和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第1883話 】
2018年 10月 14日 談
縞薄 不如帰 藤袴 / 寳勝寺本堂
大安禅寺は秋の観光シーズンを迎え参拝者の方々も増え、玄峰和尚の生き生き法話も次第に広がりを見せているようです。寺院に於ける一番大切な法務は「説法」ですから、御釈迦様の教えを分かりやすく説き、一人でも多く仏縁を結んで頂ければと願っています。
ツワブキ / 寳勝寺 中庭にて
布教方法には他にも、坐禅体験や写経・読経・作務体験など色々ありますが、まずは法話を通して入法されるのが良いと思います。若者達を中心に「寺離れ」や「宗教離れ」が起きていますが、現代に合った布教方法や寺の活用が聖職者に問われています。誰も居なくなった寺院の建物空間を「伽藍(がらん)」と言いますが、いつも「ガラン」としていてはあまりに勿体ない話です。いまこそ大いに「でっかい」本堂を参詣者のために活用して欲しいものです。
さて、和尚は前々より自坊から依頼されていた色紙書きに専念した一日でした。ゆっくり休む間もないのは「嬉し!哀し!辛し!」の心境です。需要があるかぎり頑張って法務に励んでいかなければ「罰が当たります」。山頭火の句に「指五本有る 嬉しいな」とあるように、次第に衰えていく心身であっても精進努力は続けねばなりません! 指の動くこと、歩けることなどなど、当たり前のことは一つとして有りませんね。少しでも動ける間に頑張って参りましょう!負けてたまるか! 友峰和尚より