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第1681話

2018-03-26

毎日好いお天気が続いています。雪のため随分と長い間ご無沙汰していた金沢・兼務寺院傳燈寺の視察を兼ねて午前中に掃除とお参りに行ってきました。常日頃お寺を管理して下さっている地元区長の西川久行さんにお会いし、今年の豪雪状況などの話題でしばし歓談しました。

伝灯寺町会長の西川氏です

中庭 の 残雪

弁天様の祀られた 洞窟の入口

堂内は年末に大掃除をしたのでとても綺麗でホッとしました。傳燈寺での法務活動がいまだ十分でなく、今年こそは「弁天会」を中心に行事を開始したいと思っています。傳燈寺を囲む山々はすっかり春めいていて、新芽の匂いが漂い気分は最高でした。お山って素晴らしいですね! なんといっても空気が違います、とっても美味しく感じます。自坊の大安禅寺の空気にも似て、本当に爽快な気持ちになりました。

寺町の大工師 岩内さん親子

さて、本日はひと冬のあいだ寳勝寺玄関に設置していた雪除け三角屋根を、岩内大工さん親子が撤去してくれました。玄関がいっぺんに明るくなった感じです。長い長い冬の季節から解放された瞬間でも有りました。撤去と同時に転任と新任の挨拶にお客様が来寺されました。

頑丈で重い 雪除け三角屋根 を ひとつずつ分解

河原市石材様も手伝いくださり、移動中

作業終了後、応接室でしばし歓談しました

地元新聞社の方が 異動と新任の御挨拶に来られました

まもなく四月!ピカピカの一年生が新学期を迎えようとしています。 嬉しいですね!楽しいですね!頼もしいですね! みんな、みんな頑張ろうね! 和尚もリフレッシュして頑張るぞ! 友峰和尚より

第1680話

2018-03-25

今朝の寳勝寺 寺カフェ

気温が一気に上昇し、日中には18℃を超えました。朝方は随分と冷え込んだので寺カフェは暖房が点けられましたが、午後からは汗ばむほどでした。春休みの日曜日とあって、家族連れの観光客の方が御茶を楽しむ姿が多く見受けられたカフェの一日でしたが、和尚も午後からは典座(台所方)のお手伝いに入り、久しぶりに良い運動となりました。

カフェのお客様から頂いた 桜の花

夕刻には、旧姓・楠牧子さんが御主人と来寺され、昨年10月ご結婚のご報告を受けました。御主人はお花屋さんを営んでいるとのことでしたが、趣味はミュージシャンとしてボーカルを担当しているとの事。そう言えば牧子さんもドラマーで、音楽がこの度のご縁となったそうです。お話しの最中でも音楽のラップのリズムに乗っているかのような、テンポの良い素敵な御主人でした。

藤井雄介様 牧子様ご夫妻とともに

牧子さんは、和尚が長年ご厚誼頂いている文房流晴心会・野口翠智社中のお弟子さんで、以前、パリで個展を開催した折には社中の皆さんと共に参加くださった方です。また、卑山寺カフェを開業した折には、遠路を福井から金沢まで度々お手伝いに来て下さいました。現在は藤井牧子さん。御主人は藤井雄介さんで、福井市内のライブコンサートで目下活躍中との事です。ラップいいですね!ぜひ一度彼の声を聴いてみたいものです!
さて春休みですので、皆様もご家族揃って是非寳勝寺寺カフェに来て下さいね。午前中にはふれあいパーク霊苑での御供養が有りましたが、とっても清々しくて気持ちの良い風が吹いていました。桜の開花を楽しみにしています。 人生心の花を咲かせましょう! 藤井さんご夫妻いつまでもお幸せに! 友峰和尚より

第1679話

2018-03-24

春を告げる イチゲの花が咲き始めました / 寳勝寺 中庭にて

今日は好いお天気になりました! しばらくはお天気の日が続くそうですから、頑張って外掃除をしましょう。大安禅寺の境内はとっても広いので雪解け後の掃除は実に大変です。しかし今年から力強い助っ人の加藤職員を得て、副住職と共に日々境内の掃除が隅々まで行き届いているのは真に気持ちの良いものです。和尚の人生のモットーは「掃除」に尽きますから、今日は寳勝寺中庭の掃除を徹底してやりました。と言っても自坊と比較すればあっけなく終了です。ついでに応接間のガラス拭きもしました。ピカピカに成り気持ち最高です!なんといっても「一に掃除 二に掃除 三四掃除に 五に掃除」ですよ。

