和尚のちょっといい話
澄み渡る春空のもと 御供養を修業いたしました
つい先日、お檀家様で大正12年生まれの御方の葬送儀を修業しましたが、本年3月に満99歳のお誕生日を迎えられ数え年でいきますと100歳という事になります。大正・昭和・平成・令和と元号が4回代わっており、その生涯は一世紀を生きられたことになり真に敬服の至りです。
利休梅 / 寳勝寺境内にて
今日、日本社会は超高齢化社会を迎えていると言われ、100歳以上の方が昨年9月に発表された数字では43633人で毎年約1000人以上増え続けているそうです。65歳以上の高齢者となると3640万人で昨年より約20万人ほど増加したとの事で、和尚が生まれた昭和23年は411万人だそうですから約10倍増えたことになります。
馬酔木の花 / ふれあいパーク霊苑にて
午後より 墳墓開眼供養を修業いたしました
和尚も気が付けば今年74歳を迎え最早後期高齢者の仲間入り寸前ですが、それでもそんなに長く生きて来た感覚が有りません。しかしながら100歳までにはあと20年ばかり余生の時間が有ると思うと、やはり100歳達成はなかなか難しくそれには並々ならぬご本人の生命力と日々の精進、そしてご家族皆様の手厚い介護あってのことだと強く思ったものです。
昔から「長生きは ただ働くの他は無し 流るる水の 腐らぬをみよ」と有りますから、長生きするためにはやはり健康で働く事が一番のようですね。ここ数日間は法務遂行で多忙を極めましたが、忙しいと一日が長く感じるのは不思議な話です。充実した人生を送るためにはやはり日々一所懸命働くことが大切だという事です。頑張って参りましょう! 友峰和尚より