和尚のちょっといい話
大安禅寺 境内の融雪装置
今日はずいぶんと気温が上がり境内の雪も融け始めましたが、北陸の冬は少しの油断も出来ず、再び大雪となる事も想定して庫裡前の融雪装置を整備しました。融雪の水は裏山30メートルほど登ったところの谷間から山水をパイプで引いて散水しています。和尚手作りの融雪装置でここ数十年大活躍している優れものです。
しかしながら、谷水を引いているため雨が降ると取水口に泥が詰まって用を成さなくなり、毎回こまめなメンテナンスが欠かせません。今年は降雪も少なく取水口まで登るのもそれほどの苦労は有りませんでしたが、近年イノシシの数が急激に増えたということで、イノシシに襲われないようにあたりを気にしながらの作業は大変疲れるものです。現場近くには縦横無尽に歩き回ったイノシシの足跡がありゾッとします。山水の取水口を見に行きイノシシに襲われたのでは洒落にもなりません。
勢いよくノズルより噴射する光景は爽快そのものです。みるみる雪が融けていきますから、ガッテン!ガッテン!「油断大敵」ならず「水断大敵」です。寸暇を惜しんでの作業でしたが無事に整備を終えました。アメリカではダム決壊危険のニュースが流れていましたが、何事においても日々のメンテナンスこそが無事につながります。
その後は境内の掃き掃除をしましたが本当に気持ちの良い一日となったものです。「一日作さざれば、一日食らわず」百丈懐海禅師の御垂訓です。疲れた後にはチョコレート!バレバレのチョコレート!ピコ!ピコ! 友峰和尚より
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