和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第3717話 】
2023年 10月 21日 談

伝燈寺里芋収穫奉納祭並びに弁財天祈願祭 最終準備をしました

 

どうやら明日は晴れ模様の天気になるとの気象庁の予報で安堵しましたが、気温はグンと下がり日中気温でも17℃だそうで随分と寒くなりそうです。今日などは13℃ですから11月下旬の気温となり、伝燈寺などは山中にあるためもっと寒さを感じたものでした。

 

 

 

住職の身代わりとなって顔を切られたとの言い伝えが残る 身代地蔵尊

 

明日は午前9時から伝燈寺里芋の芋掘り体験が約50名の親子さんによって行われますが、なんと言ってもお天気の動向が心配でした。掘り起こされた里芋はさっそく親子さんの代表と役員関係者によって伝燈寺真前にお供えされるわけですが、本日は最終の準備と点検をしました。

 

一昨日 弁財天窟の入口に 竹で結界を作りました

 

 

大雨のため、弁天窟の設えは明日早朝 行うことにしました

笹竹を切り出し 御幣の串を作っているところ

竹の皮を剥ぎ、、、

堅い部分を長さ50センチほどに切り分け、、、

あらかじめ作っておいた御幣紙をくくりつけます

 

明日 伝燈寺里芋を供えた三宝に祀ります

 

今年で第3回目の「伝燈寺里芋収穫奉納祭並びに弁財天祈願祭」修業ですが、回を重ねるごとに境内の整備が進んでいきいつの日か弁財天洞窟の前に立派なお堂を建立できればと願っています。不思議なことに突然蛇が現れ、また結界の竹を切り出して洞窟入口に設えていたところ竹の中から清水が数分間に渡ってしたたり落ちるという不思議な現象が生じました。

「弁財天神」はインドがルーツのヒンズー教の女神で“サラスバティ川”の化身とも言われ、水の神様であり蛇が使者となって御祈願を届けてくれるとも言われています。日本では七福神の「弁天様」として古来より親しまれ琵琶の楽器を奏でる女神で、音楽や芸術の神様また弁財の名前から財運の神様としても信仰を集めて来ました。和尚のこれまでの人生ではしばしば経験することですが、色々な不思議な自然現象によって寺院の再興への道が開かれて行くものです。先代住職・元良和尚が弁財天会を結成し多くの信者を集めながら伝燈寺の復興に尽力されて来ました。約700年の歴史を有する伝燈寺の復興を願って止まないものです。友峰和尚より

 

本尊釈迦如来坐像、阿難尊者(左側)、摩訶迦葉尊者(右側)、伝燈寺開山・恭翁運良和尚禅師(最右)

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870