Author Archive
第2159話
こちらも久しぶりで法務遂行のため自坊に帰寺しましたが、境内の風景は一変しており、修理工事の為の準備工事が日々進んでいるようでした。中庭の心字池には重機が入り、渡り廊下は切り離されて、ますます原形が失われていく様はまことに哀れあな悲しけれ! 約10年後の諸堂修復完成姿を瞼の裏に浮かべながらじっと見つめていました。
中庭 の 心字池
㈱ココ・プランニング 中本社長 と 宮崎氏 が来寺くださいました
さて、昨晩は御檀家の総代様より御招待を受け、家内とともに芦原温泉グランディア芳泉に一泊で行って参りました! と言いますのも、毎年この時期に開催される旅館のディナーショーに招かれたわけですが、ショーの出演者が今話題の「細川たかし」とあって満席でした。
羽生結弦選手のアイスショー以来の夫婦での鑑賞でしたが、歌謡界きっての大御所でも有る細川たかしの歌唱力は圧巻でした!! 歌唱の達人とは彼のことを言うのであろうと脱帽でした。テレビで見たりCDで聴くのとはまったく異なり、素晴らしい歌声を拝聴出来て大満足の1時間半でした。またファンサービス精神も見事で、写真も動画撮影もすべてOKで全席を回り、観客との握手と記念撮影に応じるなど実に勉強になりました。プロフェッショナルとは「実力から来る余裕と真心」と感じ取ったひとときでした。総代様にはその喜びを直ぐに報告させて頂きました。素晴らしい夫婦の時間を頂き、心から深く感謝申し上げた次第です。
修理工事進捗状況報告会
さて、本日は午後3時より修理工事進捗状況についての報告会を設け、卑山責任役員・藤田通麿総代に同席頂き、高木現場監督より説明を受けました。修理工事も一歩一歩前進して行くようです。友峰和尚より
壁の調査にて
第2158話
久しぶりの休息日となりました。本来火曜日は休寺日ながら、ここ数週間はお盆月ということもあって休日返上して法務遂行に集中しました。おかげさまで多くの参詣者のもと、無事に金沢寺院の盂蘭盆会の行事をすべて円成出来ました事に安堵しています。健康をベストな状態で管理していくには、やはり休息が最も大切であると先般の検診で身に染みて感じたものでした。
本堂裏庭 物置小屋の工事が進んでいます
この一か月間、徹底した食事療法を続けているおかげでようやく不整脈も無くなり、動悸・息切れからも解放されつつあります。最近のテレビ番組はダントツに高齢者向け健康番組が多く放映されているように感じますが、和尚も努めて視聴するようにしています。なるほど! 近年、若者よりも高齢者に元気な方が多いのは、こうした健康情報番組が起因しているものと合点しました! 自分の健康は自分で管理する! そのためには、「自分で食事を作る!」だと自覚するものです。食材選びから調理、また食べる順番までもすべて徹底管理しています。高齢化社会は自己管理社会でも有るとつくづく思います。子供たちに迷惑を掛けない為にも、日々健康でいたいものです。友峰和尚より
酔芙蓉 が ぐんぐん生長しています
第2157話
方山さまとともに
フランス・サンリス市で開催された「アート・サクレ芸術祭」参加から3カ月が過ぎようとしています。一緒に同行して下さった文房流晴心会 野口翠智社中の皆様に芸術祭参加記念として和尚の墨蹟を差し上げましたが、本日は一緒に参加くださった近くにお住まいの方山様が、作品を受け取りに来寺下さいました。
記念の墨蹟を贈呈しました
それぞれに希望の一字を書いて差し上げたのですが、彼女が希望した一字は「愛」でした。社中御一人御一人が違う字を希望したのには「成る程!」と合点したものです。野口翠智先生より日々生け花とお煎茶の指導を受けておられる皆様乍ら、やはり「思いの一字」は違い、長いご縁を頂いている方々だけにお弟子さんの個性が伝わって来る感じがしたものです。
さて、3連休も無事終了しましたが、本日はお盆日と有ってふれあいパーク霊苑には早朝より墓参の方が絶え間なく来ておられました。本当に有り難いことです!墓参の帰りには寺カフェに寄って下さる方も見受けられた、穏やかなお盆の一日でした。友峰和尚より
第2156話
三連休の中日(なかび)ながら、本日の寺町界隈は天候不順も手伝ってか例年より観光客も少なく、ゆっくりとした一日でした。午前中は休息し、午後2時からの墓前供養に備えましたが、午前中には晴れ間が見えた空も午後からは小雨模様となり、この時期の気候は変動が激しいようです。
ふれあいパーク霊苑はお盆月と有って、終日墓参の方が続いていました。最近は努めて休息を取るように心がけている効果が少しずつ表れ、法務遂行にも余裕をもって当たる事が出来ているように思います。これまでは休息する間も惜しんで頑張って来ましたが、休息の大切さを身に染みて感じる年齢になって来ました。
