Author Archive

第1620話

2018-01-24

再び辺り一面が銀世界となった大安禅寺、早朝の気温がマイナス2度で何もかもが凍りついて、自分の身体すら関節がじりじり痛む感じでした。されど和尚のお部屋はお花がいっぱ~いです!「人生こころの花を咲かせましょう」が和尚の日々のテーマとなっていますが、今日は全くにそのまんま、身も心も満開の一日となったようです。お誕生日にお花を頂くのは本当に感激です! 今日は栃木県鹿沼市在住の北條淳子様より、とっても素敵な花束が届きました! 毎日がお祝い気分で、さっそくに職員・家族・孫と皆で茶礼をしました。淳子様からの心の篭ったお祝いのお花、誠にありがとうございました。寳勝寺からも連絡があり、㈱豊蔵組の社長様、江川部長様が古稀御祝に御来寺下さったとのこと。本当に感謝申し上げます。

北條淳子様より

㈱豊蔵組様より 心から御礼申し上げます

「出会いふれあい和み合い ゆくゆくお互い拝み合い」こちらも和尚の法話フレーズですが、70歳を迎え「まずまず卍(まんじ)満足」の人生です。皆様からのお祝いと励ましの言葉を頂くたびに、和尚もずいぶん歳を取ったものだと改めて自覚します。人生にとって「老い」は避けて通れない現実故に、如何に上手に歳を重ねて行くかを自分自身に問いかけ続けています。友峰和尚より

茶礼にて 永峰とともに

第1619話

2018-01-23

毎日のようにサプライズのお祝い品を頂き感謝でいっぱいです。本日は羽島市在住の武藤靖様ご夫妻より70本の真っ赤なバラの花が届き、流石に驚きの余り言葉も有りませんでした。バラの花言葉には色々あり和尚的には「情熱」「愛」「志」を感受しました。

人生は70歳から!さあ頑張ろう!と言いたいのですが、中国唐時代の詩人・杜甫の「曲江詩」からすると「人生70年も生きられたのだから、最早あくせくせずに自然の営みに身を任せてゆったりと過ごして行こう」と。それはそれで納得ですが、今や長寿社会、まだまだ夢・希望・志を持って自分の命を活かしていかなければなりませんね。深紅の70本の薔薇に励まされた古稀祝いの品でした。

午前中には卑山御詠歌婦人部の新年初会があり、和合の茶礼に出席しました。昨年は寳勝寺落慶法要で素晴らしい御詠歌を奉詠して下さり心から感謝申し上げると共に、新年のご挨拶を申しながら卑山御詠歌発足以来12年間を振り返っていました。

大安禅寺御詠歌婦人部の皆様とともに / 大安禅寺 書院にて

「継続は力なり」の通り、御婦人皆様の歌声は御仏の慈愛を感じさせてくれるものです。母なる純白の大地に清楚な歌姫の詠歌がハーモニーを奏でていました。日々是好日、御法縁に感謝する毎日です。友峰和尚より

第1618話

2018-01-22

東京全域が雪模様となり大雪警報が出たとか。北陸地方も今夜から大雪になるというので、急いで融雪装置の点検と取水口の見廻りをしました。まだまだ今後の降雪に対して油断してはならないわけで、よくよく承知しての行動です。前回の大雪で屋根が傷み瓦が何箇所かズレてしまった為、急遽瓦屋さんにお願いして補修工事をした途端に雪模様となりました。ギリギリセーフでした。

雪が降ったら降ったで午後からはアトリエに篭って依頼されていた節分会御祈願札と合わせて最後の干支色紙描きをしましたが、ここまでくると流石に春はもう間近に迫って来た感が有ります。

魚谷明彦様より

㈱ココ・プランニング様より

玄峰副住職より

今日も遠方からお祝いの品々が届き、本当に有り難く皆様には心より厚く御礼申し上げます。玄峰副住職から古希祝にもらった「香合」に沈香を入れ、香りを楽しみながらの御札書きとなりました。息子からのプレゼントはまた格別なものが有りますね。大切に使いたいと思っています。70歳を迎えた事は、人生にとって素晴らしい年齢に達したことを自覚するものです。友峰和尚より

第1617話

2018-01-21

中国唐代の詩人・杜甫の詩句「曲江詩」に有る「人生七十古来稀なり」から満70歳をお祝いすることになったそうで、「古稀」の祝いは当事者が家族や友人を呼んで感謝の宴を催すのが習わしだそうです。今日も卑山職員と家族揃って誕生日と古稀祝いをしてくれましたが、大きな似顔絵入りの珍しい誕生ケーキでのお祝いとなり、時代もずいぶん進化したものだと感心しました。後日改めて、和尚が主催者となってお祝いの席を設けることとなりました。

古稀祝いの会を開いてくれました

シェ・サカイ(福井市田原)の阪井シェフより、御手製のお祝いケーキを頂きました

午前中には、岐阜県羽島市にお住まいの武藤靖様がご恵送下さった古稀祝いの「お誕生日新聞」が届き、さっそく昭和23年1月25日の出来事を興味深く読みました。第二次世界大戦、終戦後まもなくの新聞記事の為、まだまだ我が国が混乱期であったことがつぶさに伺えます。

