和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3821話 】
2024年 02月 02日 談

夕刻 久しぶりの金沢城址ウォーキング

 

元旦に発生した能登半島地震より1ヶ月が経ち、ローカルニュースでは被災された方々のコメントが毎日報道されています。なかでも女子学生さんへのインタビューがなされ、そのコメントに「今までは、当たり前だと思っていた日常生活の中に精神的に重いものを感じていました。現在は避難所生活を強いられていますが、つくづく反省の念で一杯です。家族と一緒にいるのが当たり前ではないことを本当に実感しています、今は辛いけれど少しでも周りの方のお役に立つようしっかり頑張っていきたい」と語っていたのが印象的でした。

 

 

そういえば東日本大震災の際にも、津波で自宅が流され九死に一生を得て救助された一人の男子学生さんが「避難所で多くの被災者皆様と生活している中で、本当に家族の大切さを実感しました。」とインタビューで応えていたことを思い出します。今の現状で被災者皆様に頑張ってくださいなどとはとても申し上げられませんが、被災された学生さんからの言葉は本当に嬉しく思ったものでした。

 

 

和尚は昭和23年6月に発生した福井大震災の年の1月に生まれ、母親が地震発生直後にゼロ歳の私を含め兄姉の3人の子供を抱え竹藪に逃げたそうで、生前その時の恐ろしい体験を語ってくれました。寺院の建物は倒壊は逃れたものの半壊し、震源地が近かったため回廊などは全壊し復旧には相当な時間と困難を要したそうでした。いま元気で法務を遂行できるのもこれ偏に母が命を救ってくれたものと感謝しています。なんでもない日常普通の家族の生活がいかに当たり前でなく有難いことであるかを思います。まずは常に身近な方々を大切に、思いやりを持って接して参りたいと念じています。この度の地震で被災され避難所生活を強いられている御家族方々のご健康と御安心を心よりご祈念申し上げております。

 

 

本日は終日2月以降の法務遂行に向けて事務整理をしましたが、次第に法務予定が増えてきたようです。健康管理を徹底して行い、法務が滞る事の無いように体力強化にも気配りして参りましょう!頑張って参りましょう! 友峰和尚より

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