霊苑にて お盆の墓参諷経が修業されました
午後からの墓参諷経後の懇親の席に於いても言える事ですが、「自分らしさ」また「自然体」で話すことの大切さを思います。「忙しい!忙しい!」から「楽しい!素晴らしい!」時間を過ごしていきたいものです。
沢山の方が お参りに来られています
さて、先日の少林寺盂蘭盆会の際、お檀家様の御一人から面白いお話しを頂きました。ちょっと紹介しましょう!「人生若いときは、飲む・打つ・かう、に興味があったが、歳を取ったら薬を飲む!注射を打つ!犬を飼う!になりました!」とさ? 皆様はどう思われますか? 友峰和尚より
第2155話
少林寺盂蘭盆会 / 開式に際し 梵鐘を鳴らしているところ
この時期としては涼しい盂蘭盆会修行となりましたが、今年は冷夏なのでしょうか? 昨年は30℃を越える真夏日の中での法要だったように思います。午前10時半より多くの檀信徒皆様の御参詣のもと野町・少林寺、また午後1時半より、本多町・瑞光寺で盂蘭盆施餓鬼会が厳修されました。少子高齢化の進む日本社会ですが、近年は全国的に伝統的仏事法要も参詣者の減少が目立ってきています。寺院側も布教活動に色々工夫を凝らして寺離れを防ぐ努力が続けられていますが、後継者不足の現状にあってなかなか難しい問題でも有ります。檀信徒制度が徐々に解放されていく中での各寺院の模索が続いているようです。本日は大安禅寺より新命副住職を始め、富山県高岡市より江雲庵、氷見市より宝光寺各住職に出頭して頂き、厳粛な盂蘭盆施餓鬼会を厳修しました。
大安禅寺副住職による 法話 と 法要のご説明
檀信徒総代 宮崎寒雉様がご挨拶されました
導師入堂に際し 宮崎寒雉様御寄進の殿鐘を鳴らしているところ
江雲庵ご住職(臨済宗国泰寺派・高岡市)
宝光寺ご住職(臨済宗国泰寺派・氷見市)
少林寺盂蘭盆会 香語
檀信徒皆様が 順にご焼香されました
檀信徒各家先祖代々並びに御法名を読み上げているところ
鼓鉢を打ち鳴らし 御供養申し上げました
最後に 盂蘭盆会の法話を致しました
和尚の最も心に残る法要とは学生時代に参詣した大本山妙心寺開山忌法要で、実に古式に準じた極めて厳粛で荘厳な法堂(はっとう)での法要で、実に感動したのを今でも忘れる事が出来ません。「荘厳の浄土」また「威儀即仏法」という言葉が有るように、まずはしっかり法要の形を整えて布教活動に専心して参りたいと思うものです。さて、本年も金沢寺院4ヶ寺の盂蘭盆会法要をすべて無事に円成する事が出来ました。明日からは8月15日の大安禅寺盂蘭盆大施餓鬼会に向けて準備に入りたいと思います。友峰和尚より
第2154話
明日午前10時半より野町・少林寺で、そして午後2時より本多町・瑞光寺で盂蘭盆施餓鬼会が厳修されます。それに合わせ、本日は少林寺の法要支度に参りました。大凡の準備は既にしてあったため、お飾りと仏花をお供えしました。毎日お盆供養が続いているわけですが、金沢寺院4ヶ寺の盂蘭盆会も明日ですべて円成となります。
2017年の少林寺盂蘭盆会より
ここ数年間、兼務住職としての役目を遂行してきましたが、盂蘭盆会は特別な気持ちで臨んでいます。寺院後継者不足の今日に有って、年中行事を確実に遂行していく事の困難さを感じながらの法務遂行ですが、次世代にしっかりと正しい伝統的法務を繋いでいくために明日は大安禅寺より新命副住職に加担を願っています。先日の寳勝寺盂蘭盆施餓鬼会には地元4名の立派な青年僧が出頭して下さり、本当に嬉しくまた頼もしく思ったものです。
7月6日の合同慰霊祭より
いまや交通インフラの発達した時代ですから、今後は滋賀県からも禅の修行を終えた青年僧を招請したいと考えています。常に人間の心は形に寄り添うもので、厳粛な年中法要遂行は仏教の原点でも有ります。盂蘭盆会法要を通して、感謝の真を捧げたいと念じています。友峰和尚より
第2153話
久しぶりのまとまった雨の一日となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? このところのブログは盂蘭盆祖霊供養の話題が多いのですが、地元・大安禅寺の町内では朝の勤行をきちんと励行する御檀家が昔は多く見受けられたものです。現在は世代交代も進み、お経を唱えることの出来る方も減ってきているのではと心配しています。
和尚が修行を終え帰山して間もなく「読経会」を結成し、檀信徒皆様にお経を教えましたから、お参りに行きますと必ず一緒に唱えたものです。昔は当たり前であった仏事が近年はどんどん減少傾向に有ります。お葬儀を始め御法要、毎月の命日諷経、お寺参りなど簡略化が進んで行きます。
