和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第3966話 】
2024年 06月 26日 談
これまで大安禅寺の護持発展に並々ならぬご協力を頂きました多くの職員皆様には心から深く感謝を申し上げたく思います。今回金沢より帰山して最終の庫裡整理と掃除をいたしましたが、スケルトンになった各部屋を眺めながら万感の想いに浸りました。
和尚の幼少の頃より住み慣れた庫裡でも有りますが、職員皆様と共に約半世紀に渡って寺院全体の保存修復工事を繰り返して来た経緯があり、どの場所も懐かしさでいっぱいになります。本日は拝観総受付所より庫裡台所ならびに書院周辺の掃除をしながら、職員皆様お一人お一人の当時の働く姿を思い浮かべて感謝いたしました。
退職された職員皆様に於かれましてもきっと懐かしい場所だろうと、スナップ写真を撮ってみました。まもなく開始される重文・庫裡保存修理工事ですが、その殆どが創建当初の姿に復元されるため恐らくは皆様の職場でもありました庫裡志納所の風景はこれが最後の姿になるかと思います。
現在本堂始め各建物の修復工事が順調に進められている事も、これ偏に職員皆様の御法愛の賜物と深く感謝申し上げますとともに、お時間御座いましたら是非お気軽に御来寺頂き修復現場の見学をして頂ければ幸いに思います。
さてすべての作業を終え一路金沢に帰山しましたが、大仕事をやり切ったような気分でした。まもなく7月お盆月に入ります。祖霊供養を行じながら精進して参りたく思います。頑張ってまいりましょう。友峰和尚より