Author Archive
第1378話
臨済宗妙心寺派 大師山 清大寺 (福井県観光写真素材集より)
福井県勝山市・清大寺で「越前大仏開創30周年大祭」の前法要が、午前9時より岐阜県美濃加茂市伊深町 正眼寺住職・山川宗玄老大師猊下御導師のもと厳修されました。昭和62年に「清大寺(せいだいじ)」が建立されましたが、通称「越前大仏」として今日多くの参拝者を迎えています。雨上がりの爽やかな風情の中での大般若祈祷祭と成り、明日が本番ですが法務の都合で本日出頭させて頂きました。
御本尊 毘盧舎那如来 (福井県観光写真素材集より)
和尚にとっては久しぶりの拝塔となりましたが、さすがに壮大な廬舎那仏には圧倒されました。境内はすみずみまで掃除が行き届いており、多くの伽藍が整然と並んでいる姿には感動を覚えました。近くには県立恐竜博物館も有り、奥越地方の観光名所としてどちらも人気を博しているようです。帰山後は花菖蒲祭用の色紙書きをしましたが、この時期の禅語は自然の当体を表す言葉が多く「万里清風」「竹葉々清風起こす」「心清風の如し」「溪声三色」「月白風清」「「一華五葉を開く」「百花誰ために開く」「山花開いて錦に似たり」「水を掬すれば月手に在り」などですが、皆様はどんな禅語がお好きでしょうか?
「心 清風の如し」
「竹 葉々清風起こる」
「忍 是々」
最近は床の間が減少の一途にあるとか! 玄関や居間に自分の好きな字の色紙をチョット掛けて置くと、結構気分の良いものです。どの禅語も自然の移り変わりの風情の中に、自分の真の心を詠っているようです。友峰和尚より
第1377話
次々と開花しはじめた 薔薇園
人生に昨日や明日はないわけで、あるのは「今」だけです。常に今が大切で、「今やらねば いつ出来る おれがやらねば 誰がやる」という言葉通り”今”の時間の連続が自分の人生そのものということになりますから、常に油断は禁物です。また「時は金なり」という言葉も同じ意味合いを持ちますが、「金」に成るか成らないかは別として「時」ほど大切なものは有りません。グズグズしているとあっという間に人生が過ぎ去ってしまいます。クワバラクワバラ! 一日の限られた時間をどのように活かして使うか朝一番に思う事なれど、どうも身体が思うように動いてくれない昨今、「嗚呼!歳は取りたくない!」と叫んでみても、相撲界と同じく 待った無しの人生! 今ではストレッチとウオーミングアップとリハビリを兼ねての作務行となっています。
花菖蒲祭 ゲート設置
さて金沢寳勝寺ふれあいパーク霊苑工事、豊蔵組関係者皆さん! 工事は順調に進んでいますか? 元気に頑張ってますか! 暫らく現場を離れていますから心配と期待感が交差する毎日ですが、工事も終盤を迎えているようで完成が待たれています。多くの方々の御縁と働きによって素晴らしい作品を生んでいきます。人々の心の創造こそ宇宙創造に他なりません! 天知る!地知る!我知る!の澱むことのない人生は、「今」を生きることに尽きるようです。「第34回 大安禅寺花菖蒲祭」の開催を知らせるメインゲートが本日、境内入口に設置されました。和尚が寺院復興の為にと手掛けた花菖蒲祭も早34年の月日が過ぎようとしています。友峰和尚より
第1376話
6月3日より開催される「第34回 花菖蒲祭」の準備が急ピッチで進められています。境内一帯の整備もそうですがまだまだやらなければならないことは山ほどあり、時間との戦いになって来ています。
今日は永平寺団参の皆様が卑山にも来られ、久しぶりに賑わいを見せました。その最中でも花菖蒲園では新しい品種の植栽が行われその指導に当たりましたが、これからは細部にわたって来客者への安全安心を確保する為の作業が続けられて行きます。
新命副住職の「生き生き法話」
午前中には小浜の常高寺様がご夫婦で来寺下さり、新緑の美しい愈好亭(隠寮)でのおもてなしとなりました。境内の各所が整備されていてとても気持ちの良い風情が醸し出されています。中庭の心字池にも今朝方花菖蒲が植栽され、枯淡なお庭ながら華やいだ感じになりました。昨夜来からの雨も上がり緑が目に染みる最も清々しく感じる好時節、皆様には是非ご来寺頂きたいものです。
雨上がりのバラ園にて
さて、自坊での和尚の仕事は掃除に色紙書きに来客応対となっていますが、故郷での日々の作務や法務に大満足しています。まもなくお祭りが始まりますので、更に整備を進めて参りたいと思っています。友峰和尚より
第1375話
皆様お元気にしてますか! 大安和尚です! 昨日はすみませんでした。機器の具合が悪くブログがアップ出来ませんでした。一年のうちに一回や二回ぐらいは不具合が起きても仕方のない事ですが、むしろ起きないほうが不思議なくらいですね。言い換えればそれだけ情報化社会が進化浸透しているということだと思います。
