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第3591話
ヒメヒオウギスイセン / 寳勝寺境内
梅雨明けはまだですが日が過ぎるごとに暑さも増しており、今日などは外での作業は熱中症が心配されるほどの蒸し暑い天気となりました。相変わらず寒暖の差が激しいため、くれぐれも体調管理には十分気をつけて頂きたいと願っています。
三回忌の墓前供養諷経を修業いたしました
ルリギク
7月のお盆月が近づくにつれ祖霊供養を申し込まれる方が増えていますが、午前中には墓前年忌法要が営まれました。霊苑内整備の庭師の方が毎日入念な草木の手入れをされており綺麗に整備され、色とりどりの紫陽花がひときわ大きな花弁を広げ苑内に涼しさを感じさせてくれています。
本日のウォーキング / 兼六園コースより
この時期の禅語に「微風幽松を吹く 近く聴けば聲愈々よし(びふうゆうしょうをふく ちかくきけばこえいよいよよし)」とあるように、松の間をすり抜けて吹く風は値千金で有るがままに心は爽やかそのもです。
美しい苔と樹々の深緑
また別に「閑坐して松風を聴く」という語もあるように一切の計らいを捨てきった忘我の心境を味わう好時節でも有ります。しばし松風の音に耳を傾けるぐらいのゆとりを感じたいと思う今日この頃です。友峰和尚より
第3590話
昨晩は大荒れの暴風雨となり時折家屋が揺れるほどの強風と雷で目が覚めてしまいましたが、朝起きてみれば寺カフェの看板は吹っ飛び五色の旗は無残な姿をさらけ出していました。今は梅雨時期の真っただ中ですから無理も有りませんが、それにしても異常としか思えない突風でした。
大安禅寺バラ園にて、妻が撮影しました
昨日の野ウサギの続報ですが、再び妻から動画が送信されて来ました。妻の話ではウサギが東屋の縁の下に1ヶ月前から住み着いているとか、ならば猶更の事不思議に思います。ネットで調べてみるとウサギは薔薇の花が好物だそうで、場所によっては咲いたばかりの薔薇の花を食べてしまう食害が出ているそうでなんとも悩ましい情報です。
「 一華開五葉 」 令和癸卯 渓仙 書
いずれにせよ今年は「卯年」ですから、卯年に姿を現すなんてまったく摩訶不思議としか言いようが有りません。禅語に「金烏急に 玉兎速やかなり(きんうきゅうに ぎょくとすみやかなり)」とあるように人生は「光陰矢の如し」で即ち一瞬一瞬が仏の世界であるの意味で、まさにウサギが跳ねる姿は敏速です! ウサギが出現したことは「善は急げ」ということなのでしょうか? 兎に角ぐずぐずせずに精進努力を続けて参りましょう!!
