和尚のちょっといい話
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友峰和尚のちょっといい話 【 第4243話 】
2025年 03月 30日 談
「いつ見ても 暇そうなのは 臍(へそ)の穴」と一句詠んだ方がおられますが、「ヘ~そ~」ってダジャレでも言いたくなります。普段気にすることもない臍ですが、そう言われればそのようにも思います。
山門前庭 の 胡蝶侘助
臍のことわざに「臍で茶を沸かす」ともありますがその意味は「おかしくてたまらない」また「ばかばかしい」という意味だそうで、臍は身体の真ん中に位置し赤子の時は母親から酸素や栄養を受け取っていた命のパイプラインで、今でも子供達のへその緒を桐箱にしまって大切に保存してあります。ある意味、「臍で茶を沸かす」ほどの高エネルギーを出す場所が臍なのかも知れませんね。普段は暇そうな臍でも、臍には感謝したいものです。
沈丁花
さて臍の話はさておき、新学期を明後日に控え寺町界隈は静かな佇まいを見せています。午前中に大谷家御尊父様の三回忌追善法要が本堂で厳修され、奥様はじめ御親族の方々が参詣され一緒にお経を唱え御焼香されましたが、日曜日の穏やかな日和のもとでの御供養となりました。
大谷家 三回忌追善法要を修業いたしました
「差し向かう 心ぞ清き 水鏡(みずかがみ) 垢(あか)つきもせず 色つきもせず」と読経の声が堂内に響き渡っていました。南無観世音菩薩 友峰和尚より