寳勝寺 中庭の掃除

雪で折れた 柊の枝を集めているところ

雪で折れた 椿の枝を切っているところ

さて、大安禅寺の「平成30年豪雪」被害箇所の修復工事が、渡辺社寺建築の手によって始まろうとしています。この度は本当に多くの方々からお見舞金を賜り、感謝の言葉も有りません。重ねて厚く御礼申し上げます。いまだに何方様にも十分な御礼のお返事が出来ていませんが、どうかお許しください。一刻も早く復興したいと思っています。「刻苦光明必ず盛大なり」と信念をもって頑張って参ります。暖かくなると身体も次第にスムーズに動き始めているようです。

 

 

第1678話

2018-03-23

宝勝寺ふれあいパーク霊苑 奥の院のしだれ梅

最近は和尚のブログも卑山年中行事のお話が中心で、同じ話題が続いてしまいました。でも「ちょっといい話」は尽きません。和尚にとって、多くの方が寺を訪ねてくれ色々なお話をする時、たくさんの「いい話」を聞く事になり、皆様から多くのヒントを頂くわけですから、もう「たまんない~」時間なのです。いい話を聞くと、すぐに携帯電話のメモ機能にインプットします。昨日も、お話し中に早速メモしましたよ。和尚の大先輩のお話しですが、膝小僧の軟骨が痛み、近日中に手術をすると言われたので、「エッ!軟骨? ナンてコツちゃ、それはいかんね!」と。皆さん、わかりましたか?「軟て骨ちゃ、それはいかんね」と呼応して言ったのです。すぐにわかれば「ガッテン、ガッテン」です。ユーモアか駄洒落か、いずれにしても笑いが有るのはいいことです。「笑う門には福来る」なんです。手術の成功をお祈りしています。

春の観光シーズン 寺カフェも賑わっています

つるばらの芽吹き 


さて、自坊を離れ今日は寳勝寺に入りました。ふれあいパーク霊苑・奥の院のしだれ白梅が見事に咲いていました。あまりの可憐な美しさに見とれてしまいました。青空に両手を広げるかのように枝を伸ばして沢山の花をつけています。白い花遍の一つ一つに各各祖霊の魂を感じます。美しいですね! つるばらの枝先にもまた小さな蕾が沢山ついていました。まもなくお花の季節を迎えようとしています。友峰和尚より

第1677話

2018-03-22

雲 板 / 大安禅寺 庫裡玄関にて

 

冷たい雨が降りしきる一日となりましたが、皆様、お元気にお過ごしでしょうか? 最近はスギ花粉が飛び散り花粉症に悩まされている方も多く見受けられるようで、そこにpm2.5の大気汚染予報と相まって外の空気を吸うのもままならないご時世となっています。まもなく黄砂飛来が加われば更なる健康被害が心配されます。山中に有っては花粉症が一番問題視されますが、寺の廊下の縁などは杉の花粉で真っ黄色になるくらいで、参拝者もマスクを使用しなければならず大変!大変! ですが今のところ和尚自身には影響無いようです。

 

庫裡玄関から境内を臨む

 

昨日は彼岸会法要が厳修され、明けて本日は実に静かな禅寺の風情を醸し出しています。特に庫裡玄関はピーンと張り詰めた、まるで針が頬を刺すような鋭い空気感の漂う禅寺ならではの雰囲気でした。托鉢に使用する草鞋(わらじ)や、今では見かけなくなった下駄、そして網代笠に雨合羽などがそのような空気にさせているのかも知れません。

 

 

そもそも「玄関」とは禅の言葉で、語源としては中国「老子」の「玄のまた玄なる衆の妙なる門」から由来し、「玄」は悟りの境地、「関」は入り口の意味で、「玄妙なる道に入る関門」ということで、まさしく仏門への「関所」でも有りますから無理からぬ話ですね。

 

 

和尚なども修行中は裸足で月参りは下駄でしたから、玄関に下駄が置いてあると気持ちが引き締まる思いがするものです。禅寺の玄関!入る時は合掌してから入ると気分も一新するというものです。「頼みましょう~」「ど~れ~」恐ろしや恐ろしや・・ 友峰和尚より

