和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第3963話 】
2024年 06月 23日 談
降りしきる雨の中で 墓前御供養諷経を修業いたしました
昨日北陸地方に“梅雨入り宣言”が気象庁よりなされましたが、本日は早朝から時折強く吹く風に混じって雨が降り続き、いよいよ本格的な梅雨入りで雰囲気が一変した感じがしました。午前午後とも年忌法要を堂内で厳修しましたが、読経中には汗が背中を伝い落ちる有り様で梅雨時季独特の蒸し暑さを感じたものでした。
法要の前に御家族皆様に経本をお配りし、読み上げるお経についてご説明しているところ
7月お盆月が迫るにつれて祖霊ご供養を申し込まれる方が増えて参りました。コロナ禍が収束に向かっている状況もあってか最近では国外や県外からの御家族やご親戚皆様が参詣されるケースが増え、心から安堵するとともに有難く思っています。
午後より 御納骨並びに一周忌の御法要にて
さて御供養を無事に終え静まり返った堂内にはしきりに降る雨の音が響き渡っていましたが、その雨の音さえも読経の声に聞こえてきます。「今日有りと 思うて日々に 油断すな 明日をも知れぬ 露の命を」慈鎮禅師の言葉ですが、もう一句「今日のみと 思うて親に つかうべし 明日は誰(た)が身も 定めなき世に」とは円光大師の言葉で、どちらの言葉も説得力があり納得のいく言葉です。「一期一会」だからこそ今日一日を有意義に過ごして参りたく思うものです。友峰和尚より