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第3612話

2023-07-08

開式に先立ち 新命副住職が「四弘誓願」にまつわる法話をいたしました

 

大雨が大変心配されましたが、早朝から小雨模様で思ったより気温も低く昨日の36℃から25℃まで下がり、午前10時半より野町・少林寺「盂蘭盆施餓鬼会」も多くのお檀家様の御出席のもと無事に厳修されました。昨日には全ての堂内準備が整えられていたため本日はスムーズに法要に入ることが出来たようです。

 

檀信徒を代表し 宮﨑総代がご挨拶をされました

少林寺檀信徒総代 第十四代 宮﨑寒雉様

 

開式を告げる大鐘 / 富山県氷見市 臨済宗国泰寺派・宝光寺御住職です

 

午前9時前には大安禅寺新命和尚も到着し直ぐに少林寺に出向きましたが、すでにお檀家様が来寺されておられました。法要前には(株)ココ・プランニング中本大資社長ならびに川面範成専務そして卑山宮﨑総代、中山総代と墓地改葬計画説明会の打ち合わせをした後、午前10時半より盂蘭盆施餓鬼会法要の開始を告げる大鐘が宝光寺御住職によって撞かれ、檀信徒一同が僧侶と共に読経するなか厳かに修業されました。

 

導師入堂 / 第十四代宮﨑寒雉様より御寄進頂いた半鐘

 

令和5年度 少林寺盂蘭盆施餓鬼会

 

 

 

大安禅寺副住職が維那を務めました

 

檀信徒皆様が順に御焼香されているところ

少林寺先々代住職の奥様です

 

檀信徒各家先祖代々の御法名を読み上げ 御供養申し上げました

 

住職による 盂蘭盆会の法話

 

 

「少林寺墓域改葬計画説明会」にて

 

法要終了後には「少林寺墓域改葬計画説明会」が行われ、墓域改葬に関する今後の手順などの説明が中本社長のご挨拶に続き行われ、こちらも出席者一同のご賛同を得て説明会を無事終了することが出来ました。

 

(株)ココ・プランニング中本大資社長よりご説明されているところ

宝勝寺ふれあいパーク霊苑施工事例の資料をもとに

 

檀信徒の桑島様より ご意見をいただきました

本日の説明会について 御参列の皆様の御賛同を賜り無事に終了いたしました

 

 

午後より寳勝寺にて (株)松浦建設現場監督の中島氏と

引き続き、大安禅寺の墓苑計画について会議がなされました

 

明日は寳勝寺盂蘭盆施餓鬼会が午前10時半より厳修予定となっており、新命副住職も出頭することとなっています。毎年恒例の行事ながら、盂蘭盆会は檀信徒皆様との大切な交流の場でもありご参詣くださった皆様方には本当に感謝の念で一杯です。寺院の運営と今後の護持の為精進努力の日々が続いて参りますが、更に気力を充実させながら頑張って進めて参りたいと願っています。友峰和尚より

 

第3611話

2023-07-07

野町 少林寺にて、盂蘭盆施餓鬼会の準備をしました

 

「“住職”とは10の職を遂行するから10職と言う」とは和尚の持論ですが、明日は野町少林寺の盂蘭盆施餓鬼会が午前10時半より行われ法要終了後には墓域改葬計画の説明会が開催予定のため、本日は最終の設えと須弥壇の掃除をし真前にお供え物をした後、墓域の草刈りをして寳勝寺に帰山しました。

 

 

 

 

あくまで本日は最終の点検であり、日頃から寺院護持がなされていての年中行事の設え作業でも有ります。中国の高僧、百丈懐海禅師の言葉に「一日作(な)さざれば一日食らわず」とあるように、禅僧として良く頭を使い心を働かす事の大切さを教示しています。身体の動くかぎり智慧と心を働かせ、身を粉にして自分を自由自在に使いこなしていく所に自由無碍なる心境を会得出来るというものです。

 

 

 

住職としての最も重要な日々の法務は祖霊供養の行修である事は言うまでも有りません。盂蘭盆会を明日に控え、父母の恩と祖先の恩に報いんがための報恩菩提の行こそ住職の本分であると自覚する毎日となっています。友峰和尚より

 

第3610話

2023-07-06

寳勝寺の中庭にて、ぶどう棚を修理しました

 

