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第4109話

2024-11-16

少林寺にて 小原家 亡父42回忌 亡母11回忌の年忌法要を修業いたしました

 

現在金沢市野町の少林寺を兼務住職していますが、平成29年(2017年)に就任して以来7年が経ちました。それ以前も代務として法務遂行に当たっていましたが最近ではお檀家様との交流も進み、ようやく全体を把握できるようになっています。本日は午前10時より、少林寺檀信徒・小原家の年忌法要を厳修しましたが、施主の小原様は兵庫県にお住まいで御子息御家族は千葉県在住ということもあって小原家の菩提寺でもある少林寺を孫達に紹介しようと、今回遠路遥々ご家族皆様で参詣された次第です。

 

穏やかな秋空のもと お墓参り

 

少林寺墓域での墓参を済ませた後は応接間にてしばし懇談しました。宝勝寺霊苑を見学したいとの要望で宝勝寺に向かい、ふれあいパーク苑内を見学されたのち卑山応接間にて休息して頂きました。

 

少林寺の奥様も来られ 久しく和合茶礼をいたしました

 

 

 

和尚の 亡き姉の長男・克則さんと

 

 

 

鍋島家三回忌墓前供養諷経 を修業いたしました 

 

昨晩は宝塚市から甥の克則さんが宝勝寺に宿泊し、朝一番に本堂にて先般逝去した母親〈日出子、和尚の姉)の位牌入魂の儀と合わせ両親の法要を修業しました。また午後からは卑山墓域での年忌法要が営まれ、終日穏やかな日和と共に心の休まる一日となりました。「極楽は 東にあらで 西になし 北みち探せ みんな(南)身に有り」です。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

ふれあいパーク霊苑 秋のバラが咲き続けています

第4108話

2024-11-15

宝勝寺ふれあいパーク霊苑入り口の 六道地蔵尊

 

「朝露に 濡れし地蔵に 読経して」と一句詠んでみましたが、この時期の地蔵さんは何処となく寂しさを感じます。宝勝寺ふれあいパーク霊苑の入口に六地蔵と後方には幾体かの地蔵が祀られており、霊苑に参詣される方を迎えています。そもそも地蔵尊佛はその字が示すように「豊かな大地をお守りする道祖神」として一般的に親しまれていますが、常に民衆に寄り添い人々を六道の苦しみから救う菩薩でもあります。

 

 

六道とは「地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上」を言いますが、昔から人間は他界するとこの六道を輪廻する、所謂「輪廻転生」を信じていたわけですがその六道から救いの手を差し伸べるのが地蔵菩薩と言われており、今日まで多くの方々に信仰されて来ました。村の入り口には六道地蔵尊が祀られていることに気づく方も多いかと思いますが、宝勝寺の地蔵尊は歴史も古く創建当初から祀られていたものと思われます。

 

真っ赤に紅葉した ヒメシャラの木

 

午後1時半より 野中家 納骨法要を修業いたしました

 

地蔵尊の特徴はその優しい御顔にあるかと思います。卑山の霊苑に参詣される方が立ち止まり合掌されている姿はなんとも心が休まるものです。さて本日も午後から本堂にて野中家の納骨法要を修業しましたが、穏やかな日和の中での読経となりました。18日頃からは急激に寒さが戻るとのことですから皆様に於かれましてはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

第4107話

2024-11-14

しろたえ菊

 

「今日有りと 思うて日々に 油断すな 明日をも知れぬ 露の命ぞ」とは慈鎮和尚の詠んだ一句なれど、本当に一日の過ぎゆく早さに翻弄されながら何とか油断しないように心掛けて過ごしています。前日までには翌日の法務段取りをして朝を迎えますが、どうにも思うように進まないことが多く歯がゆさを感じます。

 

小春日和の穏やかな日差しをうける ふれあいパーク霊苑

 

歳を重ねると「若い時は」とか「昔は」とかついつい愚痴をこぼしそうになりますが、どうにもこうにも身体の動きがぎこちなくなるのは仕方の無いことです。「心から 使う我が身の 手足さえ 思うようには ならぬ世の中」と言われた方がおられますが全くに同感です。それでも日々の努力は欠かせませんね。

 

 

本日は自坊から依頼されていた志納所用の色紙描きをしましたが、なかなかどうして指先だけはいまだ健在のようで更なる進化を続けているようです。一見して昔と同じように見える絵でも自分的にはずいぶん違うものです。熟練とは正しく微妙な手や指の感覚の相違を言うのではと思います。自画自賛してもしょうがないですから頑張ってひたすら描いて参りましょう。

