和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1744話 】
2018年 05月 28日 談

京鹿の子 の つぼみ / 寳勝寺式台玄関にて

「庵中 閑(しずか)に打坐(たざ)すれば、白雲 峰頂(ほうちょう)に起こる」という禅語が有ります。山中閑居(さんちゅうかんきょ)の様子で、「世事一切を放下(ほうげ)して悠々として大自然の中に身をゆだねる心境」と禅語の解説に有るように、これだけ喧騒の世の中に有れば思い切っていちど日頃のリズムを変えて「忘我」の心境を味わいたいと願うものです。

「 放下着 (ほうげぢゃく) 」 大安渓仙 書

一昨日は京都、昨日は福井、そして今日は金沢と実にゆっくり居を構える間もなく移動の毎日となっています。そんな中、ニュース速報で九十歳の女性の運転する乗用車が通行者をはね、そのうち一人の方が亡くなったとの内容でした。確かに最近は九十歳の年齢と言えども大変元気な高齢者を多く見受けますが、元気と安全は全く別の世界で、車ほど危険な乗り物は有りませんね。まして高齢者の運転となれば尚更の事です。近年、自動運転システムや安全ブレーキシステムなどが急速に開発されつつありますが、運転者の健康や心理状態を推し量るAI機能搭載自動車の登場はまだまだ先の話です。自分は大丈夫だ、という慢心には和尚自身も反省しきりです。安全にも安全を心得て運転したいと念じています。さて、今日は急遽金沢での法務遂行となっています。一日を健康で無事に過ごせるのがどんなに難しく又どんなに幸せな事か、本当にしみじみと感じるこの頃です。頑張って参りましょう!! 友峰和尚より

寳勝寺玄関にて しもつけ 都忘れなど

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