和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第2992話 】
2021年 10月 26日 談
少林寺のアトリエにて
終日、野町 少林寺のアトリエでの仕事となりましたが、先般修業した金澤伝燈寺里芋収穫奉納祭の記念に里芋を記憶に残しておこうと一枚描いてみました。見本の里芋を見つめながら描いてみましたが、実に里芋の表情が様々に変化し置き方によって随分と雰囲気が変わるものです。
「 一期一会 」 渓仙 書
そういえば庭石を組む時も同じで、石にもそれぞれ顔が有り如何にその石の持つ表情を生かして石組みするかがポイントでした。里芋を描く時も表情を大切にして、置き方を幾度も変えながらピタリと収まった所で描いたものです。ついでに姫観音図も描いてみました。時々筆を持つ事が如何に大切か思い知らされました。
「 一日清閑 一日福 」 姫観音図
思えば金澤伝燈寺里芋収穫奉納祭修業のために丸1ヶ月半、伝燈寺に通い無事円成を願って準備をしたおかげで伝燈寺里芋を描くチャンスが生まれたと思います。皆様にお分けしたいのですが、残念ながらまだ生産量が少なく誠に申し訳ありません。この度の奉納祭を機に、研究会皆様主導のもと今後伝燈寺里芋生産が発展していくことを切に願って止まないものです。友峰和尚より
少林寺 お隣りの酒屋さんから延びた ミカンの木