 

 

一般世間では「働き方改革」が叫ばれていますが和尚にとっては無縁に思えます。「長生きは ただ働くの他は無し 流るる水の 腐らぬを見よ」の一句は合点がいきます!働くとは要するに身体全体の健康運動に他ならないと自覚するものです。今やらねばいつ出来る!俺がやらねば誰がやる!ごもっとも!ごもっとも! 友峰和尚より

 

第4106話

2024-11-13

本当に暖かい気候となっていますが、皆様に於かれましてはお元気にお過ごしでしょうか? 11月を昔の暦で「霜月」と言いますが、今のところ霜が降りるような気配がありません!これは地球温暖化現象の影響でしょうか? いずれにしても異常気象には違いないようです。

 

午前10時半より 小野田家御母堂様 三回忌祥月忌法要

 

素晴らしい秋晴れの過ごしやすいお天気となるなか、午前10時半より小野田家御母堂様3回忌祥月忌法要がご主人並びにご子息が参詣され厳かに修業され、ご宗旨は違いますが皆様には禅宗経典を一緒に読んで頂いています。

 

ツワブキ / ふれあいパーク霊苑

 

法要の大切さは計り知れませんが、報恩菩提と追善供養を修業することにより真の安心を感得出来る事が一番かと思います。また和尚は法要後の御家族との懇談の席を特に大切にしており、出来るかぎり平易に仏教についてお話しています。寺離れが進む今日において、法要の席は若年層の皆様と御法縁を結ぶ願ってもないチャンスなのかも知れません。

 

金沢市内より 「みどり恵寿会」の皆様が来寺くださいました

 

午後1時半より地元「みどり恵寿会」様、約20名の「楽く楽く法話」が催行されました。振り返るに大安禅寺を拠点にして約40年間に渡って楽しい法話を目指し「生き生き法話」と称して団体参拝客の方を対象に法話をして参りましたが、本当に勉強になったとつくづく思います。齢77歳ともなれば人生の凡その経験は積んできたつもりですが、更に多くの方と出会うことにより新たな発見があるものです。

 

 

 

「人生は終わりのない旅である」と言われた方がいますが、まさしくそうであると実感します。「人生は最後まで勉強」「人は皆、師である」などの言葉も含蓄のある言葉だと思います。ご参詣の皆様の元気な笑い声が堂内に響き渡った楽しいひとときとなったようです。友峰和尚より

 

ふじばかま / ふれあいパーク霊苑

第4105話

2024-11-12

今朝の宝勝寺 中庭から望む青空

 

「天高く馬肥ゆるの秋」とはまさに今日のような日和を指すのではと、天空の澄み切った青空をしばし眺め続けました。いつもの空の青とは一味も二味も違った見事なまでの青!表現のしようもないほどの青!一機の飛行機がその青空を過ぎゆく様は絶景かな!絶景かな!でした。

 

澄み切った青空を渡る飛行機

 

午前中に瑞光寺へ出向き、午前10時半より伊藤家御尊父様の祥月忌法要を本堂で修業しました。昨日のうちに全ての準備を終えていたためスムーズに法要を営むことが出来ましたが、今後も瑞光寺の護持と復興に力を注いで参りたく念じています。

 

 

本多町 瑞光寺にて 伊藤家祥月忌法要を修業いたしました

 

 

瑞光寺の庫裡にて 伊藤家ご親族の皆様と茶礼をしました

 

 

午後より 宝勝寺本堂にて 山口家追善供養諷経

 

午後には鯖江市より卑山山口職員の御家族がご挨拶に来寺くださり、本堂にて先般7月に逝去されたお父様の追善供養諷経を修業しました。ご供養諷経後は応接間にて故人を偲びながら追善茶礼をし、しばしご家族とお話しさせて頂きました。

 

山口職員のお母様と お姉様です

 

故、國夫様は奥様と御一緒に大安禅寺に幾度も御参詣くださり、当時お元気だった御姿を懐かしく思い出します。今年に入り多くの大切な方々との別れに接しましたが、和尚も齢77歳と決して若くはありません。皆様とともに一日でも健康で安らかな日々を過ごして参りたいと強く念じる今日この頃となっています。どうかくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

第4104話

2024-11-11

早朝 運動を兼ねて 霊苑奥の院の草引き

 

「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」とは和尚の1年を通じての座右の銘でもありますが、法務遂行で多忙を極め疲れが出てくるとその疲れを癒すために即効性があるのは掃除です。本日も朝一番に卑山霊苑奥の院の草引きに入り、爽秋の朝日を浴びながら本当に気分爽快でした。