昭和23年1月25日 の 朝日新聞

自分がこの世に生命を受けた当時の社会状況はとても興味が有るものです。思いがけないお祝いの品にとても感動しました。本当に有り難うございました。誕生日は25日ですので、残り4日ばかりを穏やかに過ごして参りたいと思っています。

さて、明日から節分会の御札(おふだ)書きに集中していきたいと思います。厄年をお迎えの皆様、どうぞ節分会御祈祷祭にご参加下さいますようお待ち申し上げております。友峰和尚より

第1616話

2018-01-20

一足早く、古稀の記念写真を職員に撮ってもらいました。昨日、㈱キタジマの北嶋幹補会長様ご夫妻から古稀祝いの立派な胡蝶蘭を頂いたと妻から連絡があり、さっそくに福井に戻っての記念の一枚でした。

和尚、一歳。

和尚が生まれたのは昭和23年1月25日で、初天神様の日でも有ります。母の話では、生まれた時に体重が4キログラム以上あったとか。それはそれはでっかい赤子で、産婆さんが「将来は相撲取りになるかも」と言ったとか? それもそのはず、12月中に生まれる予定が1カ月延びたそうで無理からぬ話です。本当に、亡き母には感謝の言葉も有りません。古稀を迎えることが稀(まれ)なら尚更のことです。

北嶋様御夫妻とともに / 2017年10月 寳勝寺にて

人生にとって健康ほど大切なものは有りません。こうして70歳を迎えることが出来たのは偏に母が健康体に産んでくれた事に尽きます。「世のなかに 一億人の母有れど 我が母にして 勝る母なし」です。誰しもそうだと思いますが、歳を経ることにつくづく両親への感謝の思いが募っていくものですね。今晩は家族全員揃ってお祝いしてくれるそうですが、本当に有り難い事です。北嶋様ご夫妻には真心篭った胡蝶蘭を賜り、心より厚く御礼申し上げます。友峰和尚より

第1615話

2018-01-19

本日の午後1時よりNHKワールドニュースTVの生中継が大安禅寺で行われ、その映像が世界中に放映されました。和尚は金沢にてアイフォンで見ましたが、新命副住職に対するインタビューや墨蹟パフォーマンスがライブで中継され大変感動しました。遂に大安禅寺の映像が地球を一周した事になり記念すべき日となりました。ひょっとしたら宇宙で地球外星人も鑑賞していたかも知れませんね。そのうちにコンタクトがあるかも? 和尚なども海外に出掛けた時は必ずホテルでNHKワールドニュースTVを見ますから、きっと多くの日本人の方々がご覧いただけた事と思いました。1か月間ほど放映されるそうですから皆様も機会が有りましたら是非見て下さいね。副住職のインタビューにコメントする堂々たる姿には興奮を覚えたものでした。息子が一歩一歩成長していく姿を見るのは本当に嬉しいものです。さて和尚も頑張って参りましょう! 昨日に引き続き午前中から本堂前の雪割りをして、次の降雪に備えました。明日は「大寒」! 今後も北陸地方は大雪の注意が必要とか!春の到来が待ち遠しい今日この頃です。

野町 少林寺にて 梵鐘調査

夕刻には野町・少林寺梵鐘調査のため金沢工業大学の学生2名が来寺されました。今から約400年前、宮崎寒雉作の名鐘で、この度は卒論の為の調査とか。思わず一突きしましたが正に心洗われる音色が響き渡った寒中の古刹のひと時でした。友峰和尚より

第1614話

2018-01-18

融雪水の調整中です

このところの陽気で、これまでに積もった屋根雪が一気に融けていきます。暦(こよみ)は一月ですからまだまだ油断はできません。大寒を前に今日もせっせと融雪の為の工夫をしながら雪割りに専念したものです。

手作業で雪を崩しながら、融雪水で融かしているところ

午前中には片岡経営会計事務所職員による寶勝寺の会計監査に立会い、その間にも来客応対に当たり、結構慌ただしい一日となりました。午後からは松浦建設㈱の吉田専務様が年頭の挨拶に御来寺下さり、久しぶりにゆっくりと歓談しましたが、今年は寳勝寺の庫裡土間耐震補強並びに外壁補修工事が秋に予定されています。卑山も漸く元の姿に戻すことが出来つつあります。「法盛んなれば魔も又盛んなり」という言葉が有るように、常に謙虚な姿勢で法務を遂行して行かなけれならないと自省の毎日です。

松浦建設㈱ 吉田専務様とともに

一月の事を「睦月(むつき)」と言いますが、この月は「争い事を遠ざけて仲睦まじく過ごす月」と有りますから努めて心を正しお客様との懇親を大切にしています。ブログを通して今年も多くの方々との交流が始まっており、新たな出会いが新たな世界を創造していくような気がします。頑張りましょう!頑張りましょう!皆様!元気に参りましょうか!友峰和尚より