金沢城の城壁を巡るウォーキングコース
禅は急げ!で午後からは毎日約6千歩のウオーキングに出掛け、金沢城の城壁周遊コースを約7千歩達成しました。老化は足から始まりますから油断は大敵です!ウサギのようには参りませんが亀歩行で頑張ります。友峰和尚より
第3589話
「 一日清閑 一日福 」 令和癸卯 渓仙 書
大安禅寺の境内一帯は特別鳥獣保護区となっています。そのことを知ってか知らでか本当にたくさんの動物達が寺にやって来ます。これまでに確認された野獣はイノシシ・鹿・猿・狸、イタチ・アライグマ・ハクビシン・リス・アナグマなどで、野鳥に至ってはアカショウビン・三光鳥など珍しい鳥も多く住んでおり先日には花しょうぶ園に白鳥が飛来するハプニングも有りました。
そんななか、和尚の子供頃によく見かけていたウサギの動画が送信されて来て驚きました。妻が管理しているバラ園に今朝やって来たのを妻が撮影したのですが、生息が確認出来本当に嬉しく思いました。バラの咲き終わった花弁を美味しそうに食べているのが良いですね! 大安禅寺のバラ園は安全安心の場所ということを知っているようです。
寳勝寺本堂にて 初七日忌法要が修業されました
本当に早朝からホッコリした動画を見ることが出来ましたが、今年は「卯年」でもあり縁起が良いと感じたものでした。現在6月の特別拝観中で園内も賑わいを見せているだけに、うさぎもきっと興味を示したのかも知れませんね。いまや「大安禅寺動物園」になりるつつある昨今、人間も動物達も今後は共存共生していく時代を迎えているのかも知れないと思う今日この頃となっているようです。友峰和尚より
第3588話
生け花/文房流晴心会野口支部 大安禅寺にて
「安閑無事(あんかんぶじ)」とか「無事是貴人(ぶじこれきにん)」とか「永大平安(えいだいへいあん)」とか禅語にあるように、仏教の究極の悟りとは無心無碍(むしんむげ)なる自己の自覚であってそれ以上でも以下でもなく、一日一日が平穏で無事であることの大切さでも有ります。
しかしながら近年は日本に於いても安全安心の国とは言えず、これまでは大都会で多く発生していた凶悪な事件事故も今日では地方にも波及しています。ニュースでは殆ど毎日のように考えも覚束ないような事件が伝えられるに及んでは一日として安心な気持ちになれないものです。
少林寺檀信徒の 桑島様 が来寺くださいました
人生75歳を過ぎた禅宗の一僧侶として社会の「安閑無事」の為には今何をなすべきか、常に自問自答を繰り返す毎日です。ここ数年のコロナ禍で暫く休止していた坐禅会の再開を視野に入れながら「坐る」ことの意義をもう一度見直していきたいと思うものです。
寳勝寺檀信徒総代 北條様とともに
さて休息を返上して法務多忙の日々が続いていますが、お客様が常に来寺くださるのは本当に有難く思います。お寺は御法縁を結ぶ所ゆえ、皆様の無事を心よりご祈念したいと思う毎日です。
桔梗のつぼみ
第3587話
「 喝 」
大谷翔平選手の調子は絶好調で今日も2本のホームランを放ち、ア・リーグ本塁打単独トップの20号となりました。大谷選手の素晴らしいところは徹底した自己管理に有り、毎日決まった生活リズムを保ち睡眠をたっぷり取りながら日々の体調管理にも気配りしていることだと思います。1年を通しての出場だけに、体調を崩さないようメンテナンスするのは至難の精神力と努力しかありません。今後の更なる活躍が期待されますが、日本国民にとっても大変嬉しい事で元気をもらえるホームランでした。
本日は火曜日で久しぶりの休息日となり大リーグテレビ観戦後に買い出しに出掛けましたが、このところウオーキングが出来ていなかったため夕刻から出発しました。5月からは法務遂行が多忙だったこともあってウオーキングも叶わず、やはり時間をとって真剣に歩かねば次第に歩行が困難になっていきます。1日約6千歩が理想的歩行数らしいのですが、なかなか実行が難しいこの頃です。
大安禅寺では野口翆智御社中の華展が開催されており先生からもご案内のメールを頂いているのですが、今のところ帰山出来そうにない状況が続いています。送信されてくる華展の作品を愛でながら故郷に思いを馳せる毎日です。友峰和尚より
