3月, 2015年

大学生グループの皆様が御来山くださいました。

2015-03-24

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ミズキの花が咲きました / 寳勝寺山門前庭にて

とても寒い日となりました本日午後。金沢学院大学・学生グループ「STC」の皆様が御来山下さいました。この度は、中国とタイから、金沢の各大学に留学されている皆様とともに寺町を散策されているということで、寳勝寺の寺カフェにお立ち寄り下さった後、住職と懇親されました。

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DSC03073 (500x375)とても熱心に、住職に質問されています。

応接室にて、寺町のことや仏教のことなどについて親しくお話しされる、住職と学生の皆様。すでに2年ほど金沢に住んでいる留学生の方もおられ、とても流暢な日本語を話しておられました。御来山、誠にありがとうございました。

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春季彼岸会法要が厳修されました。

2015-03-24

昨3月22日、寳勝寺にて「春季彼岸会」が厳修されました。当日は県内外より檀信徒皆様総勢16名様がご列席くださり、厳粛なる法要を円成することができましたこと、深く感謝申し上げます。ここにその様子をご報告させて頂きます。

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法要に先立ち、式次第並びに御彼岸会の意義についてお話される、大安禅寺副住職

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その後「春季彼岸会」が始まり、檀信徒ご先祖の御供養が行われました。

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檀信徒皆様と共にお経を唱和されています

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御焼香をされているようす

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法要の最後の、合掌礼拝。

法要終了後には、住職が法話をされました。お話しの内容につきましては、後日、「お寺の行事」の欄にてご紹介させていただきます。

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法話中のようす

この度の春季彼岸会では、法要後「寳勝寺墓地改葬工事説明会」が行われました。当日は東京より、㈱いせや代表取締役社長・中本隆久様はじめ関係者様が出席され、墓地改葬計画の進捗状況や墓地整備の詳細についての説明が行われました。

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資料をもとに説明される中本社長様

すべての行事が終了した後には、お弁当を囲んでの昼食会が行われ、檀信徒各家皆様の和合のひとときが持たれました。

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皆様には大変お疲れ様でございました。ご来山を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

第583話

2015-03-24

桜の開花宣言がなされましたが気温はぐんと下がって、花冷えどころか真冬に戻ったような寒さの一日となりました。寶勝寺は火曜日でお休みのはずが、クローズの看板もどこ吹く風。せっかくの観光旅行中のお立ち寄りなので、急遽「寺カフェ」を開始することに。午前中は、先般お約束をした「ピルゼン会」(臨時ネーム)の仲間が来寺されて、応接間でのしばし楽しい時間を過ごすことが出来ました。もちろん和尚もお休みの日ですが、お友達の来訪は大歓迎です。

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今後も多くの若者たちが集うお寺になるといいですね。久しぶりの休みを利用して、寶勝寺霊園の今後の計画について構想を練ってみました。まだまだ課題は山積みですが、少しずつ前進を見せています。これからの時代、墳墓の形や管理の仕方などは激変して行くことかと思われます。百年後を見据えた、我々の行く末に沿う霊園構想が重要となって来ていますね。

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さて、今日は新しい発見が有りました。「ピルゼン会」に参席された「あとりいえ」代表の山田のり子さんが、和尚のアイフォンに「外国語同時音声通訳機能システム」をインストールしてくださいました。100万力を得た気分になりました。すごいですね! まったくに正確な音声同時通訳システムですよ!これで寺カフェ来訪の外国人観光客とも意思が通じ合うというものです。便利な世の中になったものですね。ますます進化して、今後は自分の声が同時通訳音声で発せられるとか。もう海外旅行での語学は必要なくなりますよ。そんなわけで、今日も大きな収穫が有りました。日々成長です。そうそう和尚の身長もまた少し伸びたように思います。どうしてなんでしょうね? 摩訶不思議!? 摩訶不思議!? 友峰和尚より

第582話

2015-03-23

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「寺カフェ」を利用するお客様が言われるのは、お寺は天井が高いため、お部屋のゆったり感がたまらないほどの魅力を感じるそうです。また、畳敷きのため、会話をしていても話す声がほどほどの感じでお耳に届くのかこれまた心地良いという事で、なるほど日本の家屋はもとより畳の文化であることを認識する場面でもありますね。ある意味防音装置効果みたいなものが畳にはあるのかもしれません。

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本堂に焚かれたお香の香りもまた「アロマ寺ピー」の役割を如何なく発揮しているようです。もとより寺院の建築構造は人々の憩いの場所として設計された感が有ります。本堂でのお祈りもまた心の癒しの場所で有り、書院などは今で言う談話室的場所であったと想像します。寺院の事をサンスクリット語で「ビハーラ」と言うのもその意味は休憩するとか安息するとかの意味からして、「寺カフェ」は理想的な寺本来のスタイルという事が言えるかと思います。

