1月, 2015年

第531話

2015-01-31

終日、職員によって手際良く節分会の準備が進められました。今年は、2月1日、日曜日の夜6時半から開催ということで、皆様お間違えの無いようにご参加いただきたいと思います。間もなく立春を迎えるわけですが、北陸に住む者にとってはいつの年も春が待ち遠しく感じられるものです。和尚も最後の仕上げということで今年の干支色紙「羊」を描き上げましたが、ここに来て漸く水墨画らしい羊の絵が完成となったようです。思うに、何事もそうですが、「完璧」「完全無欠」の仕上がりを期待しがちですが、近頃は「完璧」よりも「心で想像する”想像線”」が大切なのだと思うようになりました。被写体の全てを描き上げるのでは無く、「線なき線」が作品に想像性を与え、心の中で絵が創造されるということでしょうか。見る人の心が作品の立体感を生みだすいった方が良いのかもしれませんね。平面の紙に描いた「羊」が「メ~」と鳴くための「想像線」なのかも知れません。さて皆様、今日描いたこの羊の絵、どこが一体「想像線」かお分かりでしょうか?

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一度じっくり想像してみませんか? それが分かった時、きっと皆様のお耳に羊さんの鳴き声が聞こえることと思います。「メ~~~~~~」友峰和尚より

宝勝寺 本堂屋根修復 1/31

2015-01-31

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こちらは、本堂・上の間(お茶室)の最奥です。御手洗所移設に際し、腐っていた柱の補強が行われているところです。

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DSC01949 (500x375)お手洗所側です。古い柱の腐った部分を切り落とし、加工しておられます。

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「古い柱」ですが、断面部分の木の密度や瑞々しさに驚きました。「ここに新しい材木を組み足して補強すると、また百年はゆうに持つ。」と、大工師の岩内さまがお話しくださいました。

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左側の柱も同じように補強が行われます。

第530話

2015-01-30

ブログ総閲覧数からして、まもなく50000人目様を迎えようとしています。ということは、毎日必ず読んで下さっている方がおられるということになります。本当におかげさまです、有り難うございます。時々、「本を出してみませんか?」という問い合わせを受けますが、まだまだ勉強不足の感が有って辞退しています。本を出版するには、もっともっと楽しい元気の出る、しかも内容のあるブログが書けるようになったらと思っています。「お話の種」いわゆる一般的には「ネタ」ですが、社会がこれだけグローバルになりますと必然的に話題も広がりを見せ、一冊や二冊の本では書ききれないほど実に豊富にありますから、自分でも楽しみながらブログを書いています。今日などはアトリエに引きこもっての一日なれど、頭の中はバーチャル的創造世界を駆け巡り、時折奇声をあげながら「ひとりきり」を楽しんでいます。「ひとりきり」になると、自分の色々な癖や別人格が見えてきます。いつもは相手が居る中での生活の為、恐らくは自覚していない自分が多いわけですが、自分の中に潜むもう一人の自分を味わうのも新しい自己発見なのかもしれませんね。さて今日の宿題、依頼されていました橘曙覽の歌二句を書きました。

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一句は「楽しみは朝起き出でて昨日まで無かりし花の咲ける見る時」。もう一句は「楽しみは昼寝せしまに庭ぬらし降りたる雨をさめて知る時」。

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いずれも橘曙覽の歌です。そうですね、間もなく立春です。春がたのしみですね。友峰和尚より

宝勝寺 本堂屋根修復 1/29

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この3日ほどの間に、またたくうちに本堂正面側の瓦ふきが進んでいます。

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また、お手洗所移設工事に先立ち、建物の土台となる2本の柱が腐食していたため、その補強工事が行われることとなりました。

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第529話

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「嵐も吹けば雨も降る 女の道よ なぜ険し 君を頼りに私は生きる ここに幸あり 青い空」 昭和31年に大ヒットした大津美子さんの曲ですが、成る程、戦後の国土復興を目指している最中でもあり、女性の皆様には特に共感を呼んだ名曲となりました。和尚は8歳、小学2年生の時でしたが、ラジオからよく流れていたこの歌がどこか懐かしく思われる今日この頃です。

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着々と進む瓦ふきを視察中

最近では、天童よしみさんや氷川きよしさんがカバー曲として歌っていますが、男性がまだ女性から大いに頼りにされている時代でもあったようです。男の働きによって女性がバラ色の人生になるなんて、いまどきの女性はどのように思われるのでしょうか? そこで歌詞をちょっと、高橋掬太郎さまの許可を得ないで今風に変えてみました。「嵐も吹けば雪も降る 女の道よ なぜ険し 自分を頼りに私は生きる ここに酒あり 酔いの空」ってどうですか?「不謹慎」だって? ごめんなさい! では、三番の歌詞「命の限り呼び掛ける こだまの果てに待つは誰 君に寄りそい明るく仰ぐ ここに幸あり 白い雲」ですね。いつの時代にあっても、男性は女性の希望の星で有りたいと願ってやまないものです。しかしながら最近はどうも気候が「爆弾低気圧」とか「ゲリラ豪雨」とかで、暗雲立ち込める不穏な気候であることは何を暗示しているのでしょうかね?「気にしない気にしないって」友峰和尚より

