和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第870話 】
2016年 01月 05日 談
午前中に代務をしている少林寺の檀家様の年頭回礼(年頭のお参り)に行きましたが、金沢市内はまだまだお正月気分が漂っている感が有り多くの観光客が行き交っていました。卑山も本来なら休寺日でしたが、観光客皆様の為に寺カフェを開けてお迎えし、観光地としての面目躍如といったところでした。ニュースでは新年早々国会が始まったとか。世界中からの不穏な空気の報道がなされていましたから、「申年は荒れる」との先人の言葉の如く、今年はやはり激動の年回りとなる気配が感じられます。それに比べますと寺内には実に穏やかな時間が流れ、午後からは年賀のお客様も来られていつもと変わらない卑山の新年風景に安堵するものです。今年の法話のテーマが「温故知新(おんこちしん)」ですが、大いに心して諸先輩方々の格言を温めながらの毎日です。
さて、皆様はこの年明けをいかがお過ごしでしょうか? 十分にお正月気分を満喫されましたでしょうか! お正月は「心を正す月」そして一月は昔の暦で「睦月(むつき)」と言い「仲睦まじく過ごす」の意ですが、和尚も納得です。しかしながらこの二つほど実行困難なものも有りませんね。世界を論ずる前にまずは家内安全が第一で、この一か月間は只ひたすら「己事究明」が宿題となっているようです。友峰和尚より