今日は朝一番に昨日のブログをアップしましたが、大安禅寺での一日の始まりは外掃除からと決まっています。最近は禅寺の石庭を撮影ロケーションとして利用されることが増えているようで、特に自坊の阿吽庭に人気が有ります。明後日にプロモーションビデオ撮影が行われる予定と聞いて、いつもとは違った雰囲気の豪快な砂紋を描いてみました。いかがでしょうか? 和尚の力作です。題して「闘(とう)」。
現在、金沢・寳勝寺の境内作庭が行われていますが、そのコンセプトとして「犀川の流れ」がイメージされているように、お庭造りには大凡山水をモチーフとしたものが多く見受けられます。成る程、我々の人生の歩みは大自然の営みに似て山有り谷あり川ありの毎日ですから、作庭の題材としてはマッチしているのかも知れません。砂紋を描きながら自分の人生と重ね合わせてみました。
実に面白いですね!穏やかな波!激しくうねる波!怒涛の如く打ちつける波!どの波も自分の心が生み出している事に気づき思わず笑ってしまいました。さて皆さん、今日一日、どんな波を創造して過ごすことが出来たでしょうか? 友峰和尚より
第1374話
花菖蒲園開園を知らせる 五色の吹き流しが設置されました
環境の変化によって生活リズムがずいぶんと変わることを最近実感しています。金沢日常生活リズムと福井日常生活リズムを比較して何が一番違うのかと言えば、同じ寺でありながら一日の時間の使い方と活かし方が全く異なります。仕事の都合で全国各地へ転勤される家族の方も多くおられる事と思いますが、恐らく同じような経験をされているのだと察します。生活環境の変化がこうも自分の人生に大きく影響するとは思ってもいませんでした。どちらの生活リズムが良いかではなく、環境の変化が及ぼす生活リズムへの影響によって当然、心の有り様も違ってくるものです。近年「引きこもり」や「いじめ」の問題が深刻となっていますが、子供達を取り巻く環境が昔とは全く違っているようにも思います。大安禅寺での生活リズムは自分のペースで進めることが出来ますが、金沢での生活リズムは逆に寺のペースに合わせながらのリズムとなっています。当然の事ながら自分のペースで一日を過ごせる事が理想だと思うのですが、現代社会ではそのような環境など望むべくも無いようです。「昔の生活リズム」とは恐らく、子供達にとって自由になれる時間が十分に存在していたのだと考えます。「自由」、この言葉こそが生活環境整備のキーワードのようです。
花菖蒲園通路が綺麗に整備されました
さて、和尚は息つく間もなくその自由を花菖蒲園整備の為に使っています。「自由が有れば何でもできる」どこかで聞いたことのあるようなフレーズですが、身体を自由に使いこなして行けるのも中々楽しいものです。感謝感謝!友峰和尚より
5月22日 霊苑改葬工事のようす
5月も下旬となりました。暑い日が続いています。寳勝寺玄関前では、コンクリートと庭となる部分がはっきりと区切られ、徐々に庭の形が見えています。
庫裡側では、洗い出しの作業が行われています
山門前に、新しいモミジの木が運ばれました
こちらは4年程前まで、雪柳とともに庫裡玄関前にあったモミジです
山門内に植え戻されました
前庭のモミジ
霊苑に隣接するお家 竹内様から御寄進頂いた 灯篭を仮設置
宮崎デザイナー と スタッフの皆様との打ち合わせが 何度も行われていました
霊苑にて
霊苑入り口付近にまで 通路が伸びて来ました
夕刻 隣家との間の壁用支柱が立ち並んでいます 新しい壁の登場が楽しみになっています
山門周辺の新たな風景 大小のモミジがそよぐ
こちら側 苔と孟宗竹が植えられるとのことです
第1373話
クレマチス / 大安禅寺 薔薇園にて
今日も気温が30℃近くなりましたが、大安禅寺だけは別空間のようで堂内は20℃前後と実に快適でした。時折山間の谷間から吹き抜けて来る涼しい風がなんとも心地よく感じたものです。今日は自坊に有って法務に専念しましたが、明後日からは前倒しで花菖蒲園を開園することとなり、その段取りも同時に行いました。
今、家内が担当している薔薇園の各種バラの花が次々と咲き始めています。おそらく6月上旬には満開となる状況で、明後日からは団体観光客も増えるため例年より早めの開園となったわけですが、皆様も今度の土日には是非ご来園ください。金沢の寳勝寺からは刻々と本堂前の庭造り状況がメール画像で送られて来ましたが、写真ではなかなか現場の雰囲気が分からず一刻も早く3D写メールが登場するのを期待したいものです。時代の変遷と共に何もかもが進化して行きますが、近未来には観光名所に行かなくても自室で、バーチャルリアリティ画像で観光地を実感出来る日が来るのかも知れませんね。そのような事を思いながら満開の花菖蒲園を想像していました。
きれいに整備された花菖蒲園