DSC03056 (375x500)助野さまから頂いた、たくさんの美しいバラを飾っています

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今後、全国の多くの寺院がもっともっと「寺空間」を解放されんことを願ってやまないものです。そして、お寺に来られた方々とのコミュニケーションも大切です。現代仏教を葬式仏教と揶揄されていますが、お葬式も大切ながら、人々の集まる生き生きとした寺院活用の有り方をも模索しながらの「寺カフェ活動」が続きます。さて、彼岸会の御先祖供養も無事終了して、心爽やかな一日を過ごしました。無限の御霊に守られての寺生活。今日の早朝坐禅は霊魂との交流でもあったように思いました。友峰和尚より

第581話

2015-03-22

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桜の開花 寳勝寺式台にて

寶勝寺の彼岸会が午前10時半より厳修されました。地元の檀信徒皆様を始めとして東京、栃木、横浜からも多数参詣され、また、法要終了後には卑山霊園改葬の為の説明会が行われ、株式会社いせや・代表取締役社長の中本様から今後の構想など丁寧な説明がなされました。

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くしくも今朝方のテレビ特番では、「これからの霊園の有り方」についてお坊さんも交えての討議が放映されていました。寶勝寺霊園は、これからの先祖供養の有り方を踏まえ理想的なシステムと墓地を目指していて、まさに今日の諸問題に呼応した墓地の形成をしようとしています。少子高齢化社会の進む中での思案が求められているようです。勿論の事、寺町は伝統的建造物群指定地区でもありますので当局の指導を受けながらの工事進行となります。

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さて、連休の二日目ということもあって、午後からは寺カフェ利用の観光のお客様で賑わいを見せました。東京から新幹線を御利用の方も多く見受けられます。やはり「新幹線」効果は現実のものとなりつつあるようです。思いますに遠き昔、和尚の子供の頃は乗り物と言えばバスで、しかも「木炭車」でした。たった70年で時速300キロで走る乗り物が登場することなど夢にも思いませんでした。今日までの交通インフラの整備こそが、人・物・金の流通を促し、日本の高度成長に寄与してきたその恩恵を今まさに受けようとしています。新幹線の開業は御仏の御利益と改めて寶勝寺本尊観世音菩薩様に御先祖の御霊供養と共に深く御礼申し上げた「彼岸会法要」となりました。友峰和尚より

第580話

2015-03-21

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素晴らしいお天気になりました。鶯も春を待ちかねたかのように素敵な鳴き声を境内に響かせるなか、午前10時半より大勢の参詣者を迎えて涅槃・彼岸会法要が厳粛に執り行われました。最初に大安禅寺御詠歌婦人部の奉詠がなされましたが、日ごろの練習の成果が存分に発揮された、素晴らしい歌声が堂内の隅々に浸透するかのように、極楽浄土を現出してくださいました。

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僧侶の皆様の読経もまた、天地宇宙に轟くがごとく生き生きとした聲明で実に有りがたく思いました。普段より多くの参詣が有ったことに和尚は安堵しましたものです。寺離れや墓じまい、そして散骨等最近の宗教感が急速に変化して行く世の中にあって、伝統的宗教行事の本分を後世に伝えて行くことの大切さをしみじみと思う今日この頃です。人とのつながりは御先祖すなわち故人とのつながりでもあります。

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「有りとみて 無きこそ元の姿なれ とはいうものの 濡るる袖かな」とは、太田道灌の妻が亡き夫を思う心のこもった一句です。この世こそ、この世こそ、この世の行いこそが来世への道しるべであることを深く思った供養の一日となりました。友峰和尚より

第579話

2015-03-20

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「涅槃団子」と呼ばれているこのお団子、最近ではずいぶんと珍しい物になって来ていますが、それでもいまだに、それぞれのお寺で昔ながらの伝統的作り方を継承しつつ御供え物として作られています。大安禅寺の涅槃団子も、恐らくは約400年に渡って代々引き継がれて来たものと思われます。昔、物の無い時代にあっては、五色のお団子はとても珍しい貴重なお菓子的存在であったようにも思われます。御先祖への報恩の供養と共に、法要を通して参詣者の皆さんが御供え物を楽しんでいたのかも知れませんね。
そんなことを想像しながら今年のお団子の出来栄えを見て楽しみました。

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和尚も毎年、色々と工夫を凝らして模様を変えてみるのですが、さて皆さん、今年のお団子の図柄は如何でしょうか?ハートの形をしたものや、サイケデリックな模様など色々有ります。大安禅寺の涅槃彼岸会と寶勝寺の彼岸会にはこのお団子を御仏前に沢山お供えし、法要終了後、参詣いただきました皆様にお分けしたいと思っています。涅槃団子を頂く事は、御釈迦様の御加護と天地宇宙の御利益有りとの言い伝えがありますから、今後も頑張って後世に伝えて行かなければなりませんね。話は変わりますが、「涅槃」という言葉はサンスクリット語の「ニルバーナ」から来ていて、その意味は、「吹き消す」いわゆる『心の「安心」』を言い、また「彼岸」は「パーラミター」で、「川の向こう岸」すなわち「極楽浄土の御悟りの世界」を言うとあります。いずれも”心安らかに過ごす一日とす”という事になりましょうか。明日がお彼岸会です。どうか皆様、御先祖の御供養をして、家族の和合を願いましょう。友峰和尚より