 

 

3/11 春季彼岸会住職法話

2018-03-21

【平成三十年度 春季彼岸会 住職法話のご紹介】

 

 

「うかうかと 暮らすようでも瓢箪の 真ん中あたりに締めくくりあり」

なかなか粋な歌ですが、現代社会は立ち止まることなく前へ前へと進んで行きますから、うかうか暮らしているとあっという間に一生が終わってしまいます。 今日、3月11日は未曾有の東日本大震災が起こった日ですが、人生は本当にいつ何が起きるかわかりませんから、我々は常に自分を省みながら生きていかねばならないと思うものです。 ・・・臨済宗の祖、臨済義玄禅師の言葉を集めた「臨済録」の中に、次のような逸話があります。

 


 

師、因みに一日河府に到る。府主王常侍、師を請じて陞座(しんぞ)せしむ。(ある日、臨済禅師は県知事の王常侍に説法を請われて河北府へ行きました。)

 

時に麻谷(まよく)出でて問う、「大悲千手眼、那箇(なこ)か是れ正眼?」(臨済禅師が演壇の座に登ると、麻谷が進み出て禅問答をしかけました。「千手千眼観世音菩薩の、どれが本当の手であり、どれが本当の眼でしょうか?」)

 

師云(いわ)く、「大悲千手眼、那箇(なこ)か是れ正眼、速(すみや)かに道(い)え、速かに道え。」(臨済禅師は言われました。「どれが本物だと? お前こそ答えてみよ。」)

 

麻谷師をひいて師を下(くだ)らしめ、麻谷却って坐す。(その言葉を聞くや、麻谷は臨済禅師を演壇から引きずり降ろして自分が演壇に登り、この全身こそがその手であり眼であるということを示しました。)

 

師近前(きんぜん)して云く、「不審。」(すると今度は臨済禅師が麻谷に近づき、突然「ごきげんよう。」と挨拶をされました。麻谷が本当に悟り切り、真の手、真の眼に成り切っているかを確かめるためです。)

 

麻谷擬議(ぎぎ)す。師も亦た麻谷をひいて下らしめ、師却って坐す。麻谷便(すなわ)ち出で去る。師便ち出で去る。(思いがけない禅師の言葉に、麻谷は一瞬うろたえました。その隙に臨済禅師は麻谷を引きずり降ろし、再び自身が演壇に座られました。引きずり降ろされた麻谷は、さっとその場を立ち去りました。これもまた千手千眼観世音菩薩に成り切った自由な働きを示す行動でした。その思い切りのよい行動に、臨済禅師もまた、さっと演壇から降りられました。)

 


 

・・・禅問答というのはとても面白いですね。常に「自己の主体性」を試しているわけです。普段の生活の中でも、人間はいつも他人と比較してしまいます。「俺は駄目な人間だ。」とか、「俺は偉いぞ。」というふうに思ってしまうんです。奢ったり卑下してみたり、泣いたり笑ったりしながら、この肉体はいずれ朽ちていく。では、肉体を失ったとき、我々の心はどこへ行くのか。極楽か地獄かと迷うんです。ところが、真剣に坐禅を続けていくと、ある時、本来自己というものは何も無いとはっきり解かるようになります。「俺のものだ、俺の体だ。」と思っている、その「俺」が一番の問題で、この肉体も、生きているという証しの心臓も、自分が作ったわけではないのです。・・・修行時代、朝課(ちょうか・朝のお勤め)の際、師匠に「殿司(でんす※)、何しとるかー!」といきなり怒られたことがあります(※でんす…お経を唱える役割を与えられた雲水のこと)  「何をしているんだ! 熱いじゃないか! よく見ろ!」と言われるので何のことかと思うと、仏壇の花にローソクが近づきすぎているというのです。「お前たちは、花に成り切っていないから解からないんだ! 顔の横にローソクがあったら火傷するだろう?!」と。そういう、対象と一体となった修行をする。常に相手に成り切る。成り切ったら自分を捨て切って、捨て切ったら思い切って行動する。それが禅です。

