和尚のちょっといい話
大安禅寺 庫裡玄関にて
今年は例年に比べてスギ花粉が多く飛来しているようで、スギ花粉症の方も増加しているとか。それに加えて黄砂とPM2.5も無視できず、いわゆる三重苦の状況となっているようです。
和尚が得度式を挙げた記念の「誓詞の松」
外にしばらく居るだけで目がチカチカ、ゴロゴロしはじめ、喉が痛くなり併せて咳込む始末でまだまだマスクが外せません! 車のフロントガラスなどは一晩で真っ黄色になるくらいですから、いかにスギ花粉が多く飛来しているかを実感します。またこのところ天気が良いので部屋の窓を開け空気の入れ替えをしたいのですが、今の状況では窓は開けない方が良策のようです。
現在自坊の大安禅寺では諸堂修理工事が進められていますが、第2期工事の庫裡の解体修復工事を前にその周辺整備が行われており、和尚が得度式を挙げた1959年(昭和34年)9月27日に記念植樹した「誓詞の松」を移転する様子が副住職より動画と写真で送信されてきました。
庫裡解体修復工事着工を目前に 移植されました
1959年(昭和34年)9月27日 和尚 得度式
得度式にて 「誓詞の松」
あれから64年が経過し誓詞の松もずいぶん大きくなり、移転は難しいと考え伐採するように指示しましたが、副住職の判断でこの度大安禅寺入り口の広場に移転したとの報告でした。動画を見て本当に涙が出るほど有難く思いました。上手く根が付くか付かないかは心配ですが、今後も大きく成長してくれることを祈りました。
境内入口の広場に 移植されました
「ありがたや 師の恩おもう 如意の跡」という道歌が有りますが、いつの時代も師を想う報恩謝徳の気持ちは言葉にならないものがあります。「松樹千年の翠(みどり)」の禅語の如く、いつまでも弥栄であることを願う今日この頃です。友峰和尚より