第578話

2015-03-19

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早朝4時より花団子作りのための台所準備が始まり、すべて終了したのは午後1時過ぎとなりました。檀家さんはじめ大勢の世話人皆様の加勢を得ての花団子作りでしたが、今尚、昔ながらの手法が受け継がれていることに誇りと驚きを感じます。

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この「花団子」ですが、何より尊いのは、村々への涅槃托鉢で頂いたお米を粉に引き、さらに多くの方々によって手作りで作られていく所に有ります。人と人とのつながりが極端に薄れつつある今日、何が故にこのような、手間ひまをかけての作業が受け継がれて来たのかは究極、「報恩」の一語に尽きるかと思います。

IMG_5518 (500x333)IMG_5515 (500x320)あらゆる物事が簡略化されて行く時代にあって、「伝統的行事」を後世に伝承することの大切な意義が見えてきます。心のこもった手作りの「花団子」、その五色の意味は、「自然界の命」そして「心」を表します。涅槃・彼岸会の当日は、この花団子をお供えして厳粛に法要が営まれますので、皆様には是非お参り頂きたいと思います。

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一年に一度だけ、涅槃図を公開しています。/ 大安禅寺・御成りの間にて

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創建当初から伝わる、狩野元昭 真筆の涅槃図

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彼岸会には、涅槃図の御前にお団子がお供えされ、法要が厳修されます。


さて作業もひと段落して、和尚は春雨の降りしきる大安禅寺の風情を楽しんでいます。この時期の雨は誠に春到来の喜びに満ちた「法雨」と感じます。寺を取り巻く木々は、春雨を受けてこれから一気に緑を濃くして行きます。こんなダイナミックな自然の有り様を感じることが出来るのも、山中に住むからこその御利益ですね。心休まる時間の流れる一日を過ごすことが出来ました。「南無観世音菩薩」 友峰和尚より

第577話

2015-03-18

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春季特別法話会 / 大安禅寺 書院にて

今年初めての鶯が鳴きました。いいですね!春が来た!!って感じです。今日は、御涅槃団子づくりのための「団子こね」が多くの世話人さんによって行われました。明日は和尚も加わって、早朝より五色の団子作りが行われることとなっています。

IMG_5464 (333x500)少林寺(岡山県) 御住職 華山泰玄高等布教師 様

午後からは、卑山・大安禅寺の書院にて「春季特別法話会」が開催され、約二十名の方が拝聴されました。大本山妙心寺の定期巡教で、今回は岡山県の少林寺住職・華山泰玄高等布教師様が法話をされ、参加された方々は熱心にお話を聴いておられました。21日の「彼岸・涅槃会」を前に開催されましたが、暖かい陽気の中での心温まるお話で、お題は『「おかげさま」 社会の恩 生かされ支えられ・・』。分かりやすく説かれていたのが印象的でした。

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近年、特に「衆生縁」が希薄になっていると言われています。自然災害が頻発する一方で、家族やお隣さんとのつながりが薄れつつある現状が危惧されていますが、どうすれば良好な衆生縁を結んでいけるのか。これはなかなかに難しい問題です。

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さて、和尚は行ったり来たりの毎日が続いています。ところ変われば思いも変わるという事になりましょうか。大安禅寺の趣はこの時期、格別なものを感じます。悠久の寺の歴史がそう感じさせてくれるのかもしれません。理屈抜きに「おかげさま」の心が湧きいづる一日となりました。友峰和尚より

春がやって来ました!

2015-03-18

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この数日の温暖な気候で、寳勝寺式台玄関の桜のつぼみがいっせいに、濃桃色の花びらを見せ始めています。春の花や植物も次々に芽を出し、このうえなく嬉しいです。

DSC02963 (375x500)寳勝寺の桜の木。早咲きの種類のようです。

DSC02961 (500x367)来るお彼岸会に合わせて見頃だといいですね!

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午後には、金沢市・歴史建造物整備課の皆様と松浦建設㈱様による、式台玄関完成の視察が行われました。土間や新しく復元された引き戸など、細かく検査されていました。

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山門真下の側溝、崩れたモルタルが修理されました。

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満開の梅

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寺カフェでは、装いも新たになりました。今日は、「下の間」のようすをご紹介させて頂きます。どの角度からも、禅の墨蹟や花がご覧いただけるようなディスプレイになるように、工夫していきたいと思っています。

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利休梅のつぼみ

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すずらんの新芽

 

 

 

 

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