その原因がどこに有るのか? 自問自答の毎日ですが、いつの世でも、永遠に栄える家も無くまた誰もが無病息災で長寿を全う出来るものでも有りません。幼少の時に両親と死別したり、兄弟を突然の不慮の事故で失ったり、大災害で家族全員が不幸な状況に遭遇したりと、まさに「無常」の世の中にあってこその霊供養だと思います。一寸先は闇である現実に「眼を覚まし」、思いやりの「気づき」こそが慈愛の霊供養で有ろうと思います。友峰和尚より
第2152話
今日もふれあいパーク霊苑での墳墓開眼法要が続いています。すっきりと晴れ渡った空のもと午前10時半より墓前での諷経となりましたが、実に爽やかな風が吹き抜け一瞬暑さを忘れるほどでした。
霊苑が機縁となり初めて出会うご家族の方ばかりながら、不思議な御縁を感じ取りながら墓前供養を修しています。恐らくは初めて出会ったのではなく、きっと過去世での知り合いだったのかも知れません。素晴らしいご家族皆様との出会いは和尚にとっても充実感に繋がっていくものです。
傳燈寺にて
午後からは傳燈寺盂蘭盆会厳修の為、掃除道具を携えて久しぶりに訪れました。静かな佇まいの小高い山中に建つ傳燈寺は、悠久の歴史を否応なく肌で感じるものです。到着と同時に寺町・桂岩寺ご住職、卑山職員並びに西川町内会長と掃除に入り、終了後に真前にお供え物をして盂蘭盆会を厳修しました。地元傳燈寺町会長・西川久行氏の奥様とお孫さんも参列して下さり、厳かな霊前供養となりました。
法要の前に 皆で掃除をしました
傳燈寺 盂蘭盆会
寺町一丁目 桂岩寺様
法要終了後には、先般より依頼されていた蘇東坡(そとうば)のご祈祷御焚き上げが境内で行われましたが、近年、街なかでは木々を燃やすことが出来ない為、傳燈寺盂蘭盆会に合わせて本日修業させて頂きました。まるで「送り火の様相」にて祖霊の喜びを感じ取ったものでした。友峰和尚より
蘇東坡(そとうば)のご祈祷御焚き上げ
終了後、桂岩寺様 と 西川町会長とともに
第2151話
「 閑 坐 」 渓仙 書
野町・少林寺の開山和尚は寳勝寺開山千岳宗仭和尚で、今から約400年前に加賀藩主・前田利常公の庇護を受け建立された禅宗寺院です。寳勝寺に住職した後、京都妙心寺からの要請を受け一旦妙心寺住職となり、任期を終えて再び金沢に戻ったのを機に利常公が少林寺を建立して千岳宗仭禅師が住職となりました。仏縁を得て現在、少林寺の住職として法務遂行に当たっていますが、盂蘭盆会や年忌法要を重ねる毎にお檀家様との親交も深まって来ています。
「 直 心(じきしん) 」 渓仙 書
「 無 」 渓仙 書
住職とは? 常に寺に有って法務を遂行する事から住職と言う!と言われましたが、正しくは「住持職」(じゅうじしょく)という法階で、「1寺を管掌する最高位の僧職」と有ります。さて、住職の職責として、本日は少林寺の境内立木の剪定を業者さんにお願いして盂蘭盆会に備えました。境内の整備も住職の大切な仕事の一つです。
少林寺 庭木の剪定が行われました
「 今日無事(こんにちぶじ) 」 渓仙 書
午後からは依頼された色紙書きに専念しましたが、どうも休みが取れません! 住職とはやはり「10の職」を有しているから「住(10)職」と言うのだと改めて感じた1日となりました。南無観世音菩薩 友峰和尚より
「 日々忍々 」 渓仙 書
第2150話
霊苑にて 開眼納骨法要が修業されました
このところ穏やかな日和が続いています。今月はお盆月ということで、午前中には墳墓建立開眼並びに納骨供養が修業されました。薔薇の開花時期は既に終わっているにも関わらず、苑内の薔薇は現在でも見事な花を咲かせています。
庭園の 涼しげな花々
本堂裏庭 物置工事が進んでいます
少林寺 盂蘭盆会の準備
卑山寳勝寺の盂蘭盆会を無事に終了し、引き続き13日午前10時半より厳修される野町・少林寺の盂蘭盆施餓鬼会準備のため職員と共に大掃除と行事の設え並びに代々墓の草引きをしました。先々代住職の奥様も90歳という御高齢ながら日々、寺内のお掃除と代々墓の草引きをされており、随分と綺麗になっていました。本当に感謝の一言です!
先々代住職の奥様です
お仏壇の掃除、窓拭きや床掃除などしました
少林寺 お墓所の草取りをしました
7月10日の午後からは傳燈寺の盂蘭盆会を修行したいと思っています。お盆の法務遂行で福井と金沢を行き来する毎日ですが、祖霊供養ほど心の休まる行は有りませんね。お盆の行事は今後も8月15日まで続いていきます。友峰和尚より
« Older Entries Newer Entries »