 

秋のさわやかな朝陽を受けながら

 

指先の運動は高齢者にとっては必須課題ゆえに、草引きは指の運動には持って来いですね。もちろん竹帚きでの落ち葉掃除もしかりです。外掃除は身体全体を動かす動作が続きますから実にほどよい運動になります。草引きを終えた墓域を眺めるのはこれまた気持ちがすっきりとするものです。草引きを終え新しく作庭したオープンカフェの庭で頂くお茶は最高に癒されました。

 

オープンカフェの庭 小菊が咲き始めました

 

日常低の生活の中で誰もが抱えるストレスですが、その解消方法は人それぞれに異なると思いますが高齢者のストレスは筋力低下がその一番の原因だと思います。筋肉の低下は精神面にも大きな影響を与え消極的な行動姿勢になりかねませんから、日頃より筋トレやストレッチなどを励行して筋肉を鍛える工夫が求められています。「継続は力なり」ですから毎日掃除を励行して参りましょう!午後からは瑞光寺に出向き、明日行われる祖霊供養諷経の準備をしました。

 

瑞光寺 御供養諷経の準備と駐車場整備

 

 

墓域の草刈りをしました

 

続けて、除草剤を散布

 

 

先般の能登半島元旦地震で仏具が倒壊し破損してしまいましたが、悲観的にならずコツコツと修復していきたいと念じています。和尚自身も最早スクラップ寸前ゆえに、日々のメンテナンスが欠かせない今日この頃ですね。皆様くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

第4103話

2024-11-10

宇都宮家御母堂様 三回忌法要

 

穏やかな日曜日の一日となりましたが、朝一番に少林寺お檀家中山家の月参りに出掛けたのち引き続き午前10時半より宇都宮家御母堂様の3回忌法要が修業されました。昨年の一周忌法要の際には施主である御主人も参詣されましたが、今年は御高齢ということもあり欠席され一年の重みを感じたものです。また午後1時からは岡野家3回忌法要が修業され、終日読経三昧の行となりました。

 

 

終日読経三昧の行となりました

 

午後1時より 岡野家3回忌法要が修業されました

 

ここ数年、年忌法要を依頼されるお家が増えて参りましたが住職として本当に嬉しく思っています。法要は仏教布教の場で有ると同時に参詣者皆様の安らぎの場でも有りますから、全身全霊で追善供養に臨んでいます。いつも感じるのは法要後の懇談の席で、参詣者皆様の本当に和やかな雰囲気の中でまるで故人がその場におられるような錯覚さえ覚えるものです。お釈迦様の教えは「和を以て尊しとなす」ですから当然の事なのかも知れませんが、法要の意義を知る瞬間でもあります。

 

15時より 墳墓開眼法要が修業されました

 

法務のため御出頭くださいました 豊財院様と

 

 

 

兵庫県より 長らく御法縁を頂いている大谷様が来寺くださいました

 

夕刻には安堵感も手伝ってどっと疲れが襲って来る感じですがどこか心地よさも覚えます。さて時間の合間を見ながら庭掃除に入っています。雑草も煩悩も実に無尽に生じていきますから、日々草取りと掃除を励行して参りたく思います。頑張って参りましょう。友峰和尚より

 

 

第4102話

2024-11-09

宝勝寺 冬支度がはじまりました

 

朝から大忙しの土曜日となりました! いつもお世話になっている大工師による卑山玄関入口の落雪除け三角屋根の設置が始まり、いよいよ冬支度が本格的に始動しました。

 

玄関入口  落雪除けの三角屋根

 

本堂周辺の雪囲い設置の準備

 

最近は北陸地方の冬季間の降雪も増える傾向にあり、油断は出来ません。一度大雪になれば手も足も出なくなりますから十分な雪への備えが求められています。また午前中には坂井市丸岡町よりサワザキ佛壇店の澤崎社長が先般注文した曲禄(住職の行事用椅子)を届けてくださり、さっそく本堂に設えて見ました。

 

 

 

 

 

 

今年の盂蘭盆会行事の際に突如倒壊した曲禄でしたが、檀信徒皆様方並びに日頃からご厚誼を頂いている各企業の皆様から大変過分なる御寄進を賜りおかげさまでこの度新調することが出来ました。本当に有難く感謝申し上げております。来年の春季彼岸会から使用させて頂きたいと思っています。また行事の際に被る観音帽子もすでに京都より届いており、今後御祈祷修業の際に使用して参りたく思います。

 

サワザキ佛壇店 の 澤崎社長とともに

 