・・・今回の大雪では、霊苑職員の皆さんが来る日も来る日も除雪をして参道を確保してくれました。「雪はイヤだな、寒いな。」などと言っていたら人生は何も出来ない。寒くて辛いけれど、雪に成り切って、スコップに成り切って、外へ躍り出ていく。それこそが「彼岸」であり「パーラミタ」、すなわち「般若の智慧」です。もとより何も無いのだから、自分に執着する心を捨て切って、何事にも全身全霊で相手を思いやり人生を歩んで行くことが大切です。・・・今回は7回目の春季彼岸会ということで、今年も無事に円成出来たことを心から感謝申し上げます。お盆には、ふれあいパーク霊苑の合同供養などもありますので、また皆様そろって御出席頂ければと思います。本日はお参り頂きまして本当にありがとうございました。 

2018年3月11日 春季彼岸会法話より (事務局が編集しました)

第1676話

2018-03-21

大安禅寺御詠歌婦人部による 奉詠 / 春季彼岸会 涅槃会 御像祭 にて 

関東は雪の朝を迎えたそうで、北陸地方も冷たい雨の降る一日となりました。「暑さ寒さも彼岸まで」と昔から言われるように、気象予報によりますと明日からは暖かくなるということで本当に心待ちしています。

午前10時半より「春季彼岸会、涅槃会、御像祭」の法要が厳修されましたが、この寒さの中を多くの檀信徒の方が参詣されました。一年の内に営まれる行事が多くある中で、今日の法要は御釈迦様の涅槃会とともに、卑山開基 第四代福井藩主・松平光通公の御供養そして檀信徒各家先祖代々の祖霊供養を一堂に介して厳修される初めての試みとなりました。行事終了後には、檀信徒皆様にこの度の豪雪被害の現場視察をして頂き、その後、書院にて今後の修復の進め方や来年度1月から本格的に始まる重要文化財建造物修復工事に関する説明をさせて頂きました。檀信徒皆様の御理解と助言を頂きながら一歩一歩少しずつ事業を推進して行きたく思います。

右より 越前松平家事務所 所長様始め事務局の皆様 と 大安禅寺責任役員総代 藤田様 蒔田様

次の行事は8月15日の盂蘭盆会となりますが、その間、6月には毎年恒例の「花菖蒲祭」が予定されており、4月を迎えて園内の整備が始まろうとしています。さて、午後からは檀信徒の小林良夫様ご夫妻が豪雪被害お見舞いに来て下さり久しく歓談しました。また、地元地区で育ち、幼い頃からずっとお寺に遊びに来ていた岩佐恵里さんと奥山紗帆さんが新命副住職を訪ね来てくれました。お二人とも今年21歳になったとか! あまりの立派に成長した美しい姿に2度びっくり、しばし懐かしく歓談しました。

小林良夫様ご夫妻とともに

奥山紗帆さん と 岩佐恵里さん とともに

子供達の成長ぶりに接するのは本当に嬉しいものです。お二人とも社会人として益々活躍されんことを願っています。今日は慌ただしい一日でしたが、充実した気持ちで過ごせたようです。友峰和尚より

第1675話

2018-03-20

涅槃団子

「朝打三千 暮打八百(ちょうださんぜん ぼだはっぴゃく)とは、言い換えれば「鉄は熱いうちに打て、愚図愚図していては人生を無駄に過ごしてしまう」の意味です。とはいうものの、さすがに自分に鞭を打ちたくてもその打つ力すらままならない現在の和尚の状況です。仕方ありませんから、自分の年齢に合わせながら仕事を進める事にしましょう。

本日も早朝から御婦人方々による「涅槃団子切り」が開始され、次々と色あざやかな可愛い模様のお団子が現れ、なんとも春を感じさせてくれました。今年からは副住職が考案した新作模様でもあり、見事な出来栄えに感心した次第です。

本日は久しぶりにアトリエでのんびりとした時間を過ごしましたが、部屋から見下ろす本堂屋根の至る所が欠損していて、瓦の至急の復旧工事が必要ながら瓦屋さんはあちこちに引っ張りだこでなかなか来てもらえず、ジレンマに陥ってしまいます。身体はのんびりでも心は穏やかでは有りません。新芽が吹けば吹くほど焦りを感じる始末、明日は「春季彼岸・涅槃・御像祭」の法要が営まれる予定ですが、しっかり厳修して力強く前進して行きたいと念じています。