第3586話
裏千家 田野宗冨社中による御茶会が開催されました / 大安禅寺にて
北陸地方に梅雨入り宣言が出されて3日目となりましたが、朝から晴れたり曇ったりでやはりこの時期の傘は絶対必携のようです。昨日は大安禅寺から日曜日のお茶会風景の写真が沢山送信されて来て嬉しく拝見しました。本当に久しぶりにコロナ明けの盛大な茶会となったようで、毎年ご厚誼を頂いている福井県越前市在住の裏千家流・田野宗冨御社中皆様によるお茶会が開催されました。
田野宗冨様、お客様 と 新命副住職との記念撮影
大安禅寺は現在、諸堂が全面修復工事が行われている関係で一般拝観は縮小されていますが、今年は華展も開催されており多くの参詣者で賑わいを見せたとの報告を受け大変喜ばしく思ったものです。
文房流晴心会野口支部 華展「花心悠々」を観賞される参拝者の方
狩野元昭筆 の 「涅槃図」が特別公開されています
さて寳勝寺玄関入口の額紫陽花「墨田の花火」があまりに美しいので記念写真を撮ってもらいました。大きく広がる星形の花弁はまるで本当の花火のように見事です。霊苑内にも色々な紫陽花が咲いており、梅雨時期とあって雨を受けた花々は瑞々しく可憐です。
寳勝寺玄関にて 「墨田の花火」の前で 記念撮影をしました
ふれあいパーク霊苑の 紫陽花とヒメシャラ
本堂前庭の ジャスミン が満開です
今は花の季節!次々に咲く花達を愛でるのは実に気持ちが休まるものですね。霊苑やお庭には蝶々が舞い小鳥達がさえずり、縁側で数匹の子猫が戯れている風景は全くに長閑です!「忙中に閑あり」の心境で更に頑張って参りましょう。友峰和尚より
第3585話
北陸地方に梅雨入り宣言が出されましたが、早朝からシトシトと降る雨模様の天気となりました。境内の木々や草木は待ち望んでいたかのように色合いを濃くしていますが、特に卑山玄関先に咲く額紫陽花「墨田の花火」は見事です! カフェ利用のお客様も帰り際には一緒に記念写真を撮るほどで人気を独り占めしている感じでした。
今年一段と大きく咲いた 「墨田の花火」
寳勝寺檀信徒 高畠家一周忌法要
お盆月を目前にして日曜日に法要が集中するようになって来ましたが、本日も卑山お檀家 髙畠家一周忌法要が営まれました。寳勝寺兼務住職として就任し今年で12年目を迎えお檀家様とのご厚誼も親密になっており、法要後は御親戚皆様との交流の場ともなっています。
県内をはじめ関東方面から参列された、高畠家ご親族皆様とともに
先般地元テレビ局で大安禅寺が放映され新命副住職がアナウンサーと共に出演していましたが、本日法要で来寺されたお檀家様も番組をご覧になったとのことで大変嬉しく思ったものでした。また和尚の法話も団体で訪れ、これまでに3度ほど聞かせて頂きましたとのことでこちらも有難く御礼を申しました。金沢での滞在年数が増すごとに地元の方々との親交も次第に広がりを見せている今日この頃となっています。
さて梅雨入り宣言も出され最近の気候変動が気に掛かるところですが、皆様に於かれましてはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第3584話
文房流晴心会 野口支部 華展「 花心悠々 」 / 大安禅寺にて
7月は金沢のお盆月ということで、卑山事務局からそれぞれの兼務寺院お檀家様宛てに盂蘭盆会修業の案内状を送付しています。ここ数年間はコロナ禍が続いていたため年中行事も縮小して行われてきましたが、ようやくこれまで通りの法要が厳修出来るようになり大変有難く思っています。
各寺院にとって年中行事は祖霊供養を通しての布教の場ともなっていただけに、全国のどの寺院に於いても行事には力を入れ丁寧な案内状を送付されているとの事で安堵感を覚えます。現代社会はSNS時代とは言うものの御高齢の方々で使いこなす方は少数派だと思いますから、紙面での案内状送付が大切かと思います。
文房流晴心会 野口支部 華展「 花心悠々 」 ~6月19日(月)まで開催中