第528話

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「感性」とは「物事を深く心に感じ取る働き」と有ります。日常、「あの方は感性豊かなお人ですね」とか、褒め言葉としても使われていますが、「感性」を磨いていくことは「人間性の目覚め」にもつながって行くように思われます。人間ひとりが有する60兆にも及ぶ細胞いわゆるDNAには無尽蔵の膨大なデータが組み込まれていると言われていますが、ならばそれらの潜んでいるデータを自分の中に見出し、創造力をもって使いこなしてみたいものだ思います。一般的に人間は、外に向かって色々なものを求めていきますが、想いを完成させる全ての才能は本来、自分の中に潜んでいると言ったほうが分かりやすいかも知れませんね。今、寶勝寺ではトイレの工事が進められています。和尚にとって、トイレは「思案する場所」そして「瞑想する場所」としても最適の空間です。

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㈱松浦建設の東野さまです。トイレの天井の髙さを確認中。

自分の持てる感性をフルに活かし、哲学出来るトイレ作りを目指しています。どのようなトイレが完成するかは後のお楽しみといったところです。四百年の歴史を有する禅寺のトイレで皆様も瞑想してみませんか? きっと心地よさに酔いしれる事必定です。間もなく「完成」です。友峰和尚より

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宝勝寺 本堂屋根修復 1/28

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立春を前に、晴れ間に小雪にちらつく良いお天気となりました。寳勝寺の本堂屋根修復も終盤に入り、本堂正面側の屋根の瓦ふきが始まっています。屋根に運ばれ、整然と並べられた瓦が頼もしく、清々しい光景です。

DSC01923 (500x375)あちら側にも・・・

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こちら側にも・・・

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地元報道機関の取材があり、屋根瓦と棟札とともに写真撮影中の住職

 

第527話

2015-01-27

「青春とは心の若さである」ドイツ生まれのアメリカの詩人サムエル・ウルマンの言葉です。今日のお客様は、そんなエネルギッシュな若者2人、須貝さんと中山さん。

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歳も若いが心も若いご両名。須貝さんは広告宣伝会社の営業マン、中山さんは銀行マン、どちらもイケメンです。近年、若者を評して「草食系男子・肉食系女子」などと呼ばれ、超新人類としてなにかと話題を提供していますが、どちらであっても大差のないことで、要するに「生き生きしている」かどうかが若者に問われています。活力の源は言うまでも無く「心の若さ」が大切で、その「若さ」とは、ゴムのように柔軟で伸び縮みが自由自在、しかも伸びると強力に引き付ける力を発する心のことを指すのだと思います。加齢とともに心まで頑なになってしまっては活力を失ってしまいますね。柔軟な心を保つ秘訣は只一つ、「無心鍛錬」のみ。無心鍛錬とは「何にも思わぬ心境の鍛錬」だと思います。さて今日のお客様はご両名とも将来を有望視されている活力青年である事は言うまでもありません。大いに頑張って頂きたいものです。友峰和尚より

本日のお客様です。

2015-01-26

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お堂の中よりも、外気の方が暖かく感じられる本日、中庭では昨冬植樹された蝋梅の木に、小さなつぼみを見つけることが出来ました。

DSC01672 (500x375)DSC01673 (500x375)屋根工事の足場と雪に阻まれて、しばらく疎遠になっていた中庭ですが、着々と春に向かっているようです。

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そんななか、今日は寳勝寺檀信徒で市内にお住まいの北條さまがご挨拶にお越しくださり、久しくご歓談下さいました。住職の御誕生日お祝いケーキを賜り、茶礼をされているところです。本日は誠にありがとうございました。

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また、夕刻には金沢市歴史文化部・歴史建造物整備課の皆様が御来山下さり、御手洗い所移設工事現場の視察が行われました。寳勝寺本堂は伝統的建造物に選定されており、創建当初からの柱や基礎部分を丁寧に調査されていました。工事も一日、一日、着実に進んでおります。

 

第526話

2015-01-26

一月もあっという間に終盤に入ってきました。今朝方は栃木県で震度4の地震が発生したことが報道されましたが、それに連動しているのか気温がぐんと上がって14度という暖かい一日となりました。和尚は、この時期は休眠期間と捉えて出来るだけ心身の休息を心掛けていますが、今日のように気温が急に上がりますと身も心もじっとして居れなくなり、それをコントロールするのが大変です。自分に「まだまだ」と言い聞かせながらの毎日です。「一年の計は一月に有り」と。じっくり、この一年の行動構想を練るための大切な一月!今しばらくは、世の中の動向を見定めてまいりたいものです。

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大安禅寺の福豆作り

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節分会を間近に控えて、大安禅寺では「福豆」が職員の手によって作られています。これがなかなか大変な作業ですが、黙々と進められています。鬼やらいの為の大切な煎り豆。さてさて皆様、果たして何処に鬼が潜んでいるやら、和尚にも見当がつかないこの頃です。「鬼は~」「鬼は~」いったい何処にいるのでしょうか?「鬼さんこっちだ、手の鳴る方へ」???????? 友峰和尚より

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