大安禅寺先代住職實道和尚(父)が野良仕事から戻ると口癖のように「疲れた!疲れた!」と連発していましたが、当時の年齢はちょうど今の和尚と同じ75歳くらいだったと思います。

 

 

 

最近になってようやく父の労苦を身に染みて感じながら、なんとも父に対しての思いやりに欠けていたとつくづく自省の念に駆られます。歳は取ってみないと分からないのも事実ですが最早手遅れで、父は黄泉の国できっと笑って見ていることと思います。

 

 

本日は盂蘭盆会を目前にして境内周りや中庭の掃除をしました。30℃を超える中での作業は老体には堪えますが、汗ビッショリの作業に息が切れまくり、これほどまでに軟弱な体になってしまったのかと自分でも呆れてしまいます。いよいよこれまでか!と叫びたくもなりますが、我慢我慢の作務となりました。

 

増えすぎた草花を刈り取り、中庭を掃除しました

 

 

引き続き山門幕や式台幕を張りましたが、ここでも梯子に登ると足がガタガタ震える始末! 足が震えるようでは人生も一巻の終わりです。嗚呼!なんと悲しい現実か!想像だにしなかった老化現象の加速に愕然とする今日この頃です。

 

山門と玄関、向拝に幕を吊りました

 

(株)豊蔵組の江川氏が 自家製たまねぎを届けてくださいました

 

それでもまだ75歳!なんとか100歳を目指して頑張って参りましょう!

「夏風に そよぐ仏旗や 盆に入る」友峰

「幕張りて お盆を迎う 古寺しずか」友峰

「参詣の 香の煙や 盆近し」友峰

 

境内の掃除に励む 霊苑事務所スタッフの吉田さんです

 

第3609話

2023-07-05

伝燈寺にて、北國新聞社社会部・向島記者から取材を受けました

 

午前中に伝燈寺に出向き、地元・北國新聞社の向島記者から取材を受けましたが、今回は伝燈寺の悠久の歴史における出来事や今後の寺院再興への計画取り組みについて話しました。

 

 

約600年前に始まる歴史や伝説について説明しているところ

 

伝燈寺町の西川さんと

 

境内にそびえるしいのき / 向拝から

 

身代わり地蔵尊 の 御真前にて

 

取材の後には堂内はじめ弁財天を祀る洞窟など案内して回りましたが、伝燈寺に2017年1月、兼務住職としての本山からの辞令を受けて約6年が経ち、その間寺院護持と復興に微力ながら尽力しており地元生産の「伝燈寺里芋収穫祭」と「弁財天祈願祭」を併催しつつ現在復興を目指しているところです。

 

 

弁財天を祀る洞窟へ

 

 

 

 

本日は定例の伝燈寺開山仏林恵日禅師並びに歴代和尚諷経と所願御祈祷またお位牌のお焚き上げ霊供養諷経を修業して寳勝寺に帰山しました。

 

伝燈寺開山仏林恵日禅師並びに歴代和尚諷経をしました

物置倉庫の建築をお願いしている 高倉さんがいっしょにお参りされました

 

境内で育っている 伝燈寺里芋

 

まもなく各兼務寺院の盂蘭盆会が厳修予定となっており、今日と明日に掛けてその準備に入りました。伝燈寺は静寂な山間にあり幽玄で、寳勝寺・少林寺は閑静な寺町寺院群に位置し枯淡でいずれも特有の禅風を醸し出しており、禅寺としての威厳を感じます。年中行事を修業しながら寺院の護持と布教活動に尽力する日々が続いているようです。

「緑陰の どこまで深し 読経僧」友峰

「山間に 響く読経や 夏涼し」友峰

 

第3608話

2023-07-04

気温20℃と過ごしやすい朝を迎えましたが、昼過ぎには30℃を超える真夏日となり明日はさらに気温が高くなるとの予報でした。梅雨明けはまだまだ先のようですから体調管理に十分気をつけて参りたく思います。本日はお寺はお休みでしたが2ヶ月定期検診ということで午前中に病院に出向き、主治医先生の診察を受けました。術後順調に回復しているとの診断で大変安堵致しました。まだまだ法務仕事のやり残しが山積みのため、今しばらくは健康管理に留意しながら法務に取り組んで参りたく念じています。

