和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第673話 】
2015年 06月 22日 談
文房流晴心会・野口翆智社中 華展 「遊戯三昧」
爽やかな朝を迎えました。今日は暦の上で「夏至」だそうですから、一日を優雅に過ごしたいと願ったものでした。野口社中の3名様が早朝よりお花のお水替えに来られ、お茶会のお礼を兼ねて応接間にてティータイムとなりました。
野口社中の浅野正美様・中出裕美子様・伊藤英子様とともに / 大安禅寺 応接室
昨日の疲れが有ろうかと思われますが、そのようなそぶりも見せず元気いっぱいのお姿に感心いたしました。皆様の生け花を紹介しますと次の如くですが、いづれのお花も生き生きとして見事な生け花です。
六月の清風が寺内を心地よく吹き抜け、各所に活けられた花木の枝葉を揺らす様には息をのむほどです。お寺のシチュエーションは、その伝統的建物の歴史が語り掛けて来るかの如く枯淡で清楚さを感じさせてくれるに十分です。
この日を待ち望んていたかのように、華たちは競ってその大胆な姿を参拝者の方々に見せつけるかのように大見得を切っているかのようです。生け花の「摩訶不思議」は、活け込まれた時よりも数日経った時の方が「形」が整うということです。花は生き物ですから、それぞれに自分の居場所を見つけていきます。人間も又、昨日よりも今日、自分の居場所をさらに整えて行きたいものですね。見事に生け込まれた文房流晴心会・野口翠智社中皆様の華展を、今日の日長と共に十分に楽しんだ一日となりました。友峰和尚より