第1613話

2018-01-17

つかの間の晴天 / 大安禅寺正面玄関にて

山門前の門松を始め御堂内のお正月飾りもすっかり片づけられてちょっぴり寂しい感もありますが、大安禅寺では早、節分会の準備が始まったようです。寺院に於ける一年を通しての色々な仏教行事に参加しながら、心を整えて行く気がします。

㈱ココ・プランニング 中本社長様が 新年の御挨拶に来寺されました / 寳勝寺にて

中本社長様、川面専務様とともに

「好事もまた無きに如かず」という言葉のように、有るがままに平穏無事に一年を過ごしたいと願うのは誰しもが望む所です。近年よく言われる「寺離れ現象」の原因がいったい何処に有るかを考えるならば、「寺院とは何か?」を究明すればその答えが出てきます。「寺院」の語源はサンスクリット語で「ビハーラ」と言い、その意味は「憩う、休憩する、安らぐ」で、その昔、現代のように各町内に集会所や公民館が無かった頃は主に寺院の伽藍を利用して、多くの人々の交流場所となっていたようです。

「 禅  一期一会 」 大安友峰 書

近年は寺院でのお葬儀や御法事、結婚式なども激減し、また簡素化されていく傾向に有ります。懐かしい言葉に「説教」というのが有りますが、全国の各寺院で必ず催行されていた「説教」も次第に無くなり、お寺自体の存在意義が問われている状況です。そのような寺院存続危機時代の波の中で、大安禅寺では積極的に法務活動を行っています。年中行事以外にも、法話は勿論のこと坐禅会、写経会、精進料理、坐禅修練研修、コンサート等々を通し「寺離れ問題」に取り組んでいる最中です。どの活動も究極は「安心立命の心境を体得せしめること」をその目的としています。いま、金沢寺町寳勝寺並びに野町少林寺でも「寺離れ対策」が始まっています。「僧侶の本分とはいったい何ぞや!」「乞うその本を勤めよ!」この一点に心を集中させ頑張っている所です。友峰和尚より

第1612話

2018-01-16

「先手必勝」「備えあれば患いなし」などの格言は厳しく自分の心に叩き込んでおく必要が有ります。特に北陸地方のこの時期の降雪は油断が出来ません。いったん冬型爆弾低気圧が通過すれば一晩に1メートルぐらいの大雪となる事も有りますから、今日のように気温が緩んだからといって、この雪をそのままにしておくと残雪が根雪となって次にはにっちもさっちも行かなくなってしまいます。考えてみればこれは全ての分野で言えることで、なにも降雪に限ったことではないと思います。どんな難事にも直ぐにアクションを起こして問題解決への糸口を模索しなければなりません。そういう訳で再び境内を巡回して、次に襲って来る雪対策に臨みました。本堂前の樹齢二百年の老松が雪の重みでねじれるように折れ、本堂大屋根の瓦を押し付けている光景は実に無残です。さっそくに地元森林組合関係者に連絡して、後日伐採してもらう事になりました。折れるのは無理もない話で、老松の芯の部分が腐っており、よくぞ今日まで命を長らえて来たものです。

留守中は新命副住職がしっかり寺を守ってくれているので、安心して金沢兼務寺院に入りました。金沢市内も福井と同じく、いちど路地に入れば圧雪したデコボコ雪道で大変危険な状態でした。寳勝寺の屋根雪もどっさり残っており、到着と同時に融雪に取り掛かりました。「雪を制するものは水なり」と心得て、側溝の水を小型ポンプで汲み上げ、雪を融かす工夫をしました。どうやら一週間後に寒の戻りが有るとか? これからも雪との戦いが続いていきます。友峰和尚より

第1611話

2018-01-15

大雪のピークを過ぎ / 寳勝寺 本堂前

最近、過去・現在を通じて国内外の著名人の生き様をクローズアップしたドキュメンタリー番組が増えているように思います。どうやら現代社会は人材不足という事なのでしょうか? 和尚が今まで全く知らなかった人物が海外で大きな評価を得、その国の人々から深く感謝され今日に至っているという番組など見ますと本当に嬉しく、日本国民として心から誇りに思うものです。現代社会にもきっと多くの立派な御方がおられると思いますが、本当に感謝されるのは没後に於いてなのかも知れませんね。 いづれにしましてもリーダー的存在の登場を期待するかのような雰囲気が番組から伝わってきます。

ふれあいパーク霊苑の雪景色

霊苑スタッフの皆さんが 参道の雪かき をされています

すべての事に於いて「スピード化」を求める現代社会では、もはやリーダーの存在は不要なのかも知れないと思ってしまいます。AIの進化が叫ばれる 今日、リーダーどころか人工知能ロボットに先導され、我々の未来が左右される日が来るのもそう遠い話では無いようです。

お寺へとつづく道 除雪三昧の日々 おつかれさまです

さて、そんな妄想をよそに、和尚は今月25日に古稀70歳を迎えます。これは間違いなく現実の事です。嘘であってほしいと願っても無駄な話です。家族揃ってお祝いをしてくれるそうですが、嬉しいやら、悲しいやら、寂しいやら、今後は今あることの自分に感謝しながら努力を続けて参りたいと念願しています。友峰和尚より

« Older Entries Newer Entries »

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870