和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3376話 】
2022年 11月 14日 談

秋のバラに囲まれて 本日も墓前御供養諷経が修業されました

 

「差し向かう 心は清き 水鏡」とは幕末に於けるあの有名な新選組の一人、土方歳三の一句ですが、俳句の号は豊玉と称し多くの句を詠んでいます。この句を和歌に変えて「差し向かう 心ぞ清き 水鏡 垢つきもせず 色つきもせず」と詠んだ方がおられます。新選組と言えば近藤勇、沖田総司などの剣客としての多くの同志がいますが、「お互いに心は純一無雑でひとつである」との思いを詠んだものと思われます。

 

 

禅語にも「両鏡相照らし中心影像無し(りょうきょうあいてらし ちゅうしんにようぞうなし)」とあり同じ意味かと思いますが、この時期の月は実に清々として美しく、まして水面に映し出される月の姿は風情が有ります。

 

「 無尽蔵 」

 

長き人生を歩んで来ましたが、「以心伝心」の如き友との出会いが多ければ多いほど心が豊かになっていく気がします。言い換えれば人生とは人との新しい出会いを求め続けて行く旅なのかも知れません。人との新たな出会いが自分の資質をより高め充実させていくことを願って止まない今日この頃です。さて今日はずいぶん気温が低くなりましたが、皆様に於かれましてはくれぐれも風邪を引かないように御自愛くださいますよう御祈念申し上げます。友峰和尚より

 

 

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