和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4231話 】
2025年 03月 18日 談

大安禅寺 「 涅槃図 」 / 狩野元昭 筆 江戸時代初期 

 

大安禅寺の春季彼岸会・涅槃会並びに御像祭修業の為に昨日は自坊に帰山しましたが、山門を過ぎると状況が一変しまるで別世界に入った感を覚えたものです。やはり約1200年の歴史を有する霊地であることを自覚します。約300メートルの参道を通過し駐車場で下車すると、境内一帯は言葉では表現出来ない程の清々しい空気感に包まれています。幼少期より長年住みなれた環境なれど、歳を経て新たに知る感動でもあります。

 


現在本堂の修復工事が行われていますが、重文の諸堂を雪害から守る理由で御堂を取り囲んでいた杉の老木が伐採され広々とした空間が広がりを見せており、本当に驚きました。覆われていた仮設の大屋根がまもなく解体され、修復を終えた銅板葺の本堂がお目見えするのを今から楽しみにしています。
本堂内では建具を収める敷居や漆喰壁塗り工事が進められており、年末までには本堂保存修復工事が竣工する予定との事でした。

 

 

 


さて本日は涅槃団子作りが家内を始めお手伝いの方と朝から行われましたが、20日の涅槃会にお供えされます。法要厳修後には参詣者皆様に涅槃団子をお配りする予定となっておりますので、是非ご家族お揃いでお参りくださいますようお待ち申し上げております。友峰和尚より

 

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