 

初夏の境内風景 ~音楽が流れます♪~

 

本来なら終活の年齢ですが、自分の姿を鏡に映しながら「対一説」で自分を励ます毎日です。「青春とは人生の或る期間を言うのでは無く、心の若さである」とはアメリカの詩人サミュエル・ウルマンの言葉ですから、再青春を願いつつ頑張って参りましょう! 最近は強制的に身体を休めるようにしていますが、「老化は足から始まる」の忠言を座右の銘として足腰の筋トレにも励んでいます。人生は70歳から折り返し!まだまだ半分半分!くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

第3607話

2023-07-03

柿の若木に実が生りました / ふれあいパーク霊苑にて

 

歌手・弦哲也の「人生夢あり歌もあり」という地元テレビ番組の下見のため制作スタッフとの打ち合わせが午前中にありましたが、弦哲也さんとゲストの方が石川県内各所を巡り人生を語らう番組とのこと、後日寳勝寺で収録される予定となっています。

 

番組制作スタッフの寺西さんと

 

薔薇の剪定作業をされる 千樹園の巻下さん

 

本日は午後より墓前開眼供養が修業されましたが、苑内では千樹園の巻下さんが薔薇の剪定をされていました。卑山盂蘭盆会行事を目前にしての整備なのですが、惜しげもなく薔薇の枝と花が刈り取られていくのを横目にしながらの読経となりました。来年さらに美しく元気な花を咲かせるための思い切った剪定でしたが、その中から数本の薔薇を頂き堂内に飾りました。

 

夏らしい日差しのもと 開眼供養諷経を修業いたしました

 

 

本格的な夏を前に 丁寧な剪定が行われました

 

 

花びらや切り枝の掃除をされているところ

 

すっかり刈り上げられた薔薇の樹々ですが、とても涼しそうで和尚が日々剃髪する時のように清々しく爽やかな霊苑の風情となりました。堂内に於いても盂蘭盆会の準備が始まっている今日この頃です。友峰和尚より

 

 

第3606話

2023-07-02

   雨に濡れ緑を濃くする 霊苑内の植物

 

7月お盆月に入り、俄かに墓参をされる参詣者の方が急増して来ました。寳勝寺の境内はあまりにも狭いため参拝される皆様には大変ご不便をおかけしていますが、約400年の歴史を有する寺町寺院群故の難点でも有ります。江戸期には寺院の駐車場など思いもつかないことですから仕方がないとはいえ、なんとかお互いに譲りあってご利用いただきたいと願っています。

 

本日の墓前供養諷経にて

 

 

ふれあいパーク霊苑内の薔薇の花が再び満開になっており、時折強く吹く夏風に乗って甘い香りが漂ってきました。雲間から薄日の差す中、午前午後とも墓前での年忌供養諷経が修業されましたが、お墓のまわりはすっかり色とりどりのお花に囲まれまるで楽園の中にいるような趣でした。

 

 

7月8日は野町・少林寺盂蘭盆会そして9日は寳勝寺盂蘭盆会並びに合同慰霊祭が厳修予定となっていますが、お盆行事に合わせて霊苑内の整備が進められていました。7月7日がお盆の入りになりますので、どうかご家族皆様お揃いで御先祖の御霊をお迎えくださいますようご祈念申し上げております。南無観世音菩薩 友峰和尚より

 

「 一即一切 一切即一 」

第3605話

2023-07-01

七夕飾りをしつらえました / 宝勝寺玄関

 

先般愛知県稲沢市・圓光寺様の新命峰治和尚より依頼を受け送付申し上げた墨蹟禅画ですが、本日その墨書を記したオリジナルTシャツが完成したとの事で新命和尚より寳勝寺に御送付頂きました。

 

今年5月、圓光寺様にて 御住職と新命峰治和尚とともに

 

和尚の墨書を記した オリジナルTシャツ

「 達磨図 」

 

さっそくに試着してみましたが、着心地が良くとても涼しさを感じさせる良い生地を使用されており大変嬉しく思いました。近年各寺院に於いて青年僧の間では布教活動の際にもオリジナルTシャツを着用され、檀信徒皆様からも好評を得ているようです。

 

「 心 」

「 〇△□ 」

 