和尚は現在69歳ですが、園内を整備する為の外仕事を楽しんでいます。実に日々ウォームアップしている感覚で、特に土いじりは最高の気分にさせてくれます。土の匂いや草木の匂いほど心の癒しになるものは有りません。人間の身体は自然と親しむ時が一番リラックスするのかも知れませんね。明日から自坊でのリラックスタイムを十分に満喫したいものです。友峰和尚より
第1372話
傳燈寺 境内
昨日に引き続き今日も日中の気温が30℃近くとなりましたが、朝夕の気温は平年並みで本当に助かります。本日は金沢市兼務寺院・傳燈寺へお参りに行きましたが、やはり郊外に建てられた山中寺院のためか涼しい風が吹きぬ抜け気持ちの良いものでした。午後からは「ふれあいパーク霊苑・奥の院」で、卑山お檀家様の新墳墓建立の入魂と納骨式が挙行されました。霊苑の改葬工事はまだ途中ですが、奥の院は既に墳墓移転が完工しており落ち着きを見せ始めています。植栽された薔薇も祖霊を慰めるかのように可憐な花を付けていました。
御納骨の儀 / 寳勝寺奥の院にて
日曜日ということも有って「寺カフェ」を利用される方もいつもよりは多いように見受けられましたが、流石に今日の暑さを凌ぐためか冷たい飲み物に人気が集中していたようです。また夕刻には大安禅寺のお檀家様も夫婦で来られ、しばし楽しく歓談することが出来ました。寳勝寺に寺カフェを開業して丸三年になりますが、地元の方々にも次第に浸透してきており老人会や各グループでも利用して頂けるようになって来ました。近年の寺離れ対策の一環としても功を奏してきた感が有ります。そもそも昔のお寺のスタイルは「村人の集会所」のような役割を持っていたように思います。きっとお寺ならご近所にに気兼ねすることなくなんでも話せるところだったのかも知れませんね。所謂「心のお掃除場所」だったと和尚は思います。どうか皆様も大いに寺カフェをご利用頂きたいと心よりお待ち申し上げておりますぞ。さて暑い日が続くそうですから、くれぐれも御身体大切にお過ごしください。友峰和尚より
本日は大変おつかれさまでした 御来寺賜り誠にありがとうございました
第1371話
ていかかずら / 寳勝寺にて
ついに30℃を超える猛暑日となりましたが、こうも気温が不安定だと身体が滅入ってしまいます。梅雨入り宣言は沖縄地区だけだと聞いていますが、本土はまだまだ好天気が続きそうな気配を見せています。この辺りでひと雨欲しいところですが、お花達にとっては実に待ちどおしい梅雨入り宣言ですね。
本堂前の通路と作庭工事はスピードを増しながら続けられていますが、流石に作業員の方々にとっては今日の突然の暑さには閉口している様子でした。昨日に引き続き午前中は㈱ココ・プランニング、中本大資社長と今後の打ち合わせをしました。ふれあいパーク霊苑完成後の式典準備の件を始め、㈱ココ・プランニング社員との事務連絡方法等まだまだ課題は山積み状態ですが前進あるのみです。
今日は土曜日ということで寺カフェの手伝いにも入りましたが、寺町は人通りも少なくゆっくりした時間が過ぎて行きました。時間の余裕が出来ると和尚の心は自坊の「花菖蒲園」が気がかりとなってきます。害虫駆除の事、水の加減の事、剪定の事、設えの事、一刻も早く戻ってお花の世話をしたい気分に駆られるものですが、ここは我慢我慢、いつもの「6月病」が始まったようです。お花の開花時期は一瞬で終わって行きますが、それだけに可愛さも増すと言うものです。さて夕刻からはまた別の打ち合わせが有りました。綿密な打ち合わせこそが素晴らしい作品を生み出していくようです。友峰和尚より
第1370話
清々しいお天気が続いていますが、皆様、お元気にお過ごしでしょうか? 昨日までは大安禅寺花菖蒲園の最終整備のため外作業に従事しましたが、本日は「寳勝寺ふれあいパーク」霊苑工事視察の為に金沢に入りました。午前中から午後にかけて㈱ココ・プランニング中本会長、社長との打ち合わせと、現在順調に進められいる工事現場視察を兼ねての会議となりました。一週間ぶりの視察でしたが、庭園の工事も進み、みるみる風景が変わっていきます。
式台玄関前にて
山門前庭にて
現在は山門前と庫裡玄関前の作庭が進められ、素敵な庭石も搬入されており、お庭の方も少しづづその全容を現し始めてきました。寳勝寺のお庭はふれあいパーク霊苑と連動していて、金沢の一級河川「犀川の流れ」がテーマとなって作庭されています。㈱ココ・プランニング宮崎デザイナーの説明では、真っ白の大理石を始めとし苔むした岩などを使用して「川の流れの中に人間の一生」を現わしているとの事でしたが、まもなく素晴らしい作品が完成する事と思います。
㈱ココ・プランニング 中本隆久会長 中本大資社長 による視察の様子
寺院の建物と庭と霊苑が一体となった宮崎デザイナー構想の「ふれあいパーク霊苑改葬工事」も愈々最後の仕上げに入った感が有ります。寺離れや墓じまいの進む現代社会の中で、御先祖への報恩謝徳の気持ちを忘れないような未来霊苑の完成が待たれているようです。友峰和尚より
« Older Entries Newer Entries »