和尚のちょっといい話
桂岩寺ご住職が来山されました / 撮影:現代写真スタジオ 加茂正光氏
明日は成人式の日ですが、人生にとって大切な4つの祭事として「冠婚葬祭」が有り、その最初の祭事が「冠」、即ち昔で言う元服式にあたる「成人式」です。今年は1995年4月2日~1996年4月1日生まれの121万人の方が成人になられるとの事。思い返すに、平成7年のあの「阪神淡路大震災」の年に生まれた方々という事になります。
あれから20年の歳月が流れましたが、振り返り見れば我が国においては激動の20年だったように思います。いまだに景気回復の兆しが見えないなか、阪神淡路大震災の後、東日本大震災と大津波による原子力発電所の損壊や放射能漏れ、またPM2.5大気汚染の問題から中東戦争に至るまで、世界中が混沌としていく状況下の20年。未来を担う新成人の皆様には大いに期待したいと願うものの、いばらの道には違いありません。
和尚の生まれた1948年(昭和23年)もまた、福井大震災の年であり第二次世界大戦直後の混乱期でありましたが、新成人が300万人を超えるベビーブーム所謂「団塊の世代」と言われる時代背景と戦後復興による高度経済成長の中で、活気に満ちた青年時代を送ってきたように思います。昔から「人は宝なり」という言葉が有りますが、和尚達の時代はまさにこの言葉がぴったりの60年だったと思います。少子化社会の進む今日に有って、いま一番望むべき国政の対策は「少子化対策」で有る事をしみじみ思う今日この頃です。さて、本日も沢山の来客で終日賑わいを見せた寶勝寺ですが、若い方々を見るたびに、心から頑張って欲しいと願った1日となりました。友峰和尚より