以前大安禅寺でも和尚の墨蹟のいろいろなTシャツを制作して職員が着用してきましたが、この度はご依頼を受けてTシャツを作ってくださっただけに本当に嬉しく思ったものでした。また日頃卑山寺カフェでお手伝い頂いている高倉さんより、和尚専用の食事の際の前掛け試作品を頂き、こちらも早速着用してみました。

 

高倉さんが試作してくださった 法衣用の前掛け

 

法衣を着たままで食事をすることも多く、特に白衣姿で食事をとる場合は本当に助かります。今後は作務の時はTシャツ、食事の際には前掛けを重宝していきたいと思っています。本当に有難うございました。

 

 

本日もふれあいパーク霊苑にて 墓前供養諷経が修業されました

 

さて今日から7月文月(ふみつき)に入りました! 7月7日は七夕でお盆の入りでもあります。寳勝寺玄関には七夕飾りが職員によってまつられ、寺カフェ利用のお客様もしばし飾りを眺め親しんでおられました。気候不順の折、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

第3604話

2023-06-30

桔梗に掴まり暴風をしのいでいるトンボ / 宝勝寺玄関にて

 

梅雨前線が長く日本海に伸びている関係で場所によっては北陸地方に線状降水帯が発生するとの予報でしたので臨時に寺カフェを休業しましたが、午前中は比較的穏やかだったものの夕刻からは強い雨風模様となりました。

 

 

昨日に引き続き自室に籠って浄財奉謝品用の禅画墨蹟をしながら休息時間には溜まった書類の整理などしましたが、たまにはゆったりした時間も必要だと感じたものです。

 

 

「 和楽萬年 」 「 笑門来福 」

 

毎日筆を持つことを心掛けていますが長時間椅子に座るのはかなり腰に負担がかかるため、時折足腰の筋トレを取り入れながらの制作作業となっています。しばらく描くことの無かった姫観音図にも挑戦し、色々構想を練りながら愛らしい姿の姫観音を描くように工夫しているところです。

 

「姫観音図」を描きました

 

「 直指人心 」 「 今日無事 」 「 日々好日 」

 

近年の新しい家屋は西洋風のリビングに変化しつつあるため、これまでの掛軸から額装用の墨蹟にしています。時代の移り変わりとともに人々の生活様式も価値観も変化していくようです。

 

寳勝寺檀信徒の安田様とともに

(株)豊蔵組の江川様が 御挨拶に来寺くださいました

 

さて6月最後の本日は安田様と江川様が来寺くださいましたが、次第にお盆月が近づいて来るのを感じました。明日から7月文月(ふみつき)を迎えます。気持ちを一新してお盆月を迎えたいと思います。南無観世音菩薩  友峰和尚より

 

第3603話

2023-06-29

「 無 」

 

詠み人知らずの一句ながら「言うまいと 思えど今日の 暑さかな」で昨日に引き続き30℃を超える真夏日となりましたが、今はまだ6月、本格的な暑さはこれからが本番です。午前中に少林寺お檀家様の月参り諷経に出向きましたが、歩いているだけで汗が滲んでくる状況で時折強く吹く風には本当に助かりました。

 

 

帰山後は宝勝寺の自室で勧募御浄財奉謝品用の墨蹟をしましたが、今後は禅画を中心に描いていこうと思っています。7月8日に野町・少林寺盂蘭盆会が厳修予定となっており、法要後に墓域改葬計画についての説明会を開催することになっていますが、その件に関連してお檀家の桑島様が代々御家に保存されてきた少林寺墓域の詳しい墓籍地図を持参してくださいました。

 

少林寺御檀家の桑島様と 少林寺の墓籍地図等を確認しているところ

 

約400年の歴史を有する禅宗寺院ゆえに、墓籍図が今回確認できたことを大変有難く思うものです。住職としての本分でもある檀信徒皆様の祖霊を守っていく意義や寺院運営の立場からも、墓域の改葬が重要事項となっています。

 

「 今日無事 」

 

さてここ数日間の休息で和尚本来のリズムを取り戻すことが出来ました。やはり人間にとっては休息は明日への活力を生む原動力ともなり得ますから大切です!気力・体力を充電しながら前進して参りましょうか。友峰和尚より

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