 

「 平安長久 」 渓仙 書

 

和尚は昨日に引き続き来年の干支「巳の図」を描きました。年賀状用の干支色紙を仕上げ、明日には自坊に送付する予定をしています。さて寺カフェスタッフとして地元大学生さんも新たに加わり元気な声でお部屋に御案内していましたが、お客様の大半が外国人観光客で英語を駆使しながらの接客対応となっていました。

 

 

金沢市内の片町キララ広場には早々と立派で大きなクリスマスツリーがお目見えしていました!えっ!もうクリスマスですか!本当に驚くばかりです。クリスマスは孫・永峰の誕生日でもありハッピーバースデーとメリークリスマスで全くに目出度し目出度し!です。寒さが一段と増してきました!くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

第4101話

2024-11-08

 

「 平安長久 」 令和乙巳 渓仙 書

 

気温良し!秋風良し!気候良し!の行楽日和の一日となりましたが、満を持して来年度の干支「巳」年の年賀状用水墨画を描いてみました。毎年の十二支干支図描きは既に3周したと思いますが、今年も自坊を預かる新命和尚より依頼があり本日初めて筆を取って描いてみました。来年は「巳年」ゆえに、新命和尚曰く「蛇は脱皮し強く成長するイメージから“変化と再生と成長”という生命力を意味し新年を迎えるに当たり更に精進努力し変化を恐れず前向きに歩んで行こう!」との決意から、来年度の法話のお題を「平安長久」(へいあんちょうきゅう)としたいという事で、期待に沿えるよう頑張って描いてみたいと思います。

 

 

気温が低くなった分、ずいぶんと過ごし易くなった感じがします。今年はあまりにも長い長い猛暑日が続いたことも有って、少々寒くても和尚の気持ちは爽快です。寺カフェに来られる観光客も既にダウンジャケットを着用され、まるで真冬がやって来たような出で立ちで、外国人観光客の皆様にとってはここ数日の急激な寒さには戸惑いを隠せない様子でした。

 

宝勝寺檀信徒総代の北條様とともに

 

午前中に卑山北條総代が墓参と栃木県鹿沼市への帰路の御挨拶に来寺くださいましたが、まもなく米寿を迎えられるとのことですが笑顔が素晴らしく笑い声といいお姿といい、とてもお元気な姿には驚きます。健康の秋!元気の秋!です!今日は伝燈寺里芋の煮込みを頂きました!きっと伝燈寺弁財天神の御利益を頂けるものと有難く感謝して食しました。「オンソラソバ テイエイソワカ、オンソラソバ テイエイソワカ」弁財天神の真言です。皆様も何度も唱えてみてください!必ずご利益を頂ける事と思います。さて今後は毎日「巳」の干支図描き約500枚完成まで頑張って参ります。本当にヘビーな毎日になりそうですね。オンソラソバ テイエイソワカ! 友峰和尚より

 

 

第4100話

2024-11-07

 

すっかり紅葉した境内の沙羅双樹

 

今日は「立冬」でまったく暦通りに朝方の気温は6℃と実に冷え込み木枯らしの吹く寒い一日となりましたが、皆様に於かれましてはお元気にお過ごしのこととお喜び申し上げます。季節は11月ですから寒さは無理もない事ですが、いっきに寒くなるのも如何なものかと体調管理に気を使います。富士山は初冠雪となったとか、北海道では雪模様とのことですから冬支度を急がねばなりません。

 

ニシキギ

 

アメリカ大統領選挙はトランプ氏が当選されたとの報道に世界各国の首脳から色々なコメントが寄せられていましたが、世界全体がカオス状況下にある今日において石破総理には子供達の未来に希望の持てる国づくりを願うばかりです。

 

小菊

 

和尚は団塊の世代ですが、約77年の人生を振り返れば終戦後の混乱時期を乗り越え高度成長期のもとで本当に充実した日々を過ごして来られたことに心から感謝するものです。特に福井市は、戦争!空襲!地震!水害!と四重苦を強いられた昭和20年代を生き抜かれた先人達の辛苦を思う時、「艱難、汝を玉にす」という言葉にすら心痛を感じます。

 

 

「禍を転じて福となす」とは言え、災難から立ち上がるためには多くの労力が伴い国家の支援や人々の協力を得て初めて復興への道筋が見えるというものです。今や日本は災害国家!石破総理には力強い国土復旧政策を実践に移して欲しいと願って止みません。さて国家安寧を切に願いながら日々法務遂行に専心して参りましょう。気候不順の折、皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

ヒメツルソバ

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