和尚のちょっといい話
寳勝寺 上間から
朝から雨模様の一日となりましたが、9月は昔の暦では「長月(ながつき)」ともいい秋の長雨を意味するとも言われています。今後は秋雨前線が活発化し今までの気候とは一変して急激な気温の低下が予想されますから、日々の体調管理に十分気をつけてお過ごし頂きたいと願うものです。
上間から見える 坪庭を作る予定地
昨日は友人の病気お見舞いのため日帰りで岐阜県高山市に車で向かいましたが、その道中は高速道路ながら富山から岐阜までその殆どがトンネルで、ユネスコの世界文化遺産に登録されている飛騨白川郷合掌集落のある「白川村」と飛騨高山側の「河合村」とを結ぶトンネルの長さは全長が10、7キロメートルあるそうで日本で2番目に長いトンネルだそうです。現在は対面通行となっており、もうひとつの飛騨トンネルが現在工事中だそうです。
桜、椿、むくげなどが植えられている本堂裏の庭
道路名は「東海北陸自動車道路」として昔に比べるとずいぶん便利になったものです。しかしながらトンネル内の走行が長時間にわたりしかも対面通行のため、運転には相当気をつかうものです。岐阜白川郷は世界的にも有名な観光地だけに、現在進行中の飛騨第2トンネルの完成が待たれているところです。
さて本日は臨時休息日としましたが、まもなく寳勝寺の修復工事が始まるため作庭の構想を練っていました。茶室から望む坪庭ゆえに、杉苔を主体にした枯淡な雰囲気を醸し出す石庭を考えています。何事も完成時の風景を想像している時が一番楽しいものですね。秋雨と共に心もゆっくりと養生したいと願っています。友峰和尚より
ミカンの木 / 夕方、少林寺にて