最近は、時間があれば仏教書始め禅の語録を読み返しています。昔とは随分と違った心境で読み取れる自分を不思議に感じています。幾度となく唱えてきたお経の意味も再びその神髄に触れるため、本山妙心寺発行の解読書を読み下しています。特に陀羅尼(真言)に深く興味を持ち始めています。理屈抜きの陀羅尼の呪文こそ無心の境地への近道と思います。歳を重ねて行く事は陀羅尼の繰り返しなのかも知れませんね。無・無・無・無・無・・・・・皆様、明日10時半からの彼岸会に是非ご参詣下さい。友峰和尚より

第1674話

2018-03-19

涅槃団子作り / 大安禅寺 庫裡にて

昔ながらの かまど に薪をくべ お米を蒸しているところ

昨日に引き続き涅槃団子(花団子)作りが早朝より開始され、正午までに無事終了しました。これまでは和尚が団子の色合わせをしていましたが、今年からは副住職と交代し、先代住職より引き継いできた花団子作りも愈々三代目への世代交代継承となったわけです。この「涅槃団子作り」がいつ頃始まったのか定かで有りませんが、最近ではあまり見かけなくなっている貴重な伝統行事ですから今後も受け継いで行って欲しいと願っています。

彩々に色づけされた団子の生地を混ぜ合わせ 延ばしているところ 

新命副住職主導のもと 花団子作りが進みました

実に素朴な手作りの「花団子」、お供えした後は「お釈迦様の恩徳を頂く」意味で参詣者に配られるわけですが、先日副住職と総代様が寒中托鉢によって地元村々の家から頂いた「托鉢米」で作った団子だけに、いっそう有り難く感じるものです。思い起こすに和尚も中学生の頃から先代住職(父親)に連れられて幾村を托鉢し、寺で使用する約一年分程の托鉢米を頂いたものでした。明日は御婦人方によって団子切りが行われます。色々な模様のお団子を見るのが本当に楽しみですね。

明日、「団子切り」が行われます

大涅槃図が掛けられました / 大安禅寺 本堂 御成りの間にて

午後からは、卑山に保存されている狩野元昭(かのうげんしょう 江戸時代の旧福井藩お抱え絵師)が描いた「大涅槃図」が掛けられ、涅槃会の準備が進められました。卑山開基・松平光通公の霊供養「御像祭」も彼岸会に合わせて厳修されるだけに、霊前のお飾りにも余念が無いようでした。毎年繰り返される年中行事ですが、時代が移り変われども昔の姿そのままに法要を営むことの意義を、「報恩謝徳」の言葉の中に見出す事が出来るようです。友峰和尚より

瓦の軒先が崩落した 御像堂

雪害箇所の確認打ち合わせが行われました / 福井市文化課の方と修復担当業者の方とともに 

長らくお世話になりました NTTの梅田氏とともに

第1673話

2018-03-18

涅槃団子作りが始まりました / 大安禅寺にて

この3月21日(春分の日)に修行される春季彼岸会・涅槃会・御像祭に向けて、お供え物「涅槃団子」の下ごしらえのため早朝より檀信徒総代始め世話方、職員総出で団子こね作業に入っていました。明日は引き続き五色のお団子作りをしますが、これがなかなかの重労働で色粉を組み合わせながら色々な模様のお団子を作っていきます。

さて今日も午前中には年忌法要の為お檀家様にお伺いし、午後からは東京より㈱ココ・プランニングの中本隆久会長が来寺され楽しく懇談しました。またお檀家の大草様夫妻が豪雪被害のお見舞いに来て下さり、こちらも御礼と共に久しくお話させて頂きました。

㈱ココ・プランニング 中本隆久会長が来寺されました

本日の 生き生き法話 のようす

雪害のお見舞いに来てくださった 檀信徒の大草様ご夫妻とともに

昨日は金沢での法務に専心し、今日は自坊での法務就業と精力的に動いていますが、なんといっても大安禅寺境内を包みこむ清浄無垢の空気には圧倒されます。普段は気にも留めませんが、身体の隅々にまで浸透して行くような清涼感と同時に深い温もりさえ感じさせてくれるものです。美味しい空気とは「慈悲深い法悦を感じる」空気のことを指すのであろうと思います。皆様!卑山彼岸・涅槃・御像祭には是非御来山下さり、先祖の恩、父母の恩に感謝しつつ祖霊供養に御参詣されるとともに卑山の霊気を感じ取って頂きたく、心よりお待ち申し上げております。友峰和尚より

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