和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4260話 】
2025年 04月 16日 談

 

“春はあけぼの ようよう白くなりゆく山際 すこしあかりて 紫だちたる雲のほそくたなびきたる”...清少納言「枕草子」の巻頭の文ですが、今朝あたりの白山の頂きはまさしくその風景です。

 

「 夢 」 渓仙 書

 

一千年前も今も少しも変わらぬ春の山々の風情ながら、近年は黄砂飛来の影響からか霞んでしまうこともあります。兎にも角にも春は早起きが一番で、昔から早起きは三文の徳と言われますように早朝の境内の散策は値千金で爽やかそのものです。

 

都忘れ

 

午前中に、以前卑山カフェをご利用くださった坂下様ご夫妻が御来寺くださりしばし懇談しましたが、カフェをご縁に宝勝寺との御法縁を頂く方が増えており本当に有り難く感謝しています。

 

「 道 」 渓仙 書

 

「 心 」 渓仙 書


そもそも寺院の役割とは人とのご縁を結ぶ場所ゆえに当然と言えば当然の事なのですが、近年は寺離れが加速していく状況だけに色々工夫しながら布教活動の場としての面目を保っていかねばなりません。

 

いろはもみじ


寺院の建物を伽藍(がらん)と言いますが、ガランとした人気の無い所の意味で使われてはたまりません!お寺は人の集まる所でありたいと和尚は願っています。
さて午後からは昨日に引き続き少林寺アトリエで、フランス・アンジー市で開催される墨蹟禅画展の書画制作にあたりました。

 

「 愛 」 渓仙 書

 

和尚にとって書道をする時間はこの上ないほどの深く充実した気持ちに浸れますから大好きです。書は体を表すと言われるだけに気持ちが安らぐような作品を目指して参りましょう!今日も沢山沢山練習しましたが、先発隊として発送する墨跡を近日中には完成させたいと念じています。友峰和尚より

 

「 花 心 」 渓仙 書

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