いずれはSNSを駆使して布教活動に尽力される御寺院も増えて来るものと思いますが、今や「AI」や「チャットGPT」なるものが登場する始末! 価値観が何もかも変化していく現代社会、もはや和尚のようなアナログ社会人にとっては現世界が次第に遠のいていく今日この頃となっています。
さて本日も墓前供養と年忌法要が営まれましたが、追善供養の法式(ほっしき)は古来通りの厳然たるアナログ方式が今後もなお連綿として受け継がれていく所に仏法本来の真価を発揮できるように思うものです。友峰和尚より
第3583話
そよ風と野鳥の声が響く、伝燈寺境内
金沢市東長江から金腐川(かなぐさりかわ)に沿って夕日寺に向かうこと約10分ほどで伝燈寺に着きますが、本日は定期巡回を兼ね兼務住職をしている伝燈寺に出向き、到着後本堂にて本尊諷経並びに伝燈寺開山和尚、歴代祖師諷経回向併せて檀信徒諷経を修しました。
本尊諷経並びに伝燈寺開山和尚、歴代祖師諷経回向併せて檀信徒諷経
「 生死事大 無常迅速 光陰可惜 時不待人 」
また引き続きガラス工芸作家・高橋ナオミさんの定例坐禅指導をしましたが、坐禅中にはウグイスやホトトギス、ヒヨドリとモリアオガエルの啼く声が境内一帯に響き渡り、あたかも深山幽谷の感を覚え全くに爽やかそのもでした。
木版を打ち鳴らし 坐禅をしました
弁財天洞窟の池にて モリアオガエルの卵
坐禅を終えた後は居間で茶礼をしましたが、その際ナオミさんから先般長野県松本市でのワークショップに出店された作品を見せてもらい、その中の数点を寳勝寺志納所に展示することにしました。作品はなかなかユニークで個性的で独自性のあるものが多く見受けられ、色合いも良く寳勝寺に御来寺くださった際には是非ご覧頂きたいと思います。
髙橋ナオミさんのガラス作品を 寳勝寺に展示しました
先日植え付けた 伝燈寺里芋
一日が瞬く間に過ぎていく今日この頃ですが、退院後の健康快復のためにはウオーキングが欠かせません。毎日約6千歩を目標に法務の合間を見ながら励行する事を心掛けており本日も頑張って出発しましたが、さすがに膝関節が悲鳴を上げる始末!しかしながらゆっくり歩いているうちに痛みが取れていくのは不思議で、やはり運動不足から来る痛みと合点します。たった2日間の入院でさえ足腰の筋肉が衰える75歳! 油断は大敵! 継続は筋肉力なり!精進有るのみです。友峰和尚より
第3582話
紫陽花 「墨田の花火」 / 寳勝寺玄関にて
花でなくとも濃い緑の草木を見ているだけでも心が和み、夕刻より雨模様の天気となりましたが雨もまた風流でいっそう木々の緑を濃くしていきます。疲れた体には自然の風景を眺めるのが極めて効能があるようで、人間の身体の具合も自然の営みも一体なのかも知れません。
沙羅双樹
本堂にて 初七日忌法要を修業いたしました
午前中に葬送の儀を修業しましたが、昨年7月に面談した故人との約束を本日は無事に果たせ、心よりご冥福をお祈りいたしました。コロナ禍の社会が続く中で人々の通常の価値観がコロナ禍以前とはずいぶん様変わりしてその変化には驚くばかりですが、それだけに法務遂行の際には追善供養の大切さを丁寧に説いています。
「 心 」
さて手術から3日目を迎えましたが、今のところ順調に回復しているように思います。それにしても現代医学の目覚ましい発展には驚くばかりで、大腸ポリープ切除手術をして次の日には現場復帰できるなんて昔はとても考えられないことです。もちろん養生には心掛けていますがただ只管感謝感謝です。
スカビオサ
主治医の武藤先生が「和尚さん、今回ポリープが見つかって、すべて切除出来て本当に良かったと思います。」と笑顔で言われた言葉にはジンときました。「安心してください」「大丈夫ですから」の先生の言葉を胸に刻んで、少しでも前進できるよう精進して参りたく思います。頑張って参りましょう!負けてたまるか! 友峰和尚より
「 夢 」
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