和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2451話 】
2020年 05月 03日 談

故郷は遠きにありて思うもの・・とは金沢の詩人・室生犀星の一説ながら、やはり故郷は格別な地です。現在、緊急事態宣言が発令されており外出自粛中ですが、大安禅寺での法務遂行のため急遽福井へ戻りました。

はなみずき

境内のムンムンする新緑の匂いには圧倒されます!この時期の山々は青葉若葉に包まれ、境内の紅葉樹にあっては赤子が手を開いた如くに新芽が透き通って愛らしく思うものです。鐘楼の前には菩提樹そして庫裏前庭にはハナミズキ、山法師が緑を濃くしていました。「故郷は近きに有りて思うもの」、そのくらい心がいっぺんにリフレッシュ出来た感じがします。

やまぼうし

自坊に戻れば門は固く閉ざされており、暫らくは休寺状態が続くとか。今までに経験した事のない不思議な雰囲気が全山を包み込んでいますが、恐らくは卑山創建当初の約四百年前の姿の如く静まり返っています。何処からか修行僧が現れタイムスリップするかのような、実に新鮮な気分を味わう一日となりました。友峰和尚より

菩提樹

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