑田佳祐、布袋寅泰、そして大御所の矢沢永吉さん等々、本当に大勢いますが、どの方もその努力と実力、そして衰えを知らない歌唱力に敬意を表したくなります。昨晩は23時30分からのNHK深夜番組「SONGS 浜田省吾 ~旅するソングライター~]でしたが、新しいアルバムをリリースしたという事での放映でした。その番組の中で浜田省吾さんが,「ソングライター」が自分の本業であると言われた言葉が実に懐かしい響きで心に伝ってきました。やはり歌の命は「歌詞」に有ると思ったからです。青春時代を思い起こすに、歌詞の持つ力強さに共感しながら今日まで大きな夢を育て来たようにも思います。スローライフの時代、音楽のメロディに乗ってミュージシャンの力強いメッセージが今日の自分を支えてくれている意味からも、浜田省吾さんの衰える事のない音楽活動を嬉しく思ったものでした。音楽はまさに心のエネルギーでありますね。和尚も日々、音楽のリズムの中に有るようです。友峰和尚より

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